株式会社グローバル出雲工場の求人情報

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治具製造(島根県 出雲市)

出雲空港にほど近い丘陵地にある、出雲市東部工業団地。眼下には宍道湖と広大な出雲平野を望む、静かで自然環境の美しい場所です。ここに拠点を構えるのは、愛知県安城市に本社を置く株式会社グローバルの出雲工場です。

操業開始から間もなく2年を迎える同工場では、佐藤工場長を筆頭に、6名の機械加工オペレーターが在籍しています。今後の事業拡大を見込んでの工場増設であったため、工場や駐車場の敷地面積も十分すぎるほどの広さがあります。真新しく清潔な工場内では、日々愛知の本社で作成された設計図面をもとに、オーダーメイドの「治具(じぐ)」の製造加工が進められています。

あまり聞きなれない「治具」という製品ですが、グローバル社は世界的な大企業からも「工作機械はともかく、治具に関してはグローバル製のものにしてほしい」と指名されるほど、その品質への圧倒的な評価を得ています。

この日は、同社の創業者であり、現代表取締役の佐藤信義社長が愛知県から島根入りされ、取材に応じてくださいました。

Q.「治具」とはどんなものですか?

治具というのは、機械が部品加工をしやすくするための器具のことです。部品加工をする機械に据え付けて、部品を固定したり、作業位置に誘導したりする役割を果たします。分かりやすく言うと、お母さんが台所で包丁を握ってまな板の上で材料を切るとき、材料を押さえるために沿える左手、これが治具の役割なんです。いわゆる“押さえ“ですね。

一般的には馴染みの薄い「治具」という言葉ですが、佐藤社長の分かりやすい例えによって、かなりイメージが明確になりました。部品加工の機械には、様々な場所で様々な形状の「治具」が使われているとのことです。機械加工にとってなくてはならない、重要なパーツであることに間違いありません。

人間の手なら、材料の大きさや形、柔らかさなどを目で見て判断して、それに合わせた押さえ方を無意識にすることができますよね。でも機械となるとそうはいかない。だからこそ、それぞれの部品に最適な“押さえ”ができるように、治具の精密な設計を行う必要があるんです。

グローバルの特徴のひとつに、治具の設計から製作、機械への据付け、試削り、納入までのプロセスを一貫して行う、という点があります。治具メーカーは国内に多数存在しますが、特に西日本では設計に特化している会社、電気回りを専門に扱う会社など、一連の工程を部分的に請け負うメーカーがほとんどだとか。 そのような中で、あくまで「自社一貫生産体制」にこだわるのはなぜでしょうか。

まず、何かあった時に迅速に対応ができるということ。さらに柔軟な対応が可能であるということ。そのあたりが当社の強みです。おかげさまで、リピーターになってくださるお客様が非常に多いですね。

グローバルが本社を構えるのは、愛知県安城市。愛知県といえば、自動車産業が全国的に有名な地域でもあります。そこには当然、自動車製造関連の機械も多く納入されるため、治具メーカーの競争も大変激しいエリアです。競合ひしめく中、徹底的にお客様ファーストの姿勢を貫き、大企業にはないフットワークの軽さが強みであるグローバルは、着実に顧客を増やしながら事業拡大を続けています。

Q.島根県出雲市へ工場を増設した経緯は?

今から約30年前のことですが、弊社の最初の地方拠点として、愛媛県松山市に新工場を建てました。理由は、本社のある愛知県では企業の数が多すぎて人材確保にかなり苦戦を強いられていましたので、新たな土地で人材を獲得するためです。

おかげさまで、松山工場では地元人材の新規採用がうまくいきましたし、中には現在本社で活躍してくれている人もいます。その松山での成功事例があったので、次は島根に工場を増やして西日本全域の拠点にしようと考えました。

佐藤社長はそれまで特に島根県との繋がりはなかったそうですが、ちょうどよいタイミングで島根県や出雲市からの誘いがあったこと、松山工場と本社からの距離感が似ていることなどのいくつかの条件が重なり、出雲市小境町に工場を増設する流れとなりました。

順調に事業拡大を進めているグローバルですが、治具というニッチな分野で起業されたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。

私はもともと山形の出身でして、機械工作の会社で11年間営業をやっていました。営業ではありましたが、機械加工そのものの面白さに惹きつけられ、自分でもやってみたくなりましてね。そこで脱サラして、農業用倉庫を借りて機械を自作し始めたのが始まりでした。

しかし当時の機械工作では、大手企業から下請けへ発注され、そのまた下請けへ発注され、と何重にも業者が連なる形態が一般的で、下請け業者にとって採算が合わないものとなっていたことから、「もっと上流工程で、短納期で勝負したい!」と一念発起した佐藤社長。 通常2カ月かけるような機械工作を、なんと1週間で完成させるという新しい発想で事業展開を進めてこられたといいます。

他社にはないスピード感と品質で徐々に顧客を拡大しつつあった頃、目を付けたのが「治具」に特化した製造業者という道でした。

治具の製造は、売価の割にコストがかかり、人材も必要ということで大手がやりたがらない分野でもありました。だからこそ、そこに入り込めたら販路が拡がるのではないか、と考えたんです。そこで愛知県の経営革新計画の承認申請を行い、様々な優遇制度でご支援をいただきまして、本格的に治具メーカーとしての歩みをスタートさせました。

佐藤社長自身の機械工作に対する「強い興味と好奇心」が原点となり、たった一人から始めた事業が、今や全国3拠点、従業員50名以上の企業にまで成長を果たしました。 現在6名の第1期メンバーで支えられている出雲工場も、早い段階で20名まで増員したいとのこと。本社が愛知県と距離的には離れていますが、空港も近く、月に一度は社長自ら出雲工場を訪れ、出雲メンバーと食事をするなど、コミュニケーションも欠かさないといいます。

Q.どんな方に入社して欲しいですか?

