農業法人 有限会社桜江町桑茶生産組合の求人情報

ここに来れば“何か”が見つかる。
生産、加工、販売、企画まで、全てが学べる環境で夢を掴んでみませんか?

農業、林業(島根県 江津市)

青々とした山と、その間を縫うように流れる江の川のコントラストが美しい江津市桜江町。どこにいても森林のマイナスイオンを感じられそうな、美しく心地よいこの町は、かつて養蚕業で栄えていました。日本の重要な輸出品目であった絹は時代の流れと共に生産量が減少し、この桜江町でも養蚕業を営む人はいなくなりました。そして、いつしか町内には役目を終えて放置された桑畑が広がるように。

そんな桜江町の桑畑は、なんと他県から移住してきた一人の男性の手によって復活への道を歩み始めます。Iターン者ならではの視点で桑の新たな活用方法を提案し、地元の有志とともに桜江町桑茶生産組合を結成。事業規模は年々拡大し、今では養蚕業が最盛期だった頃を上回る広大な桑畑が鮮やかに広がっています。そんな「桜江町桑茶生産組合」が歩んできたこれまでの軌跡、そして未来を創る人材募集にかける熱い想いを伺いました。

農業生産法人 有限会社 桜江町桑茶生産組合(以下、桑茶生産組合)の建物に入ると、さわやかな香りが風に運ばれ、ふんわりと流れてきました。買い物に行ってもなかなか目にすることのない桑茶。口にしたことが無い方も多いのではないでしょうか?
笹の葉を思わせる少し青々とした優しい香りで、くせも無く、お食事やお菓子と一緒にも楽しめる桑茶は、体にも良く、健康志向の方に注目を集めています。総務経理部の安原広悦さんが桑茶と組合発足の経緯について教えてくれました。

日本にはもともと桑をお茶にして飲む文化はなかったようですが、創業者の古野が桑畑復興の手段を探す中で、中国では桑の葉をお茶にして飲むと知り、桜江町の桑も食品として活用できるのでは?と思いついたのが組合の設立のきっかけです。

創業者である社長の古野俊彦社長は旅行会社に勤めていた時に江津市桜江町に初めて訪れたそう。その際に、養蚕業が廃れ、荒れた桑畑を目にしたことがきっかけで、なんと桜江町にIターンを決めました。地元有志とともに桑畑復活のために立ち上げたのが「桜江町桑茶生産組合」です。今では栽培、加工、卸売り、小売り、海外向け商品の製造、販売など、多岐にわたる事業を展開し、桑としては全国で初めてとなるJAS認証を取得するなど、躍進を続ける桑茶生産組合。2000年に法人化された後も社名に残る「組合」の二文字は、創業当時の熱い想いが、今もなお引き継がれているのを物語っているようでした。

そんな桑茶生産組合には、いくつかのグループ会社があります。平成16年には、栽培した桑などの作物を製品化して消費者へ直接販売を行う「しまね有機ファーム㈱」を設立。翌年には、天候災害のリスク軽減や栽培している農作物の収穫量増、多品目化することを目的とした、「有機の美郷有限会社」を設立し、様々な角度から事業の拡大と地域発展を目指しています。そういった取組みが評価され、なんと経済産業省の「2017年度地域未来牽引企業」に選定されたことも。

Iターン者ならではの新しい視点と行動力があったからこそ、桑茶生産組合とグループ会社は、大きな飛躍を遂げたのかもしれません。現在は創業者である古野俊彦社長のご子息である古野利路さんが副社長として手腕を振るい、更なる進化の途中です。創業当時は社名の通り、桑茶が主な生産物だったそうですが、現在は取扱い品目も拡大しているそうだとか。近年の生産品目や会社の動きについて、安原さんに教えていただきました。

主力商品はもちろん桑茶ですが、桑の実を使ったジャムやサイダーも売れ筋です。他にも生姜や唐辛子、ねぎ、菊芋などの栽培や加工、販売もしています。収穫した作物を洗浄、乾燥させたものを原料として卸すこともありますが、自社で商品化して販売するケースも増えています。通信販売や道の駅、デパート、百貨店、海外市場など、様々な形で販売をしていますよ。

Q.桑茶や桑の実に馴染みが無い方も多いと思いますが、成功している要因はどこにあるのでしょうか?

