株式会社ニッポーの求人情報

“人材が育つ企業”ニッポーで、仲間と共に人を笑顔にする仕事をしてみませんか?

電子制御機器開発製造(島根県工場:島根県 仁多郡 奥出雲町、出雲オフィス:島根県 出雲市)

美しい山々に囲まれた、島根県仁多郡の奥出雲町。標高が高く寒暖差のある気候から、米どころとしても知られています。この奥出雲町に工場を構える株式会社ニッポー(以下ニッポー)は高い技術力と独自のノウハウを持つ、ものづくり企業です。社員同士の仲が良く、アットホームな雰囲気が売りというこちらの企業。実は社員教育に並々ならぬ熱意を注いでいます。そんな熱く、優しいものづくり企業ニッポーで、お仕事に注ぐ情熱と、人材育成にかける想いを伺いました。

取材でニッポーを訪れたのは、紅葉で山々が美しく染まる秋の日でした。道路沿いには色づいた木々がたくさん並び、まるでもみじ狩りに来ているよう。山間の道を通り抜けて到着したニッポー島根工場からも、赤や黄色の美しい紅葉が見えていました。

季節を感じながらお仕事ができるこの工場では、約90名が勤務しており、製造、エンジニア、事務職など、様々な職種の方が所属しています。まずお話を聞かせてくださったのは、取締役工場長の内田博隆さん。エンジニアとして約12年勤務し、生産管理、工場長補佐を経て2004年から島根工場の工場長を務めています。様々な課のお仕事をご経験された内田さんに、ニッポーの事業内容について教えていただきました。

ニッポーでは電子制御機械の開発と製造をしています。求人については、主にシステムエンジニアを募集しています。SEというとIT業界をイメージする方が多いと思いますが、実は製造業とIT業界は密接に関係しています。私たちが普段使っている様々な機械にもマイクロコンピューターが入っていて、それによって通信など様々なことができます。ニッポーはハードを作る製造業の部分から、ソフトを作るITの部分まで一貫して社内で対応できることが特徴です。

製造から開発までを一貫して行うには、様々なノウハウが必要になります。そのため、自社でそれらを全て行うことができる企業は、決して多くありません。ニッポーでは一体どのようにして、その困難な体制を確立したのでしょうか?

会社ができてから56年ほど経つのですが、創業当時はコンピューターの無い時代でしたから、トランジスタとかICを使って制御する機械を作っていました。1980年代からはマイクロコンピューターが普及し、それを利用してより複雑な機械が作れるようになりましたし、その後はインターネットの発達に伴い、通信技術も獲得していきました。時代の流れや技術の革新に伴って、ニッポーもできる分野を広げ、今に至ります。

創業当時からハードもソフトも作っていたニッポーの皆さんにとって、自社で一から開発をすることは自然な流れだったそう。このように、自社で開発から製造まで一貫してできるのは、他社と競争していく上でどのような強味になるのでしょうか?

お客様からのご依頼に対して、迅速に、柔軟に対応できるのが一番の売りです。当社で作っているのは業務用商品が主なので、基本的に一度の注文数は多くありません。しかし、少量の注文を膨大な数の企業様から受けるので、その部品や材料を外部に手配して、納期などの管理をするのはとても大変です。しかも、業務用の機械は仕様変更も多いんですよ。自社で製造していればそのあたりも臨機応変に対応できるので、お客様からは大変喜ばれています。

ニッポーでは、外食産業での調理機器、給食センターの設備、農業のハウスなど、温度や湿度を制御する機械の製造を得意としています。身近なところでは、コンビニで熱々の商品を調理する機器も手掛けているそう。そんなニッポーには、なんと800社以上もの取引先があり、コンスタントに注文が入る企業だけでも150社にも及ぶのだとか。私たちも普段の生活の中で、知らず知らずのうちにニッポーで開発した製品のお世話になっているのかもしれません。

続いて、従業員の皆さんについてお伺いしました。ニッポーでは約90名の従業員の内、25名ほどが開発部門に所属しています。会社全体の平均年齢は43歳ですが、なんと開発チームの平均は30代半ばと若いメンバーが多いのだとか。ニッポーではどんな方が働いているのでしょうか?

ニッポーで働いている人の8割は奥出雲町の方ですが、松江市、安来市、雲南市などから通っている人も2割近くいます。あとはUIターンも多くて全体で20人ほどいますよ。

Q.UIターンが多い秘訣はどこにあるのでしょうか?

