でんどう

地域振興に関わる様々な方の意見、主張を掲載していきます。

ふるさと回帰のお手伝い

 島根県と、ふるさと島根定住財団は、2006年に、「定年退職をきっかけに新たな生活をお考えの方へ」、「これからの人生をふるさと島根でゆったりおしゃれに送りませんか」との手紙を県出身者あてに出しました。団塊世代の大量退職が始まるのを契機に行ったUIターンの呼びかけです。

 マスコミなどでは、時宜を得た、全国的に見ての先駆的な取り組みとして評価され、また各地の県人会でも話題にのぼりました。その結果は?残念ながら直接の成果には結び付きませんでした。生活の拠点は、ムードや感傷だけではそう易々とは変え難いということでしょう。夫婦の考えの一致も前提となります。勿論、呼びかけた側にあっても、これで定住者が続出すると思うほど脳天気であったわけではありません。同封したアンケート調査の回答は、潜在的なUIターンの可能性を示しており、その後の施策に大いに役立ちました。この呼びかけが、気運醸成などに一役買ったのかは定かでないものの、今、各地域では、UIターンして「おしゃれな生活」を送っている人々に出会うことができます。私事ですが、弟夫婦もその一例。定年で帰郷し市街住宅地に居を構え、友人やきょうだい、実家の老父と行ったり来たり。好みの樹木を植えた庭では花、野菜作りも始め、一年目にしては上々で、ゴウヤのグリーン・カーテンは自慢の出来映え。                      古民家を求め自前で改修し、ツーリズムの宿として知人のネットなどに提供している夫婦には、まさに「おしゃれな生活」を感じるし、都市に生まれ暮らしてきて奥さんのふるさとで初めての田舎生活を始めた人には、まさに二回目の人生を感じます。 こうした事例や若者の島根暮らしの様子は、ふるさと島根定住財団のホーム・ページの「くらしまねっと」、「ビーンズ」でも紹介しています。

 UIターンのお手伝いは、シルバーに限らず、「無料職業紹介」や「産業体験研修助成」、「学生登録者向け企業情報提供」など若者を対象とした事業にも力を入れています。いつでも気軽に相談をお寄せください。お盆の間(土、日)も松江事務所(駅前テルサ)はUIターン相談の窓口で職員が応対します。

 さて、島根に定住を呼びかける「セールス・ポイント」は何でしょうか?私の想いは次のとおりです。

 我が島根は、長い海岸線が連なる、穏やかで時として荒ぶる海や、絵の島と謳われる隠岐諸島、里山から千メートル級まで連なる山々や多様な河川、夕日に映え朝霧にけむる宍道湖・中海の汽水湖から成る、四季の恵み、海の幸、山の幸が豊富な『美し國』。

 国引き国譲りの神話の古代からの豊富な歴史が往時をしのばせる。神が舞い人が舞う出雲神楽、石見神楽。海・山・里にとり行われる年中行事や民俗芸能など歴史が息づく『神の國』。

 ひかえめすぎるほどに温やかで、人情厚く、きめ細やか。勤勉実直で忍耐強く、奉仕的精神を発揮する県民の集う『民の國』。

 来訪者はこの地を箱庭的といい、神々の座と呼ぶ。日本の面影と呼んだ小泉八雲。今も変わらぬ日本の原郷・日本のふるさと。

 出雲弁で訥弁に語り、石見弁で歯切れよくしゃべり、隠岐弁で情緒豊かに歌う『言の葉の國』。

 空気と水がおいしく温泉の多い、元気で長生きでは日本有数、「お茶」や「花」「食」の文化が生活にとけ込んでいる『粋の國』。

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