株式会社昭和測量設計事務所の求人情報

誰もが最初は未経験者。技術を身に付けてスケールの大きい仕事にチャレンジしてみませんか?

建設コンサルタント(島根県 益田市)

社屋

益田市に本社を置き、土木施設の計画や地質調査、測量、設計などを行う総合建設コンサルタントとして、地域のインフラ整備に携わっている株式会社昭和測量設計事務所(以下、昭和測量設計事務所)。

「明日へ、未来へ」を基本理念に、私たちの安全・安心な暮らしを守ってくれています。建設コンサルタント会社は島根県内にも数多くありますが、昭和測量設計事務所は「地盤調査事業部」という珍しい部署があるとのこと。

代表取締役社長の石田健二さんに、事業内容や「地盤調査事業部」について詳しく教えていただきました。

Q.御社の事業内容を教えてください。

石田さん

1985年の創業以来、道路や河川、砂防の測量や設計、地質調査といった、官公庁の土木に関する業務を行ってきました。これに加えて1999年10月からは、弊社の特徴とも言える、地盤調査事業部という部署を立ち上げて、民間住宅の地盤調査や地盤改良工事も行っています。

石田さん

Q.地盤調査事業部を立ち上げられた経緯は?

石田さん

当時、全国で不同沈下といって、地盤沈下などによって住宅などの建物が傾くことが問題になっていました。それで、「地域の安全のために何とかしなくてはいけない」ということで即座にその問題に対応する部署を立ち上げました。

「不同沈下」とは、家全体が均等に沈下するのではなく、斜めに傾くような状態のことを指すのだそう。不同沈下が起こると、建物に歪みが生じたり、亀裂や破損が生じるなど、非常に危険な状態になる場合もあります。

地盤調査事業部は、この不同沈下問題を受けて発足したとのことですが、どのような業務を行っているのでしょうか?

石田さん

住宅や建築物、土木構造物を安全に支えられるように地盤の調査・解析・設計をしたり、地盤改良工事をして、不同沈下が起こらないようにサポートする部署ですね。

地盤改良工事イメージ
地盤改良工事イメージ

住宅の不同沈下問題に、全国でいち早く取り組んだ昭和測量設計事務所。石田社長は、全国の地盤調査会社7社と共同で地盤保証検査協会を設立して初代理事長に就任。全国で初めて宅地地盤の保証業務に着手したのだとか。

石田さん

「新築なのに壁にヒビが入りだした…」と、欠陥住宅としてテレビで放送されることもありますが、軟弱地盤や新しい造成地に住宅を建てると、地盤沈下や不同沈下が起きることって非常に多いんです。こういったトラブルを未然に防いで、個人の大切な資産を守れるシステムを作らんといかん!ということで「地盤保証検査協会」を立ち上げました。

石田社長を中心とする地盤保証検査協会の働きかけが実を結び、保険会社とタッグを組んで、地盤のトラブルによって損害が発生した場合に建物や地盤の修復費用などを保証する、「地盤保証制度」が確立できたのだそう。

石田さん

これまでに弊社だけでも4,000棟以上の地盤保証に携わっています。この制度はお客様から喜んでいただいておりますし、事業としても立ち上げて大体20年くらいになりますが、会社の売上を支えるひとつの柱になるまでに成長してきました。

建設コンサルタント会社は、地域のインフラ整備に関わるという特性から、国や官公庁からの仕事が売上の大半を占めるケースが多いですが、なんと昭和測量設計事務所では、個人や企業といった民間の仕事も売上の柱になっているそう。

業界内でも珍しいこの事業展開は、石田社長の行動力や「困っている人のために」という強い気持ちがあったからこそ実現できた、昭和測量設計事務所にしかできないビジネスモデルなのかもしれません。

地盤改良工事イメージ

このような石田社長の行動力は災害発生時の対応の早さにもあらわれており、島根県西部や広島県で発生した豪雨災害では、合計600箇所以上もの被災箇所の復旧に貢献してきたのだとか。

石田さん

私が島根県の測量設計業協会の防災委員長をやっているからかもしれませんが、災害復旧に携わった数は県下でも多い方だと思います。弊社では、基本指針の1つとして「豪雨災害・地震災害時には、早期復旧を目指し、全力で災害復旧を支援します。」と掲げています。建設コンサルタントを営む企業として、地域の人々が安心で安全に暮らせる町づくりにこれからも貢献していきたいですね。

ダム

地域の人々が安心で安全に暮らせる環境を作り、守るため、道路や河川、橋梁、砂防ダム、治山ダム、法面(のりめん)などの設計や、それに伴う測量、地質調査業務まで、幅広く自社で対応している昭和測量設計事務所。

専門知識と技能が求められる仕事ですが、未経験でも入社は可能なのでしょうか?

