でんどう

地域振興に関わる様々な方の意見、主張を掲載していきます。

平成28年を想う/カラ元気でも元気出そう

 「年号は平成!」と当時の小渕官房長官が筆で書かれた色紙を掲げて発表してから今年は28年となる。「昭和」から「平成」に替り、当初は少々違和感があったがすっかり馴染んできた。
 敗戦の年の昭和20年から28年を数えると昭和48年となる。昭和48年の頃とは、戦後の混乱期、復興期、「もはや戦後ではない」と経済白書(昭和31年)に書かれた時代、東京オリンピック(39年)、人類の月面到達(44年)などを経て、高度成長の最頂点にあった頃だ。28年は、このように昭和に置き換えてみると決して短い期間ではなかった。
 平成の28年間も随分と変わった。まず情報革命だ。携帯電話の普及が始まり今やスマートフォンへ。年賀状の手書きは皆無に近くなった。家族は、3世代同居は減り、核家族化や関係の希薄化が進み、少子化できょうだいも少なくなった。家屋の構造・調度品は“洋風”に変わり、「畳」や「炬燵」は死語になりつつある。初詣や、お節料理、年越しそばやお餅の雑煮などの正月らしさも次第に薄れてきた。 正月らしさに限らず、日本の伝統文化を構成している生活文化がここ近年薄らいできた。

 3.11の大震災では科学技術に対する信頼が揺らぎ、世界観(人生観)を揺るがせている。団塊世代の社会からの退場、超高齢社会から人口減少時代となるのも大きな変化だ。今後を展望すると、TPPやエネルギー問題の影響は予測できない。
 市町村合併もあった。絶対に実現させてはならないのが道州制だ。州都が島根にでも設置されない限り島根は沈没する。
 後世の歴史学者は、いつの間にか変わっていた、平成の大きな変化を、明治維新、敗戦に次ぐ近世史での3つ目の大変動の時期だったと振り返る気がする。


 これから28年先は2044年だ。28年先がどんな時代になっているか誰も予測できない。たとえば、昭和の戦後28年も、平成の情報革命も、誰も予測できなかったではないか。
 「地方創生」「まち、ひと、しごと創生」が変動をいい意味で助長して欲しいものだが、変に煽られ過剰に意識したり、他力本願に頼ったり、過度の期待を抱いたりはしないで、しっかりと地に足をつけ自律的に行動したほうがよかろう。
 しかし、現在が変動期にあることは認識し、情況を的確に把握・分析し、全国競争に一歩先んじていきたいものだ。
 そのためには、島根県は、人口定住政策の老舗だとの自負を持ち、現場主義、前傾姿勢、アンチ前例踏襲主義、アンチ机上論、アンチ権威主義、アンチ数値至上主義で行動することだ。
 スピードとパワーだ。チームワーク、フットワーク、ネットワークだ。
 情況の厳しさには慣れてはいるが、不感症になってはいけない。小賢しく冷めた眼で世の中を見、悲観的になったり、したり顔をするよりも夢を持とう。
 「夢しか実現しない!」という言葉がある(実業家・福島正伸氏)。
 スポーツでは大きな声を出すことで元気が出せるのと同様、“カラ元気”でも元気を出すことだ!

 先月広島市で第19回島根フェアが開催された。ブースやテントには地域の特産品が並んで大賑わいだった。舞台でも神楽や太鼓の元気な音が終日響いた。
この元気だ!

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