最近聞いたのは、県外の企業とニッポーを比較したところ、住環境も含めて考えると、奥出雲町に引っ越して、当社で働いた方が貯金がたくさんできるそうです。その方はそれが決め手で就職を決めたみたいですね。

若者やUIターン者が多く集まる背景には、やりがいのあるお仕事と、安定して長く働ける“職場環境の良さ”があるのかもしれません。内田さんに職場環境についてお伺いしました。

休みは取りやすいと思いますよ。1件1件の注文が少量なので、納期に合わせてスケジュールが調整しやすいんです。学校の参観日の日なんかは、何人も休暇を取られますが出荷に影響は出ません。年間125日の公休に加えて、有給の消化率も6割を超えているので、お休みはしっかり確保できているんじゃないでしょうか。

ニッポーでは普段のお休みの取りやすさはもちろん、産休や育休取得についても全面的にバックアップしており、“おくいずも子育て応援事業所”にも認定されています。
一般的に開発のお仕事は残業が多いイメージもありますが、平均残業時間はどのくらいなのでしょうか?

平均すると15時間/月ほどです。技術職場はもう少し多く、納期前は立て込むこともありますが、休日の日数がしっかりありますので、安心して働いていただけます。あと、当社は開発から製造まで自社で対応しているので、もし開発が遅れたら、その分製造の工夫で取り返すこともできます。

部署を超えて助け合い、一つの製品を作り上げていくチームワークに、ニッポーの強さの秘密があるのかもしれません。

当社は従業員同士仲が良くて、とてもアットホームな雰囲気の職場です。社長は本社(埼玉県)にいるので日常的な接点はありませんが、年に何回も島根工場を訪問して、希望者を募って飲み会をすることもあります。従業員には内緒ですが、実は来月の忘年会にもサプライズで社長が登場する予定なんですよ。

飲み会に参加した従業員の方は「楽しかった!」と口々にお話されるそう。それは内田さんを始めとする管理職の皆さんが、いかに従業員の皆さんを大切に思っているか、そして従業員の皆さんから、会社がいかに愛されているかを物語っているようでした。

ニッポーの人間関係の良さは、皆さんのお人柄があってこそですが、会社としても従業員同士の交流が持てるよう“飲みにケーション”という取り組みをしています。全社員を抽選で5~6人のグループに分けて飲み会をするというもので、費用はもちろん会社負担、半期に一度は全員が参加できるペースで開催しています。

こうした取り組みがあるからこそ、業務面でも部署を超えて協力し、助け合うことができるそう。独自の強みを持つものづくり企業ニッポーには、団結力が生み出す力強いマンパワーが溢れていました。

続いて、内田さんに採用や教育体制について伺いました。開発は専門的な技術が必要になるため、中途採用では主に経験者を求めています。

開発部門は、ハードウエアの開発と、ソフトウエアの開発に分かれていて、ハードウエアの方は電子回路の設計経験が必要になります。ソフトウエアの方は組込みという製品の動作を制御するもの、クラウドや通信などが関わるITの部分、人工知能の3分野があるので、どれか一つでも良いので経験のある方を採用しています。特に人材を拡充したいのはITの分野ですね。面接は基本的に島根工場で実施しますが、Skype面接や本社面接もご希望に応じて実施しているので、興味がある方はぜひお問合せください。

Q.採用後の研修や配属について教えてください。

入社後半年間は会社の仕事を知っていただくために、製造、製品管理、営業など、様々な業務を経験してから配属となります。その後はOJTで先輩から指導を受けながら業務を覚えていただきます。

ニッポーでは半年に1回、業務の習熟度を振り返り、次の半年の目標を決める機会を設けているとのこと。そのほかにも社外での技能研修等も随時行うなど、社員の皆さんのスキルアップのために並々ならぬ熱意を注いでいます。

人材教育には何より力を入れていて、年間で1000万円の教育予算を組んでいます。社外の研修への参加はもちろん、外部からコンサルタントの方を招いて、製品開発のノウハウを指導してもらうなど、様々な取り組みを行っています。教育は目的ではなく、人材を育て、顧客の期待を超える商品をお届けするための手段です。こうして教育に力を入れたことで社員のスキルが上がり、沢山の自社製品を開発できるようになりました。そして、そのお陰で売上も上がっています。

社員教育に年間1000万円を掛けられる企業が一体どれほどあるでしょうか?ニッポーが教育に掛ける予算の大きさは、人材育成を重視する姿勢を示すものであり、その結果として、どれだけ多くの利益が生み出されたかの証でもあるのです。

Q.社員の皆さんにはどんな技術者になってほしいですか?

お客様のお困りごとを解決できる技術者になってほしいですね。なので、開発チームの社員は皆よく出張しています。展示会に行ったり、納品先に行って使用感を確認したり、お客様のところにヒアリングをしに行ったりします。会社としてもそれを後押ししているので、それに掛かる交通費や経費に上限を設けていません。どんどん外へ出て、現場のニーズを拾ってきてほしいですね!

