株式会社パソナ DXテクノロジー本部の求人情報

ITでしまねの産業振興・雇用創出に力を。
地方創生にも携われる、新しいエンジニアのカタチを目指して。

ITシステム開発(島根県 松江市)

※株式会社パソナテックは2022年10月に株式会社パソナと統合されました。本記事は取材当時の情報に基づいて記載されています。

JR松江駅前の複合オフィスビル、松江センタービル。このビルの中には、都市圏に本社を構えるIT企業の島根オフィスが多く入居しています。その中の1社である株式会社パソナテックは、約60ものグループ会社によって構成される大手人材ソリューションカンパニー、パソナグループに属する企業で、主にIT関連のサービスに特化して事業を展開しています。島根Labは株式会社パソナテックの島根拠点になります。

島根県に企業立地という形で拠点を構える県外IT企業は多く存在しますが、パソナテック島根Labには独自の特徴があります。それは「産学官連携した人材育成事業を展開している」という点です。

そのあたりの具体的な内容について、島根Labマネージャーの田窪大樹さんに伺ってみました。

Q.主な事業内容は?

パソナテックという会社自体は、都市部を中心にITエンジニアに特化した人材サービス・派遣サービスを行っていたり、システム開発の案件をアウトソーシングで受ける受託開発サービスを行っています。当島根Labは受託開発をメインで行っています。お客様から受けた「こういうシステム作ってほしい」とか「こんなスマホアプリ作ってほしい」などの開発の依頼にお応えするのが我々の仕事です。

パソナグループの企業と聞くと、登録エンジニアを募集し、派遣先に紹介する人材派遣業を行う企業のようにイメージしがちですが、ここ島根Labでは人材系のサービスは全く行っておらず、自社が受けた仕事を自社のエンジニアが開発する、という受託開発がほとんどであるとか。

そしてもうひとつ、島根Labは独自のミッションを持っていまして。それが、産官学連携しての人材育成事業です。島根大学の総合理工学部や松江高専の情報工学科などの授業に、弊社のエンジニアが講師となって特別授業をやったり、学外イベントを企画したりして、開発体験型のワークショップをやったりしています。

ここで言う産官学連携とは、民間企業であるパソナテック島根Lab=「産」、行政機関である島根県及び松江市=「官」、学術機関である島根大学や松江高専=「学」を指します。島根県はここ数十年の間、若者の県外流出による人口減少など、様々な問題を抱えています。この問題に対し、県内で新たにITエンジニアを志す若者を増やすことによって、地元で就職する流れをつくる取り組みを始めたのがパソナテック島根Labなのです。

「産」の立場である我々からすると、学生さんと広くて深い接点を持つことができるのが魅力です。単なる就活フェアとか会社説明会以上に深く関われるので、弊社のことをより深く理解してもらったり、親近感を持っていただくことができ、採用につなげることができます。

さらに「官」の立場である島根県さん、松江市さんとしては、島根に拠点のあるIT企業と地元の学生との接点を作ることで、地元の就職者を増やす機会を創出することができます。

そして「学」の立場である教育機関としては、学生さんにより実践的な学びを提供できるというメリットがあります。学校での通常のカリキュラムでは、「今まさにビジネスの場で使われているIT」を学生に体感させることは難しいので。

なるほど、パソナテック島根Labの目指す「産官学連携」の形がかなり具体的に見えてきました。三者それぞれ目的は異なるものの、三位一体となることで共にWIN-WIN-WINの関係になれる、画期的な取り組みといえます。

Q.島根Labを設立した経緯は?

「社会の問題点を解決する」というパソナグループの理念があり、いくつかある事業キーワードの1つに“地方創生”があります。社会的課題となっている地方の過疎化を何とかしようと全国各地で積極的な取り組みを行っています。パソナテック島根Labを設立したのは2017年9月のことですが、島根拠点に関してはITという切り口で雇用を生み、地方創生を図る狙いがあります。

ITエンジニアの育成と雇用創出という観点から、島根県の地方創生を図るパソナテック島根Labの試み。単に自社の利益と発展だけを目指す発想ではなく、地域貢献を念頭に置いた、まさに地域との共存共栄を目指す取り組みです。

エンジニアって場所を選ばず働ける仕事ですし、最近は働き方を地方に求める人たちも増えてきています。そんな中で地方拠点の候補地を考えていた頃に、松江という街はRubyの聖地として盛り上がっている、エンジニアにとって非常にホットな場所で。他の地方都市と比べてUターン、Iターンをする理由がある土地だと感じました。

その他、自治体の立地企業に対する助成制度が充実していることや、人材育成の面から見ても、周りに情報系の教育機関が充実していたことなどが重要な選定ポイントだったとか。他の候補地と比較した際に、松江市が際立って魅力的だったといいます。

Q.マネージャーである田窪さんもバリバリのITエンジニアなんですか?

