協和地建コンサルタント株式会社の求人情報

探していた使命がここにある。「顔が見える技術者」として、地域に寄り添い、安全を守る仕事です。

地質調査業、建設コンサルタント業、測量業、建設業(島根県 松江市)

社屋

山陰自動車道 松江東ICを出て約2分、街の中心地から程よく離れたこの地に会社を構える協和地建コンサルタント株式会社(以下、協和地建)は、「社員とその家族の幸せの創出」を経営理念に掲げ、柔軟に、そしてアグレッシブに事業を展開しています。

温泉・水源開発、地熱・地中熱活用、地質調査、地すべり対策、測量・設計と、多岐にわたって展開し、地域に貢献している協和地建。

最初に、代表取締役社長の石倉昭和さんに詳しい事業内容を教えていただきました。

石倉さん
石倉さん

うちは建設コンサルタント会社であり、更に建設業の工事業者でもある…というのが特徴です。一言で「建設コンサルタント」といっても、元々地質調査をしていた会社や、測量をしていた会社、ボーリング工事をしていた会社など色々あります。協和地建は元々地質調査をしていたんですよ。地質調査には地面を掘るボーリングマシンを使うので、近い技術を使う井戸の掘削も行っていて、この事業が建設業の仕事になります。

深い地層まで掘削しなければならない温泉掘りは、技術も使う機械も特殊なため、新規の温泉掘りを手掛ける企業は島根県内で協和地建だけとのこと。同じようにボーリングの技術を使う「地すべり対策」については、島根県内の地すべり指定地域のうち、約1割は協和地建が対策に関わっています。

石倉さん

島根県は地質的に地すべり地が多いので、地域にダイレクトに貢献できる仕事ですよ。

「地質調査」と聞くと自分たちの日常とはかけ離れた世界の話に聞こえますが、協和地建の仕事は私たちの生活を守ってくれる使命とやりがいにあふれていました。 そんな協和地建では、新しい取り組みとして地熱・地中熱活用を行っているそう。中四国エリア初というこの事業、いったいどんなものなのでしょうか?

Q.地熱・地中熱活用とはどんな事業ですか?

石倉さん

温泉の熱を使った地熱発電所を自社で運営していて、こういった施設は中四国エリア初です。温泉の仕事は、通常掘って引き渡したら終りなんですけど、その後も継続してできる仕事はないかな…と以前から構想していました。そんな時に鳥取県の湯梨浜町でそういう計画があったので、我々が手を上げさせてもらって事業主体となりました。今度は玉造温泉で同じような計画があるので、そちらにも参加できたらと思っています。

Q.「地熱活用」と「地中熱活用」はどう違うのですか?

石倉さん

「地熱活用」は温泉のなど高温の熱を活用することで、「地中熱活用」というのは比較的浅い地中の温度が一年中一定なことを利用して、空調システムや融雪装置などの熱源として活用することです。 ヒートアイランド対策に有効だと言われていて、全国的にかなり増えてきています。弊社も社屋にも地中熱空調システムを入れていますし、江津市役所の新庁舎への地中熱空調システムの工事も受注しています。この辺でもちょっとずつ増えてきていますね。

湯梨浜地熱発電所

新事業でも着実に実績を重ねる協和地建。従来の事業基盤を盤石にしつつ、新しい分野に積極的なチャレンジを続ける石倉社長に、これまでのキャリアや社長としての想い、会社の歴史を伺いました。

Q.協和地建の歴史について教えてください。

石倉さん

弊社は祖父と大伯父など中心となって興した会社で、2代目が父、3代目が私です。協和地建に入る前は広島の建設コンサルタント会社に勤めていて、まちづくりとか、都市計画などに関わっていました。いつかは会社を引き継ぐことを考えていたので、同じ業界で働いていました。

Q.石倉社長が入社された当時から大きく変わったことはありますか?

