隠岐島後森林組合の求人情報

切るだけじゃない。木を育て、山をはぐくむ仕事です。

造林業・樹木伐採業(島根県 隠岐郡 隠岐の島町)

約180の群島からなる隠岐諸島の中で、最も大きな島である隠岐の島町。この島の豊かな山と人々の安全な暮らしを守りつづけているのが、隠岐島後森林組合(以下、森林組合)です。責任ある仕事にやりがいを感じ、働いてくれる若者が多く集まるこちらの職場。研修が充実しているので未経験でも大丈夫。「人の役に立つ仕事がしたい!」という方を積極的に採用しています。自然と触れ合い、生きがいを感じられるお仕事に興味はありませんか?

「山は1日入らないと表情が変わります!だからね、毎日行かないといけないんですよ。」そう楽しそうに話してくれたのは、組合長の八幡 邦彦さん。隠岐の島町出身の八幡組合長は、幼いころから山が大好きだったそう。進学で島外に出たあとUターンで隠岐の島町にもどり、約38年間教員生活を送るなかでも、シイタケの栽培などで山を楽しんでいたと教えてくれました。

退職後は毎日海と山に行ける!とそれはもう楽しみにしていたんですよ。そんな時に森林組合に欠員が出たと知らせが入って、山への熱意を買われた私が参事として組合に入ったんです。ちょうどそのころに大規模な松くい虫の被害が出てね、それを食い止めるために森林組合総出で被害にあって枯れた木を伐採して、拡大を食い止めたことがありました。

森林組合の仕事は材木にするための木を伐採するだけでなく、時に「山そのものを守る」重大な使命をもっています。

普段の仕事は皆さんもよく知っている通り、杉や松を伐採して材木にして売ることです。これが林産事業というものですね。そして、木を切った後は新しい木の苗を植えます。苗木は小さいので雑草に負けないように下刈り(草刈り)をして成長を助けるんですが、苗木をよけながら山の斜面で草を刈るのはかなりの技術が必要です。ベテランの技ですね。

木を切って終わりではなく、新しい木を植えて育てていく。そして、育てた木が成長したらまた切って材木にして、新しい木を植えて育てる。このサイクルを続けていくことで、健康な山が守られるそうです。八幡組合長と一緒にお話をしてくれた参事の今岡 昭さんはこう続けます。

木を植えてから伐採できるまで約50年かかります。だから自分が植えた木を自分で伐採できることはほとんどありません。次の世代の人に託すんです。気の長い話に感じるかもしれませんが、この「未来につながる仕事」という点にやりがいを感じている職員さんが多いです。

目を輝かせながら話してくれるお二人の言葉からは、単純に仕事というだけではない、「隠岐の島町の森を守り、未来につなげたい」という使命感が伝わってくるようでした。

最初の3年で基礎を身に着けてもらいますが、ベテラン職員は「1人前になるには5~10年はかかるなぁ」なんて言いますね。入社してすぐに植えた木の苗は5年で身の丈ほどの高さになります。10年経てば自分の身長を優に超えるので、そうやって自分の成長や、やってきた仕事の成果を体感することができます。大変なこともあると思いますが、そういうのを目の当たりにすると、頑張ってきて良かったとしみじみ感じることができますよ。

取材の中で、八幡組合長がこんな秘密を教えてくれました。

実はうちの森林組合には若い職員が大勢いるんです。現場に出ている職員の約半数が20代~30代までの若手です。これは隠岐という離島ではとても珍しく、本当にありがたいことです。

Q.若い方はどんなところに魅力を感じて就職されるのでしょうか。採用のために何か強化しているポイントはありますか?

