退任あいさつ

 このたび、6月末で6年間のふるさと定住財団理事長を退任いたしました。おかげさまで任を全うすることができました。
ありがとうございました。

 定住財団理事長は、ライフワーク(テーマ)とする地域振興にかかるものであり、また、4年間の教育長を経ての職務で、「教育と地域振興の2兎を追う」うえで、これ以上はない舞台を与えられたと思ってのスタートでした。
   そして、おそらく、最後の公職になるであろうことから、これまでに培ってきた地域振興と教育、財政や組織運営の理念、人脈ネット、そのすべてを傾注して任に当たろうと思っての6年間でした。

 結果は、各年度の財団運営方針でいつも述べてきたとおり「おおむね満足のいく結果」でありました。

 それは、職員の皆さんが知恵を搾り、創意工夫をしながら活動してくれた結果であります。職員には、「定住財団というエライ元気のいい財団がある」と県民から言ってもらえる組織にしようと提唱してきました。これは県庁から業務を受託してはいるが、単なる下請け機関ではなく、むしろ政策を提言し実行する地域振興、定住対策の最も強固な組織だという自負につながることでもあります。
そして、まさにそれが実現できたと自惚れています。
 職員が、「前傾姿勢」、「現場主義」を社是・社訓として、「ネットワーク、フットワーク、チームワーク」で取組んでくれた成果です。


 例を挙げたらきりがありません。
定住財団の使命の3本柱に沿って一例ずつ挙げれば、
 崋禺堋蟒斬タ福廖淵献腑屮フェしまね)では、就職フェア(企業ガイダンス)の規模と質では公的団体でおそらく全国一のプロ集団だと思います。

◆孱妝疋拭璽鵝廚砲弔い討蓮⊃Χ半匆陝∋唆搬慮海覆匹遼菁度の数字の実績は、市町村、企業、地域との間に強いネットワークが築かれているからであり、それは、ちょうど、しっかりと根が張っていれば、立派な花や野菜ができるのと同じであります。

「地域づくり、NPO支援」では、NPO法人からの財団の信頼は厚いものがあり、しまね田舎ツーリズムの推進、地域づくり応援助成金など他県の同種の財団にはない分野も行なっています。
児童の隠岐体験プログラムも昨年度から受託しました。

だ亳事務所は、過疎高齢化、少子化、地域振興など県が抱える課題の全てが2倍、3倍に凝縮している石見地域にあって、少人数ではあるものの使命を良く承知して取り組んでいます。県関係の西部の事務所ではひとり気を吐いていると言ったら過言でしょうか。

ズG大幅に改修した財団のポータルサイトは、UIターンと新卒の就職応援のサイトとして大幅に機能アップし、ハローワークの情報も取り込んで、企業と求職者が直截パソコン上でやりとりできるなど、大手のリクルート会社にも負けないものとなりました。


 こうした、定住財団の活動はこれからも長く続けていかなければならないものですが、いつまでも急傾斜で昇っていけるものではなく、どこかでは水平飛行、安定飛行に移行する時期がありましょう。
それが、今か、既に入ったか、まだずっと先かはわからないものの、引き続き、「前傾姿勢」と「現場主義」を社是・社訓として、使命である「地域振興、定住施策の総合推進機関」の職務を担っていくことを祈念しています。

 私の考える組織運営は、ホウレンソーは強く求めず、職員ができるだけ自由に活動し、“自分の思い”を形にでき、その“思い”が実現できることが、職員のやる気と能力を伸ばし、組織の活力を生み出すことだとの考えです。

 これは相互の信頼関係があってのことであり、また、個々人は、自信はいくら強くしてもいいが傲慢になってはいけないことはいうまでもなく、謙虚さを失わず、活動指針の「ネットワーク、チームワーク、フットワーク」で、県民の期待に応える活動を続けることを信じています。

 若者の地方定住の流れは未だ弱いながらも確かに起こっています。「その流れを興し強める風神の役割を演じていきたい」、「現場主義、前傾姿勢」、「ネットワーク、フットワーク、チームワーク」、「参加することで地域を支援しよう」、「スピードはパワーだ」、「地域振興は地域信仰だ」。
 こうした「コトバで社会をデザインする(半農半Xの塩見直紀氏のコトバ)」ことを考えてきました。
「生命・生産・生活の“3つの生”の良好な関係」は、「しまね田舎ツーリズムの理念」として言い始め、今は「定住の理念」ともなりました。
 これらのコトバは社会に放たれた時から自らにも突き刺さるコトバとなります。
 教育で提唱した「ふるまい向上」や高齢福祉ビジョンの「おしゃれで凛」も然りです。


 これからは「顧問(無給)」として、引き続き県内に出かけ、講演などで“広報”と“ネットワークの構築”を行なうことにしています。昨年度から始めた「農業・農村はかっこいい」和歌募集の業務と「しまね田舎ツーリズム」については“発案者”として今少し関わりを続けるつもりです。
竹下元総理の銅像の台座にあるコトバの「やがて島根の土となる」その日までのしばらくの間、引き続きよろしくお願いします。


 この間、ご厚情とご支援、ご理解をいただいた各市町村や県内各地域の関係者の方々に衷心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 これからは暑い季節を迎えます。皆様には健康に留意され、充実した日々を送られることを祈っています。


平成28年 7月


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