石倉さん

色々ありますよ。経営理念『事業の発展を通じて、社員とその家族の幸せを創出する』は、私が社長になってから作りましたし、経営理念を補足する行動理念も併せて制定しました。

◆行動理念
1.私たちは、「地質」、「地下水」、「地熱・地中熱」を中心として幅広く技術・技能を磨き、お客様と地域社会のために役立てます。
2.私たちは、ご縁を大切にし、感謝の気持ちを持ち、お互いを尊重して向き合い、謙虚に学び成長する仲間であり続けます。
3.私たちは、安定した経営の継続と、やりがいのある仕事の創出に全員で取り組み、常にチームとして目的の達成を目指します。

石倉さん

「1番目は、勝負する領域の明確化、2番目は、当たり前のことを徹底する、3番目は、常にチームで仕事に向かう」ということを表しています。 例えば、県外の大手コンサルタント会社に一人で立ち向かったら負けるかもれない、だからチームで挑んで勝っていこう…というポリシーです。地熱発電という新規事業ができたのも、地質に優れた技術者がいて、そういった仕事を提案できる営業スタッフがいて、自社や協力会社で現場の工事ができる体制が整っているからこそなんです。

将来を見据え事業の指揮を執る石倉社長はとても広い世界を見ながらも、「地域の人」や「社員」のことを同じ目線に立って一緒に考えてくれる、優しくて心強い存在なのだと伝わってくるようでした。

続いて、協和地建で働く従業員の皆さんのことや、労働環境についてお伺いします。

Q.従業員の方の人数や構成比について教えてください。

石倉さん

従業員数は30人で、男性27人と女性3人です。女性は総務・営業の事務方が2人、技術系が1人ですね。

「しまね女性の活躍応援企業」や「こっころカンパニー認定企業 ※1」にも選ばれていますが、女性活躍推進への取り組みはどんなことを?

(※1)こっころカンパニー認定企業
仕事と子育ての両立が図られる職場環境づくりを推進するため、子育て中の従業員を積極的に応援する企業を、島根県が「しまね子育て応援企業 こっころカンパニー」として認定したもの。

石倉さん

産休、育休の制度はもちろん整えてあるのですが、それに加えて3つの目標を決めており、社を上げて取り組んでいます。まず女性従業員の平均勤続年数を5年延ばすこと、技術職の女性従業員を1名以上採用すること、あと男性の育児休業取得率を50%以上にすること、の3つです。

現場の様子

男性の育児休暇取得を数値目標として掲げる企業はまだまだ少ない中、労働環境の改革にも積極な協和地建。その他にも独自の休暇制度を作るなど、従業員の皆さんが伸び伸び働ける環境づくりに余念がありません。

石倉さん

部署によって多少違いますが、年次有給は取りやすい環境だと思います。半日や時間単位で取得できるよう制度も整えました。あと、特別休暇として病気休暇・ボランティア休暇・新入社員リフレッシュ休暇があります。

Q.「新入社員リフレッシュ休暇」とはどんな制度ですか?

石倉さん

入社から半年間、年次有給が付かない期間に、3日間の休みがとれる制度です。風邪をひくこともあるだろうし、家の用事で休みたいこともあるだろうし、万が一の時に気兼ねなく休みがとれる安心感は大きいかなと。一昨年、中途入社された方からそんな話を聞いて取り入れました。

ちょっとしたニーズを逃さず拾い上げ、スピーディに実現させる協和地建の鋭い感度とスピード感は、事業展開のみならず、労働環境改善にもいかんなく発揮されていました。広島県からUターンで島根県に戻ってきた石倉社長ご自身は、入社当時の協和地建の労働環境についてどう感じていたのでしょうか?

石倉さん

こっちは良い意味でのんびりしていますよね。土日は普通に休めますし、夜は家族とごはんを食べられる。広島にいたころは土日のどちらかは出勤していましたし、夕食を家族と食べることはなかなかありませんでした。

Q.土日がお休みとのことですが、年間の休日数は何日ですか?

石倉さん

年間休日数は、先代の時代から123日です。この業界ではまだ珍しいですよ。週休2日を維持するのは難しい部分もあったのですが、チームとして生産性を上げることでカバーしていて、今では採用時の強みの1つになるっているので週休2日を維持して良かったですね。

石倉社長の「従業員を大切にし、寄り添う姿勢」は協和地建の創業当時から受け継がれてきた想いなのかもしれません。

バーベキューの様子

続いて採用情報についてお伺いします。技術者集団である協和地建では、どのような人材を求めているのでしょうか?

石倉さん

今のところ中途採用は経験者のみ募集となります。斜面災害対策、温泉水源、地熱・地中熱分野の経験者か、そういった分野の勉強をされていた方が対象ですね。入社後はOJTで経験を積みながら、徐々に難度の高い仕事に取り組んでいっていただきます。 新卒者は島根県測量設計業協会が実施する教育訓練制度がありますので、実務の習得と併せてそこで研修を受けていただきます。

Q.どんな人材を求めていますか?