いえ、私はエンジニアではなく、開発経験もありません。元々パソナグループの他の組織にいまして、ずっと東京本社で働いていました。島根Labの立ち上げにあたって、社内で立ち上げ責任者に立候補できる制度があったので、自ら手を挙げました。東京にいたころはマーケティングの仕事をしていました。ですから私自身はシステム開発に関してはド素人で、プログラミングのプの字も分からないんですよ(笑)。

非エンジニアである田窪さんがリーダーとなって率いる島根Labのメンバーは現在9名。田窪さん以外は全員エンジニアです。

Q.メンバーの中にUターン・Iターンの方はいますか?

そうですね、私を含めてIターンが4名、Uターンが2名、地元就職組が3名です。年代別で言うと、20代が3名、30代4名、40代2名。性別は女性が1名と、他は男性です。

様々な地域の出身者、かつ幅広い年代のメンバーが集まって、島根Labを構成しています。
田窪さん自身も東京からIターンで島根へやって来たメンバーの中のひとり。

私の妻は実家が鳥取県でして、ここから高速道路で40分くらいの距離です。4歳と1歳の子どもがいまして、子育てするにも妻の実家が近いことでかなり助かっています。家庭軸で考えた場合では、そのことが島根Lab立ち上げメンバーに手を挙げた理由のひとつですね。

その他、通勤時間が圧倒的に短縮され、家族と過ごす時間が増えたのも島根暮らしの魅力と語る田窪さん。

東京ではドアtoドアで1時間くらいかけて通っていましたが、今は自転車で5分です。通勤のことだけ考えても、1日2時間くらい自分の時間が増えることになるんですよ。今のところ、東京へ戻ることは考えてないです(笑)。自分だけでなく他のメンバーも、できるだけ日中集中して仕事して、残業なしで帰れるようにしている人が多いですね。月の平均残業時間はここ数カ月は10時間前後ですね。

首都圏で長く働いた経験のある田窪さんだからこそ分かる、島根の暮らしやすさ。理想のワークライフバランスが実現できる環境と言っても過言ではないでしょう。
しかし島根Labはただ残業が少ないだけの職場では決してなく、かなり優秀なメンバーが揃っているとか。

パソナテックには島根以外にも全国に開発拠点があるんですけど、東京・名古屋・大阪・福岡など他の拠点に引けを取らないほど、島根Labのエンジニアの技術力は高いと自負しています。特にWeb系の開発力は高いと思いますよ。

またエンジニアとしての技術力の高さもさることながら、島根Lab独自の取り組みである産官学連携も、パソナテック全社内で高い評価を得ているようです。

実は社内で、島根Labでの産官学連携の事例を他拠点に横展開する動きがありまして。他府県の大学や高専にも同じ取り組みを提案中なんです。これから全国に広げていきますよ。

全社でも他拠点に先駆けて地域創生の取り組みを進めている島根Lab。社員によるこの取り組みへの参画は、あくまで自主性を重んじているとのこと。

産官学連携事業に参画するかどうかは、本人の意欲次第です。こちらから強制することはありません。ただ、採用の目線で言うと、エンジニアとしての技術を極めたいという方はもちろんですが、その技術を使って地域にどう貢献していくかを一緒に考えていける人とたくさんお会いしたいと考えています。

確かに全国どこでも働ける職種だからこそ、「敢えて松江で働く理由」が明確である方がよいのかもしれません。その方がよりパソナテック島根Labでの仕事を楽しむことができ、きっと自身の成長も早いでしょう。

続いて、島根Labで働く3人のエンジニアの皆さんにもお話を伺いました。
まずはエンジニアという立場で島根Labマネージャーを務める角田徹さん。角田さんは先ほど田窪さんから説明のあった産官学連携事業において、講師として登壇することもあるとか。

Q.入社のきっかけは?

前職は島根県内のSI(システムインテグレータ=企業や官公庁等のITシステムのコンサルティング、設計、開発、運用、ハードウェアの選定等を一括で請け負う企業)で、担当業務の領域が割と限られていたため、もっと幅広い経験を積みたいと思い、転職しました。パソナテック島根Labを選んだ理由は、Rubyを使ったWeb開発に力を入れている点や、産官学連携に携われる点などに魅力を感じたからです。

角田さんはこの道18年というベテランエンジニア。島根Labエンジニアのリーダーであり、各プロジェクトのマネジメントを行ったり、別拠点の営業担当者と共にリモート(Web会議)で商談を行うなど、上流工程に携わりながら拠点メンバーをまとめる存在です。

続いて、婚約を機に島根県内への転職を決めたという、幸せムード漂う吉富光章さん。

お付き合いしている彼女が松江出身なので、こちらに移り住むことになりました。僕もやはり地方創生の取り組みに共感を覚えたことと、何より働いている皆さんの雰囲気が良く、ここで働きたいと思ったので、パソナテック島根Labを選びました。

