2015-05-01
宍道湖のしじみ漁
先日嬉しいニュースが飛び込んだ。
宍道湖のしじみが4年振りに首位を奪還したというのだ。
平成25年までは3年連続で青森県の十三湖であったようだが、判明している1月~10月分だけで約800トン近く上回っているとの事。
特に松江生まれの私にとって、しじみ汁はソウルフードであり母の味なのだ。
以前は、大相撲の優勝力士へも贈られた。天皇杯授与の際、松江市市長賞の副賞として、宍道湖産じじみ1トン。都市伝説かもしれないが、しじみの茹で汁は打撲にも効くから、優勝力士のいる部屋のお相撲さんは、しじみ汁のお風呂に入っている…などと噂された時代もあった。 首位奪還するまでには、漁師さんを始め関係する皆さんの並々ならぬ努力があった。
先日も仕事でお邪魔した宍道湖漁業組合の方も、「以前は(しじみ漁師の自宅を)しじみ御殿と言った時代もあったが、4~5年前からしじみが獲れなくなり、多くの仲間が廃業していった」とおっしゃった。
水質環境を整える為、操業日を週3日に抑えたり、漁の時間も3時間に抑えるなど努力をされた結果、首位奪還となったわけで、苦労話をお聞きした者としては非常に誇らしい気分になった。
宍道湖と言えば、夕陽が有名だが、是非、早朝の宍道湖を見て欲しい。
綺麗だとか、情緒あるだとか、そんなすぐには表現出来ない。
ゆっくりと心に沁みる島根の文化がそこにはある。
(とんぼ)