桑は葉にも実にも健康成分が多く含まれているので、健康志向の方からご好評をいただいています。海外ならドイツやEUなどの健康志向の強い地域を中心に、桑茶の元祖である中国でもメイドインジャパンの品質と安心感で選ばれる方が増えています。

桑茶生産組合は栽培や加工だけでなく、島根県、島根大学医学部と桑の共同研究も行っており、桑の葉に含まれるQ3MGという抗酸化物質が、動脈硬化を防ぐ作用があると学会で発表するなど、企業という枠に収まらない事業展開で広く注目されています。

こうした研究をする中で、桜江町の桑は特に成分が優れていることも客観的に分かりました。桜江町には一級河川の江の川が流れているのですが、昔から氾濫を繰り返しています。本来は喜ばしいことではないのですが、川の氾濫により土壌に豊富なミネラルが入り込み、栽培する作物の栄養価が上がっているようです。

近年も江の川が氾濫したことがあり、農作物は軒並み流されてしまいました。そんな中でも、桑は倒れるだけで、しばらく時間がたてば自力で元に戻るんです。そのあたりも桜江町という土地に合っているんじゃないかと思います。

桜江町で養蚕業や桑の栽培が発展したのは、土地の恵みも大きかったそう。しかし、いくら環境に恵まれても、それだけでは事業を永続させていくことはできません。養蚕業の衰退と共に一度は途絶えようとした桑を復活させたのは、紛れもなく人の手です。桜江町桑茶生産組合は、自然と人とが手を取り合い、豊かに発展してきた理想的なケースなのかもしれません。

桜江町というこの恵まれた土地に、既に約25ヘクタールという広大な農地を有している桑茶生産組合ですが、高齢化により農業ができなくなった地元の方から、農地を託したいという声も上がっているそう。

素晴らしい作物が取れて、ありがたい事に農地も拡大できます。需要もどんどん高まっているので、農業法人として、これからさらに飛躍していけると考えています。ただ、事業を拡大するには人手が必要です。農業が好きな方はもちろんですが、経験や知識は問いませんので、新しいことに挑戦したいという方にぜひ仲間に加わってほしいと思っています。

地方にありながらグローバルに躍進を続ける桑茶生産組合。農業という枠に留まらない事業展開に若い方の就職も増えており、創業当時は60代だった平均年齢が今では40代までリフレッシュしています。若者は桑茶生産組合のどこに魅力を感じ、就職しているのでしょうか?

まだ将来の目標が決まっていない若者に伝えているのは、“うちに来れば何かが見つかる”ということです。作物の栽培から、加工、商品企画、販売、品質管理など、色んなことを学べますし、農業以外の様々な経験を生かすこともできます。個性を発揮しながら楽しんで働いていただけますよ。

それから、地方に居ながら都心や海外に出張に行くなど、グローバルに活躍できるのも魅力の一つではないかと思います。農業だけでなく、経営や流通、商品企画に興味がある方にも活躍していただける環境ですよ。

桑茶生産組合は、業種では「農業」に分類されますが、その一言ではまとめられない多様性と可能性を秘めた職場であることが、安原さんの穏やかながら熱のある話しぶりからひしひしと伝わってきました。

そんな桑茶生産組合は研修やサポート体制もとても柔軟。就職後の配属は本人の希望や適性を見ながら決定され、研修制度もOJTをベースに様々な課を経験し、自分の可能性が見いだせる形をとっているそう。
職場環境の面でも、産休や育休、介護休暇の取得推進や残業時間を少なくする取り組み(平均月10時間程度)で、安心して長く働ける職場環境づくりにも力を入れています。

そのほかにもインターンの受け入れもしています。もちろん採用に繋がればという気持ちもありますが、独立するために経営の勉強をしたい方など、直接雇用に繋がらないと分かっている方でも、農業の業界全体の底上げになればという想いもあり、受け入れをしています。

桑茶生産組合の優しく力強い想いは、創業から20年以上経った今でも、社員の皆さんの心に息づいています。

続いて、大学卒業後に新卒で入社した広島県出身の坂田麻衣子さんにお話を伺いました。大学では植物関係の研究をしていたという坂田さん。桑茶生産組合のどんなところに惹かれて入社されたのでしょうか?