研修体制や働きやすい職場環境づくりには特に力をいれています。未経験からのスタートでも安心して仕事ができるよう、3年計画で研修を行います。基本はOJTで、普段の業務を先輩が後輩に教えるスタイルです。専門的な機械の操作は林業公社主催の研修もありますし、サポート体制がしっかり出来上がっています。就職時には自動車免許だけ持っていたら大丈夫ですよ。

隠岐島後森林組合では全体の2/3が中途入社。前職もいろいろ、持っている資格や経験も様々ですが、それぞれの個性に合わせて丁寧に研修をしてくれる充実したサポート体制が若手職員獲得と定着の大きな要因になっているそう。

山の仕事は危機管理を怠ると、時に大きな事故に繋がることもあります。充実した研修をする背景には、スキルアップだけでなく、事故を防いで職員さんを守るという目的も。時に厳しく、時に優しく、職員さんを家族のように見守り指導しています。

Q.「働きやすい職場環境」は特にどんなことをされていますか?

うちの職場は若者が多いので、小さいお子さんがいる方も大勢います。家庭を大切にして、仕事と上手く両立してほしいというのが一番の願いです。だから、基本的に残業も休日出勤もほぼありません。

あとは、みんな家族のように仲が良いのも働きやすいポイントかもしれません。1日の仕事を終えたら事務所に戻ってきて、みんなで顔をあわせてお互いの元気な姿を確かめ合う。これが日課です。終業後や休日に集まってスポーツをやったり、飲み会で盛り上がったりもしますよ。ちなみに組合長は卓球が得意です。

長く仕事を続けるには家庭も大切。山にも人にも優しく寄り添う、森林組合の皆さんの思いやり溢れる人柄が伝わるようなお話でした。

続いて職員のみなさんにもお話をうかがいました。最初は大学進学で隠岐の島町から東京に引っ越し、就職を期にUターンしたという八島勝之さん。最初は事業課で木の伐採などの業務に従事し、今は総務課に所属しています。都会の暮らしと田舎の暮らし、現場の仕事と総務の仕事、様々な経験をされた八島さんにお仕事のやりがいや隠岐の島町の魅力についてお伺いしました。

Q.入社のきっかけは何でしたか?

大学卒業後は東京で働く予定で、就職先も決まっていましたが、家族の希望でUターンを考えだしました。そんな時に目にしたのが隠岐島後森林組合の求人です。もちろん当時は未経験で専門的な知識も資格もありませんでした。

未経験で入社したという八島さん。就職後はどのように学び、ステップアップしていったのでしょうか?

就職後は早速現場に入って、先輩から指導を受けながら草刈りや木を切ったりしました。翌年からはグリーンマイスター制度で約半年間研修を受けて、資格も取りました。組合がそういう案内を沢山してくれますし、研修は年々手厚くなっているので未経験からでも始めやすい仕事だと思いますよ。

森林の面積が多い島根県では、現在フォレストワーカーという習熟度に合わせて3年間計画的に研修を受けられる制度もあり、未経験からのスタートでも安心して仕事が始められる環境が整っているそうです。

今は総務課にいるので山に行く機会は減りましたが、体を動かし、汗を流して仕事をするとごはんが美味しい!私は働き出して24年ほどですが、就職してすぐ植えた木が大きく成長しているのを見ると、あぁ大きくなったという感動があります。農業や漁業、建築など、ほかの仕事ではなかなか感じられないやりがいだと思います。

Q.今はどんなお仕事をされていますか?

総務課といっても事務仕事ばかりじゃなくて、山の所有者さんへの施業提案、地籍調査や木の伐採の調整なんかもしています。木を伐採する事業課の現場づくりをしている…って感じですね。

こういう裏方の仕事って目に見えないので分かりにくいと思いますが、例えば、何か大型の施設をつくるにしても、地籍調査が終わっていなければ土地の境界がはっきり分からないので着手できないんです。住宅地や田んぼはほぼ終わっていますが、山はまだ大半が手つかずです。所有者さんに確認したくても高齢で山に行けなかったり、島外に住んでおられたり、なかなか調査が進まないケースも多いんです。

現場とはまた違った視点から森林組合のお仕事について教えてくれた八島さん。森林組合の皆さんや八幡組合長のように山を愛している方もいる一方で、材木の価格がピーク時の1/4~1/5に下がっていることもあり、山への関心が薄い方も多いのだそう。

