ICTと読書

 ICTの発達速度は、”超”スピードです。私は、敗北主義は好みませんが、ことこれに関しては、なかなかついて行けません。(先日、ケイタイ電話を買い替えましたが、迷った末に、従来型のものにしました)
 ICTの進化と連動して、世の中、活字離れが加速しています。新聞も購読率は低下し、「新聞を取るのが当たり前」ではなくなりました。「インテリは読書するもの、知識、思索は読書によって」も、かつてのような”常識”ではなくなりました。
 本の出版はけっこうな数のようですが、週刊誌程度の”超”軽い中身や「ハウツー本」が売れ筋では、はたして読書習慣といえるかどうか?また、電子書籍で”読む”のが読書の妙味を味わえるかどうか?iーフォンなど使いこなせない、メールでも長いものはなかなか頭に入らない私には判断しかねます。
 このことはひとまずおきます。
 学校図書館の読書活動で、今、島根は全国的に注目されていることは、ご存じでしょう。溝口知事の肝いりによる、「県予算での司書の配置、PTAの手づくりでの図書室の整備、調べる学習用の図書の整備」などで、図書館活動はほんの2〜3年で急速に、大きく先進しました。
 「ふるまい向上、ふるさと学習、読書活動」が島根の小中教育の特色です。ふるさと学習などの社会体験や自然体験などの”実体験”で知性、感性を養い、ふるまいを良くしていきます。
 実体験は想像力と創造力の基礎、基盤となります。そして、それを補完、補強しさらに想像力(創造力)を高めるのが、読書です。「読書」で本に書いてある内容が解るためには、実体験にもとづく記憶や想像力が必要です。
 この例からもわかるように、教育分野は「それぞれが個々の目的を持つと同時に、それぞれは強い相互関係にあります」。
 一人の人間には、さまざまな能力があり、それは連動しています。したがって、鍛える時にも、その能力の連動、関連を意識して総合的に進める必要があることは、理解できると思います。
 残念ながら、今の教育にはこの考えが充分ではありません。
 各教育目標や教科を関連付けて教えることを推進するための枠組みが、例えば「ふるまい向上」です。
 道徳は国語や音楽、体育の時間にも意識しなければなりません。体育は、体力、運動能力の向上のほかに、「ルールを守る、忍耐力、持久力、フェア・プレイ、社会性などのふるまい教育でもある」との意識が必要です。
 逆に、道徳、社会、音楽の時間も国語などの教育の機会であるとの意識が必要です。
 今、また全国的に件数が増加しているいじめに対する解決策も、場当たり的な”もぐらたたき”や現場管理の強化ではなく、こうした「教育の総合」の視点を持って教育を進めなければなりません。
 話が脱線しましたが、読書にかえします。(この脱線が今、学校では時間の余裕、その他の理由で出来かねるそうです。私などにとっては、最も楽しい授業は脱線だったのですが、、、)
 数学者の秋山仁さんが「一週間に一冊の本も読まない(開かない)人間とは友達になるな」と中国の格言を講演で紹介されました。(格言の有無は確かめていません)
 「小中学校の生徒に限らず、島根は読書県だ」といわれるように大人も読書にいそしみ、生徒の模範ともなってやりたいものです。家庭に読書習慣があれば必ずこどもは本好きになります。
 今年の10月25〜26日には「全国図書館大会」が松江(県民会館)で開催されます。これも、県内全小中学校図書館での取り組みが評価されたことがきっかけになり、開催地となりました。
 子育て中の方もおられると思い、夏休み中でもあるので島根の「定住条件としての教育環境」が優れていることを書きました。


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