この柔軟さや積極性、お客様に寄り添う優しさが、ニッポーのものづくりを支えている原点なのかもしれません。続いて、東京からUターンしたという内田さんに、奥出雲町での暮らしについてお伺いしました。

休日は近くの川で魚釣りをしたり、近所を散策したり、生活の中にアウトドアがある感じでとても楽しいですよ。奥出雲町は山に囲まれた地域ですが、生活しやすい“程よい自然環境”です。雪を心配される方も多いですが、早朝に除雪されるので、通勤の時間には普通に車が走れます。県外の方でも安心して住んでいただける土地だと思いますよ。

最後に、求人応募をご検討中の方に向けて、内田さんからメッセージをいただきました。

当社の仕事の面白味は、ものづくりの全工程に携われるところにあります。まずお客様にニーズを確認して、商品の企画をします。それから設計をして、開発、製造、最後にお客様に納品をして全てが完了します。大手企業でエンジニアをしていると、開発の部分にしか携わらないことも多いので、その商品が製造されている所も、使われている所も見たことが無い方も多いんです。当社ではそれを全て自社で行っているので、働いていただけば間違いなくスキルアップできます!色んなことをやってみたいというチャレンジ精神のある方、人を喜ばせること、楽しませることが好きな方、ぜひニッポーで一緒に働きましょう。

開発の現場で活躍した内田さんだからこそ分かる、お仕事の醍醐味を教えていただきました。ありそうでなかなか出会えない「ものづくりの楽しさが味わえる開発の仕事」を、ニッポーで始めてみませんか?

続いて、島根工場出雲オフィス(以下出雲オフィス)で勤務する入社4年目の土江隆文さんに従業員を代表してお話を伺いました。

Q.出雲オフィスの雰囲気や業務内容を教えていただけますか?

出雲オフィスは商品開発課の3名が勤務しています。ここができたのは2015年10月で、出雲市周辺に住んでいる人もニッポーで働けるように…という意図で作られたと聞いています。男性3人の職場ですが、毎日和やかな雰囲気で働いています。少人数なので落ち着いて仕事ができるのも良いですね!

毎日が充実していると笑顔で教えてくれた土江さん。前職では家電メーカーで組込み系の開発を担当し、約12年間勤務していたそう。どのようなきっかけでニッポーに入社したのでしょうか?

いつかは地元の島根県に帰りたいと思っていたので、それなら子供が小学校に入る前が良いと思い、Uターンを決意しました。息子は昆虫が好きなので、出雲での生活がとても楽しいみたいです。仕事面では、組込み系の開発を続けたいと思っていたので、ニッポーはぴったりの職場でした。

Q.組込み系の開発の面白さ、魅力はどこにありますか?

組込み系の開発は作ったものが目に見えるので、自分の携わった製品が形になる実感があり、とても面白いです。人の暮らしを良くするものを作れるところに、やりがいもありますね。

経験者として入社した土江さん。配属後の大仕事として、ハウスナビ・アドバンスという自社製品の改良に携わったと教えてくれました。農作物を作るハウスに設置するこちらの製品は、農作物の生育に最適な環境になるように、ハウス内の温度や湿度などの管理や調整をしてくれるそう。

元々あったハウスナビ・アドバンスという自社製品を、インターネットに接続するための通信ボックスを開発しました。これによりWEBを利用して、外部からハウスの状況を確認したり、設定を変更することができるようになりました。今までは温度を少し変えるだけでもわざわざハウスに行く必要があったのですが、どこからでも設定を変更できるようになり、お客様からとても便利になったと嬉しいお声をいただいています。反対に、まだまだ厳しいご意見もあるので、更に改良を重ねて、より良い物にしていきたいと思っています。

ニッポーでは、お客様のニーズを拾い上げ素早く改良に繋げています。このハウスナビ・アドバンスの開発も元々はお客様のご要望から始まったものだとか。

最近ODMというお客様から依頼された商品の設計、開発、製造にも携わっているという土江さん。試行錯誤しながらプログラミングし、思い通りに動かせた時には達成感があると、笑顔で教えてくれました。

Q.今後のお仕事の目標はありますか?

今まで携わってきた業務は会社から割り振られた仕事だったので、今後は自分でお客様のニーズを拾い上げて、ハウスナビ・アドバンスのような「お客様の欲しい」を形にした製品を作りたいと思っています。誰かに喜んでいただける仕事をしていきたいですね。ニッポーにはそれができる土壌があります!

普段の業務でも土江さんから何か提案すると、それを採用してもらえることも多いのだとか。そのほかにも、日々のスケジュール管理など、ニッポーでは個人の裁量に任せてくれる部分が大きく、ワークライフバランスの取れる職場環境となっています。教育体制だけでなく、社員を信頼して任せてくれるニッポーの社風も、人を育てる文化の一つなのかもしれません。

開発者の目線で見ると、ニッポーは自社製品があることがとても魅力的です。お客様の要望を形にするODMと違って自分の意見を反映させやすいので、自社製品には特にものづくりの楽しさがあります。あと、ニッポーは教育予算がしっかり確保されているので、行きたいセミナーがあればどんどん参加させてもらえます。心置きなく技術を磨ける環境です!

類まれなる技術と特色を持ち合わせる「ものづくり企業、ニッポー」は、心優しきプロフェッショナルが集う、思いやり溢れる職場でした。

(2019年11月取材)

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