石田さん

専門的なことは入社後に覚えれば良いので、未経験でも問題ありませんよ。

Q.未経験の場合の研修体制は?

石田さん

入社後3日間は、新入社員研修を受けて基本的なビジネスマナーを覚えてもらいます。それから、島根県東部高等技術校の建設コンサルタント技術者養成コースを半年間受けてもらって、測量・設計などの専門技術の基礎を習得してもらいます。

ほかにも、社内講習会や外部の技術講習会に参加していただくなど、専門知識を習得するために様々な機会を設けています。技術者にとって資格を取ることは何よりも大切なので、サポートは惜しみません。

昭和測量設計事務所は資格を持っている社員が多いので、資格を持っている先輩に勉強やコツを教えてもらえたり、外部の資格取得の講習会に参加させてもらえたりするのだとか。

「未経験でも大丈夫!」と力強く語ってくれた石田社長自身も、実は未経験から建設コンサルタント業界にチャレンジした経験の持ち主。

石田さん

私は、学校を出て土木の現場で働いていたので土木の知識や経験はありました。でも、本当は設計の仕事がしたかったんです。それで設計をやらせてもらえる会社を探していたんですが、経験者じゃないのでなかなか見つかりませんでした。それなら、自分で会社を作った方が早いと思ってね。

線路
橋
(昭和53年 上越新幹線 PC桁製作(当時I桁では日本最大級H=3.25m,L=30m)

設計の仕事がしたいという想いで一念発起し、昭和測量設計事務所を立ち上げた石田社長。自身のできることとアイデアで仕事を受けながら、勉強を重ねて設計のプロになり、周りからの信用を得て会社を成長させてきたそう。

昭和測量設計事務所は、今や島根県西部でトップクラスの売上と受注量を誇るまでに成長しています。

石田さん

どんな職業も最初の一歩は素人で、誰もが未経験者です。私も最初は未経験でしたが、一生懸命に技術を取得してプロになり、営業をがんばって会社を成長させてきました。不安なことも多いと思いますが、まずは勇気をもって一生懸命チャレンジすることが大切だと考えています。

石田社長のチャレンジ精神は昭和測量設計事務所の社員にも受け継がれており、各々が目標を持って資格取得にチャレンジしているのだとか。

石田さん

今、平均すると1人が10個くらいの資格を持っているんじゃないかと思います。長年目標としていた資格にチャレンジして合格をつかみ取った者もいます。夢を持って、自分を信じた結果が実った瞬間を見ると私も嬉しくなりますね。

石田社長の実体験にもとづき、一人ひとりがプロフェッショナルの技術者として、誇りを持って活躍できるよう、会社として全力でサポートしている昭和測量設計事務所。幅広い人材を確保するため、県外からの社員を受け入れる体制も整っているそうです。

石田さん

弊社は益田や浜田に独身寮や世帯用住宅がありますので、県外から入社されても住むところに困ることはありません。ほとんど家賃負担がかからないようにして県外からの移住もサポートしているので、安心してください。

未経験者やこれから島根県に移住を考えている方にとって、安心してチャレンジできる環境が整っている昭和測量設計事務所。社員同士の交流を図るための社内イベントも多く、毎回とても盛り上がるのだとか。

石田さん

弊社では毎年、社員旅行に行っています。遠くは沖縄や東京、長崎などに行ったり、近場では鳥取にカニを食べに行ったりもしましたね。社員旅行以外にも、社内でバーベキュー大会をやったり、忘年会をやったりして社員がリフレッシュできるようにしています。

社員旅行

最後に、石田社長から求職者の方へメッセージをいただきました。

石田さん

一生懸命取得した技術は、あなたのものです。職場は自分磨きの場所で、自分自身で自らが活躍するステージを作ることが大切だと考えています。 技術者として誇りを持って、地域で活躍できる人材になっていただけるよう、私たちも全力でサポートします。日々の努力が明日の自分を変えると信じて、チャレンジしてみてください!