石倉さん

まず、会社の理念や考え方に共感してくれる人ですね。それから、事業の方向性に興味あり、島根が大好きでずっとここで暮らしたい人、自分に関わる人に感謝できる人を「求める人財像」としてあげています。 あと、ホームページでは、「提案力のある人」っていうのも入れています。例えば、自分が美容院に行ったとき、どうしたらいいかイチイチ聞いてくる美容師よりも、プロの視点で自分にあったスタイルを提案してくれる美容師の方がいい、私たちもそうならなければと思っているので。

現場での様子

そう言って石倉社長は「きょぐちゃんニュース」と書かれた、会社のマスコットキャラクター入りの社内広報紙を見せてくれました。そこには従業員の皆さんの笑顔と、飾らない言葉でつづられた社内ニュースの数々が。協和地建では、チーム活動、3S活動、SNS型日報システム、社内チャットなど、従業員の皆さんが主体となった取り組みが活発に行われています。そういった活動が日常的に行われているからこそ、与えられた環境や仕事だけでなく、そこで働く人が積極的に動き、チームとしてさらに進化する…というサイクルが自然と出来上がっているのかもしれません。

最後に、石倉社長から求職者の方にメッセージをいただきました。

石倉さん

求職者の方に伝えたいのは、自らもその地域に住み、実情を把握した上で「顔の見える技術者」として、地域にかかわることの大切さです。 これは、前職で感じたことですが、地元以外の地域で仕事をすると「よそから来た感」がすごいんです。地すべり対策でも地質調査でも、「身近な地域のことをしっかり理解してくれている人がその仕事をすること」それが大事なんじゃないかと思っていて、それを「顔が見える技術者」と表現しています。その志に共感してくれる方にぜひ入社していただきたいですね。

「顔が見える技術者」という協和地建の想いが込められた言葉は、優しさや思いやりだけでなく、仕事への自負や責任感も物語るようでした。

石倉さん

続いて、従業員代表として入社3年目、技術部の奥田悠大さんにお話を伺いました。高校生の時にニュースで災害の情報を見たのがきっかけで「防災」に興味を持ち、島根大学で地質について学んでいたという奥田さん。協和地建コンサルタントに就職を決めたのは、何が決め手だったのでしょうか?

奥田さん
奥田さん

大学で開催された企業説明会で協和地建の存在を知りました。経営理念の『事業の発展を通じて、社員とその家族の幸せを創出する』が自分にすごく響いて、この会社だ!と思い入社を決意しました。

Q.企業理念を実感したエピソードはありますか?

奥田さん

僕が入社した時にはまだ無かった制度なんですけど、一昨年できた「新入社員リフレッシュ休暇」なんかは正にそれだと思います。入社したばかりの時は何かと緊張するし、そういう制度があると安心だろうなと。 この制度ができてから入社した方は体調不良や用事に充てるというより、リフレッシュのために使っていたと思います。有給も取りやすいですよ。

お隣の鳥取県出身の奥田さんは、長期休暇にプラスして年次有給を取り、長めに帰省することもあるのだそう。お休みが取りやすいワークライフバランスの良さも魅力…と笑顔で教えてくれました。

続いて、仕事の内容についてお伺いします。

Q.奥田さんはどんな業務を担当していますか?

奥田さん

高校の時に興味を持った防災の分野で、地すべり対策に関わる仕事をしています。 具体的には、現場で地すべりが起こっている箇所を特定したり、ボーリングで穴を掘って観測機器を入れて、地中の水位や地すべりの状況を3~4カ月くらいデータ収集して、本当に地すべりが起きているかどうかの判断や、程度に応じた対策の検討を行う…って感じです。

「地すべり」というと、がけ崩れのように山肌が大きく崩れた災害のシーンを連想しますが、実は地すべりとがけ崩れは全くの別物とのこと。

地質調査現場風景
奥田さん

がけ崩れは表層の薄い地層が降った雨などで急速に動いて流れ出すものです。地すべりは深い地層でおこるもので、規模が大きくてゆるい斜面で発生します。一番の要因は、雨などで地下水の水位が上下することで、地下水が上がる度にちょっとずつ、じわじわ動きます。だから地すべりが本当に起きているかどうか、どの範囲で起きているかの調査が必要になるんです。

地域の方が道路や山などに亀裂を見つけて市町村や県に相談し、そこから「地すべりの可能性があるので調査してほしい」という依頼が協和地建に入るのだそう。

一見しただけでは分からない隠れた災害の兆しを見つけるのはとても大変なこと。ですが、こうした隠れた努力によって私たちの安全な暮らしは守られています。

奥田さん

Q.入社後はまずどんな仕事から始めましたか?

