でんどう

地域振興に関わる様々な方の意見、主張を掲載していきます。

「順序」と生活文化

 ラーメンに付き物のチャーシューをどのタイミングで食べるか?おそらく最初に食べる人はいなくて、麺を幾度かすすってから、「さー、チャーシューだ!」という人が多かろう。年配者では、最期までとっておく“後楽しみ派”が少数ながらいるかもしれない。
 カレーライスでは、ルーを最初に全体に混ぜて食べる“田舎風” があったが、今では米寿の父ぐらいなもの。ソースをかける“高血圧増進法”もあったがこの人種も絶えたと思われる。こうした手順や作法は別に反社会的でもなければ、他人に迷惑をかけるわけでもない。面白がっていれば済むことだ。
 しかし、ものによっては順序や作法が極めて重要かつ本質的な場合がある。
 茶道のお点前はそれを「わびの文化」に高めたものだ。料理では味付けの順を「さしすせそ」(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)という。「煎茶はお茶の葉と湯のどちらを先にいれるか」や「家で麦茶をつくること」がわからないという嘘のような信じ難い話を聞く。
 ところで、省資源の一環として買い物袋の持参を誘導するため、スーパー・マーケットのレジ袋の有料化が進められた。3円が30日で90円。そう思えばたいした額ではないが、忘れて店に入り3円いただくと言われるとなんだか大損した気になるから心理的効果は大きい。マイ・バックを持ち歩く生活文化はほぼ定着しつつある。
 これは、資源ごみの分別が進んだこととともに評価できるが、加えて、パッケージの容器や包装を減量したらどうかとかねてから思っている。レジ袋の有料化で減量できる量は限られている。客に協力を求め、容器や包装の減量を実施したほうが量的には大きな成果が期待できると思う。日本は諸外国と比べると過大包装だとの指摘が以前からなされている。消費者はわがままだから、結局は小きれいな商品が揃えられた店を選択することとなるので、一店では無理かもしれない。そうであれば、行政が呼びかけ業界で申し合わせる方法もある。毎日出るごみの量、ゴミ収集の日ごとに出す資源ごみの量は家事にたずさわったらよくわかる。有料化前のレジ袋の量の比ではないはずだ。
 かつて、公共施設を建設する予算を協議する場で、「窓を開閉式として、なるべく自然の風を入れる構造としたらどうか」と提案して嘲笑された。建築の専門家の目は「ド素人が!」と語っていた。建設強度とコストが理由であった。
 今では窓が開かずしての冷房の電力節電である。笑えない現実がここにある。
 3・11以降、化石資源・エネルギーは有限だと知り、生活や価値観を転換しなければならないと多くの人が思っている。リサイクル、リユース、リデュースの3Rについて本腰を入れて取り組むべき機会だと思う。それが資源・エネルギーについての「ふるまい向上」です。

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