学生のインターンシップを終えた感想

 今年もふるさと定住財団でも2回、大学生のインターンシップの受け入れをした。2回とも、私も一コマ対応した。
最終日の体験発表&提言も聞いた。嬉しいことに皆が大変いい体験だったと言ってくれる。
 職員の親身になっての指導が大きいが、現地に出かけて、地域活動団体や企業で情況聴取することが体験を充実させているに違いない。
初日にはぎこちなかった学生だが、最終日には立派に発言をする。第一、声の張りが違う。

感想では、
 崑膤悗亮業と比較したら全然比較にならないくらいに楽しかった」
◆崕室造靴晋修だった、お金を払ってでもまた参加したい」
「今まで、島根県での就職はあまり考えていなかったが是非帰りたいと思う」と言う。

提案では、
 峭盥擦泙任暴弍世石見・隠岐を、石見、隠岐がそれぞれの地域外を知る機会が少ないからもっと遠足や修学旅行でお互いを知る機会を作る」
◆崚臑臉犬垢戮督蟒産鄒錙廖什E戮里茲Δ糞_颪鯢冏砲砲發辰涜慮海気擦
「ボランティア活動と地域活性化イベントを連携させる」
ぁ崚膾大学に必修の“島根学”を設ける」などと参考にしたい提案もしてくれる。
 後ほど触れることだが、学生がものを知らないと批判するのではなく、こうした島根を学ぶ機会を高校までの段階で与えていないことが問題点だ。

 そこで、恐縮だが、まず次の問いを考えてみていただきたい。
今年2回実施した大学生のインターンシップ受け入れで私の講義の導入に使った問いだ。

島根県についての問い
江戸時代まで「○○ノ國」といわれていた
全国○○都道府県のなかで人口は○○番目で現在は約○○万人
観光スポット、名所旧蹟、芸能で他県に紹介したいもの
特産品で紹介したい物品
かつて盛んだった産業で今はほとんど行われていないもの
古事記には島根にかかわる○○神話が多く描かれている

時間が充分でなかったから詳しくは学生の正答率を確認できなかったが、どの程度の答えが得られたと思う?

,任禄弍世禄个討癲◆崕弍澄∪亳、隠岐」の3國を答えるのは皆無だ。中には、「神話の国」や「国づくり」などの“名答”もある。
もい蘯らの育った狭い地域での答えが目立つ。石見神楽が出たが出雲はなし。石見銀山なし。例えば木次牛乳、畑の干し柿。
 島根県では平成17年から全小中学校で総合学習の時間にふるさと教育を実施してきた。 最初はどう教えるかで現場にはとまどいがあったと聞く。18年から20年ごろは成果発表会を開催していたが、生徒よりも教師の熱心な学習ぶりが感じられるいじらしい壁新聞もあった。
 私は、校区のことはもとよりだが、石見の子にも出雲、隠岐を、出雲の子にも石見や隠岐を、隠岐の子にも出雲、石見を教えてほしいと願った。
 総合学習の時間だけではなく、ホームルームや教科の時間中の脱線でも「知ることの楽しさ」として上記設問のようなことを教えてやってほしいと思った。
 高校では授業時間を構えてのふるさと教育は実施していないが、ホームルームや授業の始まりのちょっとの時間でも生徒に考えさせる動機づけは可能なはずだ。
要は教える側の意識の問題だ。
教師もそうしたことを教えられずに育っているかもしれない。島根実体験に基づく知識も脆弱になっているかもしれない。
 要は、きちんと大学生らしい答えができない学生が悪いのではない。教えなかった側が悪い。いうならば、学校、地域、家庭の連帯責任だ。

 ふるさと教育は10年になる。「働くことの学習(キャリア教育)」と「ふるさと学習」では何を教えているか、何を学ばせるかについて現場の実態を調査し、より良くする余地がありそうだ。
ふるさと学習ではできたら四季折々の風情や草花も教えてほしいなぁ。今ならイワシ雲、彼岸花、やがてキンモクセイ。「小さい秋 見つけた」など、、、佐藤春夫の「サンマのうた」、、、それが、郷土ついての愛着や日本文化を学ぶことに結実する。

 学生に言った。
「できたら、島根に就職してほしいが、島根に就職することにならなかっても、島根出身や島根の大学の出身だということは、これぐらいのことは仕事の中での会話や面接では聞かれるよ。これぐらいの知識は身につけたほうがいいよ。それが、会話、すなわちコミュニケーション能力を向上させることにつながるよ」。


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