奥田さん

大学の卒業研究でも地すべりを取り上げて観測に近いこともやっていましたが、最初は実際の地すべりの被害がどういうものかも分からなかったので、上司と一緒に現場を歩いて見て覚えるところからスタートしました。

Q.地すべりかどうかは見たら分かるものですか?

奥田さん

明らかに地すべりの被害だと分かる場所もあるんですが、大半はぱっと見ても分かりません。ただの道路の亀裂だと思っていたものが地すべりの被害だったり、山や田んぼだと草を伐採しないと判断できない箇所も多く大変です。

「地すべり」と一口に言っても、その実態は様々とのこと。そのあらゆるケースに対応するには、知識だけでなく経験も必要です。地域の安全を守るという使命を担い日々邁進する奥田さんは、入社後どんな風にステップアップしていったのでしょうか? 研修制度や資格取得について伺いました。

奥田さん

入社1年目の時は、約半年ほど島根測量設計業協会の教育研修に通って研修を受けながら、OJTとOFF-JTで実務を覚えていきました。 僕は大学卒業時に「測量士補」が取れる学科を専攻していましたが、資格がない方は入社後に取得します。来年は実務経験を3年積むと受けられる「地質調査技士」の資格試験が受けられるので取得したいと思います。最終的には、難関の「技術士」の資格を取得するのが目標です。

Q.仕事のやりがいを感じる瞬間は?

奥田さん

まだ、自分で設計したものはありませんが、僕の上司が過去にやった仕事で、実際に地すべり対策をした後に地中の水位が下がって、田んぼがうまく耕せるようになって良かったと地権者の方に言われているのを見たことがあって、ぐっとくるものがありました。将来的には、僕も現場見るところから対策工法まで、一通りの仕事を自分でできるようになりたいです。

職場の様子

「チームで取り組む」という石倉社長の言葉の通り、周りと二人三脚で業務に取り組む奥田さんに、職場の雰囲気を教えていただきました。

奥田さん

職場の雰囲気がすごく良いので、現場に出ていても楽しいです。もちろん現場についたら仕事モードですけど(笑)。移動の時とかはプライベートな話もするし、わきあいあいとしてますね。

その他にも、年の近い他部署の先輩と一緒に釣りに行ったり、色んな年代の方と集まってサッカーをすることもあるそう。「グループLINEもあります!」と話す奥田さんの楽しそうな表情を見ていると、皆さんの距離感の近さや仲の良さが伝わってくるようでした。

協和地建では、ボウリングやBBQ、忘年会やグラウンドゴルフなど、社内イベントも多々あり、皆さんでざっくばらんに楽しんでいるそう。

公私ともに充実した毎日を送っている奥田さんに休日の過ごし方を伺うと、ちょっと意外なお返事が。

奥田さん

休日は筋トレやキックボクシングをしています。仕事をしているとケガが怖くて試合には出られないんですけど、1回だけ水郷祭のイベントに出たことはあります。キックボクシングは休日の前に行って、思いっきり体を動かしてリフレッシュしています。

自分が自然体でいられる環境があるからこそ、仕事もプライベートも安心して全力投球できるのかもしれません。

最後に奥田さんから求職者の方にメッセージをいただきました。

奥田さん

みんないい人ばかりで、とても雰囲気のいい会社です。仕事で行き詰った時はすぐに質問できて丁寧に教えてもらえる環境ですので、安心して来てください。

職場の様子

取材後、写真を撮りにオフィスに伺うと、明るい社内に皆さんの笑顔が輝いていました。奥田さんがデスクに座ると自然に始まる他愛のない会話は、心の距離の近さを表しているよう。

高い技術力と熱い心で地域の発展に取り組む技術者集団「協和地建コンサルタント」で、あなたも共に夢を追ってみませんか?

職場の様子

(2020年9月取材)

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