山は放っておくとデメリットが沢山あります。木が大きくなりすぎると材木を加工する機械にかけられないため価格が下がります。さらに木が山の栄養を吸い尽くしてしまって痩せた土地になることもあります。そうすると木も栄養失調で細いものしか育たなくなり、台風などで折れてしまいます。なので、安全面も含めたいろんな意味で、山を手入れするのはとても大切なんです。

隠岐島後森林組合で請け負う仕事の大半は町などからの公的な依頼で、山の持ち主がご自分から木の伐採を依頼されることはほとんどありません。そんな中、八島さんは一般の方にもっと山を知ってほしいという思いから、山主さんに声かけをしているそう。

現実的には難しいことですが、所有者が分からなくて手つかずの山をいつかは0にしたいですね。隠岐の島町の山々を手入れして、綺麗で健全な山にするのが夢です。

山や地元の人に寄り添った、八島さんの優しい夢を教えていただきました。

続いてお話をしてくれたのは若手代表、入社5年目の長澤友宏さん。長澤さんも県外の大学に進学し、就職後に転職して隠岐の島町にもどってきたUターン者です。

Q.入社後はどんな業務からお仕事を始めましたか?

最初は先輩のサポートや刃物を使わない業務、道具の手入れなどをしながら、フォレストワーカーで資格を取って、できる業務を増やしていきました。フォレストワーカーの研修では島根県東部の森林組合から若手の職員が大勢集まります。普段は頼りになる先輩に囲まれた環境ですが、研修の時は同年代の人が大勢います。中には実技がとても上手い人がいるので刺激になりますし、仲良くなってご飯を食べに行くこともありますよ。

頼れる先輩から学び、同年代と切磋琢磨しながら日々奮闘している長澤さん。穏やかな口調ながら、言葉をかみしめてお話しされるその様子に、仕事に対するまっすぐな思いを感じました。

Q.初めて木を切った時の思い出はありますか?

先輩にじっくり教えてもらいながら切ったのをよく覚えています。木がゆっくり倒れていく様子を見て、おぉ凄い!!と感動したのが忘れられません。技術的な面でも、先輩は簡単そうにされるんですけど、実際にやってみると奥が深いなぁと…

しみじみと語ってくれる長澤さんに、奥が深いと思ったポイントを伺ってみました。すると、「なんていえば良いのかなぁ、うーん…」と少し困った様子。それを見た八島さんが、「木は長いから、倒す角度がわずかでもずれると先の方ではとても大きな誤差になるんですよ」と優しくフォローする場面も。

2人の自然なやり取りに、普段からこうして支えあってお仕事をされているんだろうな…というあたたかさを感じました。

毎日外で仕事をしているのでみんな日焼けしていかつく見えますけど、優しい人ばかりです。森だけでなく、先輩達からもマイナスイオンが出ている気がします。

長澤さんに案内していただき、普段皆さんが打ち合わせをしている事務所にお邪魔させていただきました。現場での仕事が終わると毎日事務所に集まり、翌日の業務の打ち合わせなどを行うそう。先に事務所で集まっていた先輩達にあたたかく迎えられる長澤さん。

皆さんに森林組合に就職されたきっかけをお伺いしてみると、意外にも元々林業を志していた方ばかりではないと分かりました。それでも若者が多く集まり、定着している背景には、体験して初めて分かる仕事の面白さ、奥深さ、そして達成感があるそう。そして、給与面や福利厚生など、安定して長く働ける職場環境、居心地の良さが大きな要因なのだと、生の声も伺うことができました。

周りを海に囲まれた隠岐の島町では、休みの日に釣りを楽しむ方も多いそう。さきほどお話を伺った八島さんも、休日は船で沖に出て釣りを楽しんでいるそう。しっかり働き、しっかり楽しむ。働く人が笑顔でいられるサイクルが、隠岐島後森林組合にはありました。

隠岐の島町の雄大な山々は、今日も、明日も、これからも隠岐島後森林組合の若者たちが、守り、育んでいってくれることでしょう。

(2019年10月取材)

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