大学で学んだ知識が生かせる農業系の仕事を探していました。地元広島から県外に出てみたいという想いがあり、東京で行われた農業人フェアに参加し、桑茶生産組合の存在を知りました。

まずはインターンとして桑茶生産組合の仕事を体験してみたという坂田さん。収穫した作物が加工され、徐々に製品として形となっていく工程に、ワクワクするようなやりがいを感じたと笑顔で答えてくれました。

入社後は、収穫した作物を原材料として加工する一次加工や二次加工の仕事を体験し、その後は大学で学んだ知識を生かして工場での品質管理の業務に就いたそう。実際に業務を経験しながら、現場の課題の洗い出しや改善案の提案をする役目を担っていました。入社間もない坂田さんにとって、課題の洗い出しや提案は緊張する場面も多かったようですが、先輩のサポートで乗り切ることができたと教えてくれました。

まずは一通りの業務を経験するため、様々な課の仕事を体験して回っている坂田さん。入社2年目の今はネットショップの担当をしているそうですが、その中でも一手に引き受けているお仕事があるんだとか…

今は商品に貼る成分表示の作成をしています。2020年4月から表示が義務化されるので、それまでに全商品の成分表示を作成して保健所に確認と許可を取る作業をしています。小さな商品は限られたスペースしかないので、必要な情報をいかに分かりやすく、コンパクトに表示するか試行錯誤しています。

お仕事の大変さを語りながらも、責任ある役目を任されてその表情はどこか誇らしそう。そんな坂田さんから、お仕事をしていて嬉しい瞬間があると教えていただきました。

時々お客様から電話注文を受けることがあるんですが、“体調が良くなりました!”など、商品の反響を直接言ってもらえる機会があり、それがとても嬉しいです。

お客様の報告を自分のことのように喜ぶ姿からは、ものづくりに対する真っすぐな気持ちと、優しさが伝わってくるようでした。そんな坂田さんには、実はある目標があるのだそう。

ショッピングサイトの商品を増やして、売上を伸ばしたいと思っています。今はマカのタブレットを販売に向けて準備中です。パウダータイプはよくあるんですけど、水に溶かして飲むので手間がかかります。その点タブレットなら溶かす手間がないので、より手軽にご利用いただけると思っています。

このような商品企画だけでなく、メルマガの発信など宣伝にも意欲的に取り組んでいると様々な事例を教えてくれました。そんな坂田さんの考える新しい試みに、上司の方はいつも快く許可を出してくれるのだとか。この自主性と挑戦を後押ししてくれる社風が、桑茶生産組合躍進の秘密なのかもしれません。

最後に、Iターン者の目線で桜江町の生活についてお話を伺いました。

Q.桜江町の魅力と、生活面での利便性について教えてください。

秋に見た紅葉と川の風景がとても綺麗で感動しました。あと、登山もしてみたいなと思っています。生活面は地元の広島まで高速道路を使えばすぐに行けますし、普段の買い物も車で少し走ればショッピングセンターがあるので、思った以上に便利な場所だと感じています。

公私ともに充実した毎日を送っている坂田さん。地方にありながら躍進を続ける桑茶生産組合では、強く、優しく、前向きな人々の笑顔が今日も輝いています。

後日、古野俊彦社長から、採用にかける想いがつまったメッセージをいただきました。

「現在、桑葉をフル生産すれば200~300トンの収穫が可能ですが、今年に入って需要は更に拡大しているため、桑畑を拡大して供給体制を強化する予定です。
また、周年無菌養蚕という手法で桜江町の養蚕業を復活させ、国内外で商品の販売を計ることで、地域の職場を創出し、持続可能な成長目標(SDGs)達成に向かっていきたいと考えています。健康で、楽しく、美しい、『豊かな地域』を皆で実現しましょう。」

桜江町のために挑戦を続ける古野社長の熱意は、桑茶生産組合とグループ会社の皆さんに引き継がれ、これからも地域の未来を牽引し続けていくことでしょう。

(2019年11月取材)

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