「新しい公共を創造する連携フォーラム」の報告

 1月26日、松江・くにびきメッセでNPO活動の活性化を掲げてフォーラムを開催しました。当日は、「新しい公共」の概念は、小渕内閣の「新しい公」(1999年)がスタートであること。それは、従来型の“「公」は国、地方団体、行政などの官が担う”という考えから、“自発的、主体的に参加する市民、NPO, 企業が、地域の諸課題の解決に取り組むこと、また、その仕掛け”への転換であることなどを学びました。

 それは、とりもなおさず、行政が実施する従来型の公共サービスが、もはや財政的に限界に達しており、今後の少子・高齢社会にあっては、これ以上の税負担は求められず、新しい公共サービスの仕組みを作り、それを地域住民などが主体的に担うことが必要ということになります。当日は、基調講演にはじまり、分科会などでの、NPOが抱える諸課題についての学習の機会でありました。

 特に、改正NPO法による「新寄付税制」や「認定NPO法人の要件」などについての実務的な説明、学習は、今後の活動に有意義であったと思います。

 こうした新NPO法についての学習会は、2月19日松江、20日浜田、21日出雲で財団主催でも開催します。ご参加ください(日時、場所はこの財団のホーム・ページにあります)。

 特に、新税制の寄付金の扱いが所得控除から税額控除に改正されたことをよく理解し、広く周知し、NPOの財務強化が図られることが望まれます。

 当日の資料に掲載した私のメッセ―ジは、下記の通りです。

 また、開会の挨拶では次の「なぞかけ」を披露しました。ご笑覧ください。

  「NPO活動」とかけて
  「春一番」ととく
   そのこころは、「新しい風が吹き 社会に春をよぶ」


新島根方式とNPO活動

 NPOから連想する用語を思い浮かべると、福祉、介護、ボランティア、地域振興、まちづくり、目的縁。

 NPOはNon Profit Organization の略でProfit は利益、利潤。したがって利益、利潤を追求しない組織=非営利組織と翻訳される。福祉や介護はその運営上収益を必要としてもいわゆる「金儲け」の手段とすべきではないことから、連想されるジャンルとしても、また設置数の実態からしてもうなずけるところだ。

 地域振興に関して昭和50年代に「新島根方式」と呼ばれた集落振興事業がある。その後、「まちむら活性化事業」や「住んで幸せ島根づくり事業(通称3S事業)」、「集落振興100万円事業」、福祉関係では「夢ファクトリー」と同じ事業精神で展開された。竹下総理の「ふるさと創生1億円事業」も同様の考えで、モデルはこの島根の事業理念である。「集落での話し合いで地域づくりを進める」ことは、今では当たり前だと思われるだろうが、「補助金は使い道を厳格に縛るもの」が常識のお役所仕事からすればスタートした頃には画期的な理念であった。

 島根のNPO活動が、閉塞感漂う地域の現状を打開する担い手として、県民の話し合いを重視するこの伝統を自信、自負とし、前傾姿勢での積極果敢な取り組みとして各地で進められることを祈っております。


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