吉富さんはエンジニア歴5年目で、現在Webアプリケーションの開発を手掛けているそう。お客様は名古屋だそうですが、日ごろのやりとりは主にWebミーティングやチャットという形で密にコミュニケーションを取りながら進めているとのこと。

続いて、新卒でパソナテックに入社し、東京でエンジニア経験を積んだのち、2019年に出身地である松江市にUターンしたという井上駿さん。現在入社3年目。

僕は正直、就職活動中はまだやりたいことがはっきり見えていなくて。このパソナテックは事業領域が広かったことから、入社して研修を受けながら自分のやりたい方向性を決めていけると思い、入社を決めました。

パソナテックの新卒入社者は、入社後3ヶ月間本社で研修を受けることになっています。ビジネスマナー研修からJava、C言語等の技術研修まで、様々な研修を受けながら、自分の進む方向性について模索していたという井上さん。東京から島根への異動については、当時多少の迷いはあったものの、今ではすっかりここの職場環境に馴染んだようで。

Q.会社の好きなところは?

年齢層に割と幅があるんですけど、皆さんとても良くしてくれます。メンバー同士仲が良く、雰囲気がいいところが好きです。マネージャーの角田さんの隣の席なんですが、疑問に思ったこともすぐ聞けますし、最近では打合せに同行させてもらう機会も増えて、より仕事の深いところまで理解しやすくなりました。

パソナグループはやはり福利厚生制度がとても手厚いところが魅力です。「カフェテリアプラン制度」というのがあって、社員全員に年間12万円相当のポイントが付与されるんですけど、それを旅行や自己啓発など自分の好きなメニューに使うことができます。自分はそのポイントで京都旅行に行かせてもらいました。

私もポイント制度を利用して、家族でレオマワールドへ行かせてもらいました。あと島根Labのいいところは、地方拠点ながら裁量が大きいところですかね。島根Labとしてやりたいことを自由に考え、必要なものは県外にいる上司や本社に言い易い環境にあります。

そうそう、別の拠点にウォーターサーバーが設置されているのを見て、島根にも欲しい!って言ったら、無事島根Labにも設置されました(笑)。それと、残業することを上から強いられることが一切なく、ある程度個人の判断で業務の流れを組み立ててやらせてもらえるところもいいと思います。

皆さん口々に「残業時間の少なさ」を実感しておられるといいますが、IT業界自体、残業が多いという先入観を持たれることが比較的多い業界です。パソナテック島根Labではそれがあまりない理由はどこにあるのでしょうか。

そうですね、お客様に恵まれているというのもあると思いますよ。最初から残業を多くしないとできないような契約の形を取らないようにしていますし。残業のありなしって、割と職場全体の雰囲気や習慣で左右されるところがあると思うんです。ここでは私も早く子どもたちの顔を見たいんでなるべく早く帰るようにしていますし、少なくとも「上司も周りも遅くまで残っているから帰りにくい」という環境はないはずです。

特に忙しい時期を除いては、17時半の定時にパソコンを閉じて退勤するメンバーも少なくないとか。休日も誕生日休暇、リフレッシュ休暇、チャレンジ休暇など制度が充実しており、働くときはしっかり集中して成果を上げ、できるだけ早く終わらせて家に帰る、という風土が根付いているようです。

そういえば、去年家族と松江のホーランエンヤに参加したんですけど、田窪さんもご家族で観に来ていましたね。そういう意味では、プライベートでも仕事の垣根を越えて交流しやすい環境で、有難いと思いますね。

ホーランエンヤとは、10年に一度しか行われない水の都・松江の伝統的な船祭りで、約100隻の船が大橋川と意宇川を舞台に絢爛豪華な大船行列を繰り広げるというもの。出身地も経歴も異なるメンバーがパソナテック島根Labというひとつの職場で出会い、その土地で代々受け継がれる伝統芸能を共に楽しむ。素敵な職場ですね。

Q.これから入社を検討されている方にメッセージを

地方って、ただ待ってるだけでは入ってくる情報が少ないところでもあります。どんどん自分から情報を取りに行ける人、新しい知識や技術を身に着けることを楽しめる人と一緒に働きたいと思っています。

松江はITコミュニティの活動も活発な地域なので、そういうのにどんどん参加した方が良い刺激を受けられて、モチベーションも上がります。当社では勉強会への参加も推奨されていて、機会も多くもらえるので、一緒に勉強会に行くメンバーの入社をお待ちしています!

非エンジニアである田窪マネージャーを中心に、エンジニア同士仲良く助け合って、仕事もプライベートも楽しみながら働いているパソナテック島根Labの皆さん。今後もメンバーを増やし、Webシステム開発や地方創生プロジェクトの一層の拡充を図っていくとのこと。ただ開発するだけでなく、島根の発展や未来の若きエンジニアの発掘にも貢献できるパソナテック島根Labであなたも働いてみませんか?

(2020年1月取材)

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