そうですね、まずはこの仕事に興味を持てるかどうか、というところからですかね。面白そうだな、と思ったことをとことん突き詰めて、やってみようという意気込みを持てる方であれば、文系であろうが理系であろうが全く問題ありません。

実は佐藤社長自身も学生時代は文系専攻であったことから、グローバル出雲工場での採用は文理不問、性別不問で幅広く門戸を広げておられます。 現在の6名の先輩メンバーも、全員新卒採用の20代。入社後1年間の本社研修を経て、出雲工場立ち上げメンバーとして同期同士支え合って歩んできたといいます。

息子さんである佐藤工場長は西日本エリアの営業としての業務も兼務され多忙であることから、入社2年目のメンバーに主体的に工場の運営を任せている、という佐藤社長。若いうちからどんどん活躍の場を与えられ、任せてもらえるというのは、この上なくやりがいのある環境なのではないでしょうか。

メンバー同士、それぞれ得意なこと、苦手なことが異なりますので、お互いにそれを補い合う形で仕事を進めてもらうようにしています。自分にとって得意なものを120%伸ばしていく、というのが弊社の教育のモットーです。

彼らと一緒に楽しく働けそうか、というところもポイントになってくると思いますので、まずは工場見学に来ていただきたい。インターンシップも受け付けています。

続いてお話を伺ったのは、出雲工場第一期生として入社したメンバーのうちの一人である荒木健人さんです。 荒木さんは、島根のお隣、鳥取県境港市の出身。島根県内の大学に進学し、就職活動中に県内の合同企業説明会でグローバルのブース訪問をしたのがきっかけだったとか。

ものづくりをしたいと思ってブースを訪問しました。ブースには社長、営業部長、人事担当の方がおられたかと思いますが、全体的に雰囲気が良かったことと、あとは出雲にこれから新しくできる工場で働ける、という話を聞いて、自分もここなら最前線で働けるかも!という期待感もあり、応募を決めました。

入社後の1年間は愛知県の本社で研修を受け、機械加工の基本を学ばれました。一枚の設計図が製品(治具)になるまでの過程を知り、どんどん好奇心が湧いたそう。

どの先輩も話しやすい方ばかりで、質問もしやすかったですね。だいたい入社から2、3ヶ月程度で実際に自分でも機械を触らせてもらえるようになるんですが、最初は失敗も多かったです。狙ったところに穴が開かない、ドリルが中で折れて取れなくなる、といった失敗です。

あとは製品が完成したと思っても、製品検査で精度が不十分だと不合格になったり、とか。失敗してしまうと全部やり直しになってしまうので大変ですが、そのあたりも未熟な部分も含めて先輩方が温かく見守ってくださいました。

本社研修終了後はいよいよ出雲の新工場で、同期メンバーと共に業務をスタート。第1期メンバーとしての誇りを胸に、仲間と協力し合いながら工場を運営しているそうです。

Q.同期メンバーとはどのような関係性ですか?

たまたま全員男なんで、よく一緒に釣りにいったり、飲み会もちょくちょくやってます。基本みんな仲がいいと思いますね。全員主な業務は機械加工ですけど、同時に工場全体を運営していくための役割分担も必要なので、そこはお互いに得意なところを教え合ってやっていってます。

どうやらそれぞれの個性を発揮して、チームワークも万全のよう。ちなみに荒木さんは役割分担の中で、事務処理や現金の管理などを担当しているそうです。

工場内で何か問題が生じたときには、みんなで話し合って解決するようにしています。あとは1~2ヶ月に1度くらいのペースで本社から社長や部長が出雲工場に来られるときに、相談ごとがあれば聞いてもらっています。何でも気軽に話せる家族のような存在だと思っています。

荒木さんのお話を聞いていると、アットホームな職場の雰囲気が伝わってくると同時に、若いメンバーに現場を任せて、本人たちの意志で主体的に工場の運営を行わせるようにしている、経営陣の懐の深さも伺えます。

Q.労働環境はいかがですか?

残業もほとんどありませんし、ある程度自分の裁量で仕事切り上げのタイミングを決めさせてもらえるので、働きやすいと思います。時間単位有休が取れたり、休日もしっかり取れるので、プライベートも充実できます。あとは工場が新しくきれいですし、年中空調で温度調整していますので、作業環境も快適ですよ。

一部の製造業では作業環境が過酷であったり、力仕事、重労働のようなイメージを持たれることも多いかと思いますが、実際にグローバル出雲工場を見せていただくと、極めて作業環境は良好に見受けられます。大量生産の工場ではなく、緻密で繊細な加工が必要な作業場でもあるため、作業に集中できる環境は大切です。

Q.今後の夢や目標は何ですか?

出雲工場のメンバーを増やして、もっと大きくしていきたいと思っています。あとは地理的な問題などあるかとは思いますが、本社の機能を愛知だけでなく、出雲にも持たせるようなことができるようになるといいですね。

2020年4月には既に1名の入社が決まっており、新人教育はすべて6名のメンバーに託されているそう。全員が間もなく入社3年目の20代というフレッシュなメンバーでありながら、任される仕事は大きく、責任もありますが、それだけに大きなやりがいを感じることができるでしょう。彼らと共に出雲工場を盛り上げてくれるメンバーを、現在新卒・中途共に募集中です。

株式会社グローバルはその名の通り、世界を視野にこれからも発展し続けていく成長企業です。ものづくりに関心がある方はぜひ、会社の成長の一端を担う出雲工場で、自分の可能性を信じて挑戦してみませんか?

(2019年12月取材)

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