続いて、昭和測量設計事務所に入社して22年目、測量士として活躍している技術部測量補償課の倉本良子さんに、お話をうかがいました。 倉本さんは広島県出身で、土木の専門学校を卒業後、昭和測量設計事務所に入社したIターン者とのこと。

倉本さん

Q.この仕事を選んだきっかけは?

倉本さん

私の父が土木の仕事をしていて、父から「いずれ女性も土木の仕事をする時代が来る」と聞いていたので、土木を学べる高校に進学しました。高校で土木の勉強をしているうちに測量に興味がわいてきて、測量を仕事にしたいと思うようになったんです。高校卒業後は、専門学校に入ってさらに測量の知識を深めて、昭和測量設計事務所に入社しました。

Q.昭和測量設計事務所に入社を決めたのはなぜですか?

倉本さん

就職活動で何社か訪問したのですが、まだまだ男性の多い業界で、女性が第一線で活躍できそうだと感じる会社がありませんでした。半ばあきらめていた時にこの会社を訪問して、女性社員の方が専門分野でプロとして楽しそうに働いているのを見たんです。 私は測量士として現場で働きたいと思っていたので、社長と話してそれができると確信して、入社を決めました。

石田社長は「女性社員が活躍してくれると社内が活気づく」とよく話しているそうで、積極的に女性社員を採用し、育成していたのだそう。倉本さんが入社をされた当時は、7名の女性社員が技術職で活躍されていたのだとか。

Q.実際に入社をしてみていかがでしたか?

倉本さん

私がやりたかった測量士としての現場仕事はもちろんですが、ドローンを使った測量や登記用の図面の作成、成果物の製本など色んなことを任せてもらって、毎日が充実しています。次の目標は、新たな資格を取得して、もっと仕事の幅を広げることです。

カヤック

Q.この仕事のやりがいを教えてください。

倉本さん

やはり、自分が携わった仕事が地図の中に残っていくというのは達成感がありますね。そんな仕事ってなかなかないですから。

スケールの大きい仕事にやりがいを感じ、自身のスキルアップにも励んでいる倉本さん。石田社長からの信頼も厚く、今では技術職の女性社員のトップとして2名の女性技術者の育成も任されているそう。今後は、さらに2名の女性社員の入社も決まっており、倉本さんのもとで学んでいく予定なのだそう。

Q.女性も働きやすい職場環境だと思いますか?

倉本さん

そうですね。とても働きやすい環境だと思います。私は子育てをしながら働いているのですが、子どもに何か起きてもすぐにかけつけられるよう、周りの社員が臨機応変にサポートしてくれます。

社長も困ったことがあればすぐに対応してくれるんです。以前、急に学校が2週間の休校になった時も、すぐに社内で子どもの面倒が見れるようなスペースを作ってくれました。理解ある社長なので本当に安心して働けますね。

長年、女性社員を積極的に採用してきた昭和測量設計事務所では、女性社員が働きやすい環境づくりのため、社員の声に耳を傾ける姿勢が根付いているそう。

そしてもう1つ、「益田市の子育てしやすい環境」にも助けられていると倉本さんは続けます。

倉本さん

休日出勤や夜遅くの出勤になっても保育園が子どもを預かってくれたり、益田市は早い段階で病児保育事業に取り組んでいたので、子どもが急に熱を出しても安心して働ける環境で、それもありがたいと思っています。

Q.子育て以外で益田市に来て良かったと思うことはありますか?

倉本さん

たくさんありますよ。益田は海が近いのに山も近くて、清流日本一と言われる高津川もあって自然に恵まれています。なので、空気も水も美味しいですし、海の幸、山の幸といった食べ物も美味しいです。それに、お店や病院もコンパクトにまとまっているので、住みやすいですね。

最高の環境で充実した生活を送っているという倉本さん。オフの日にはしっかりリフレッシュできるので、仕事の活力も湧いてくるのだそう。

倉本さん

益田市がやっている総合型地域スポーツクラブに入っているので、子どもと一緒にバドミントンをしたり、高津川でカヤック体験をしたりと体を動かしてリフレッシュしています。

カヤック

Q.最後に昭和測量設計事務所に入社を考えている方にメッセージをお願いします。

倉本さん

最近は機械が発達しているので、機械を触ることが好きであれば女性でも技術職で活躍しやすくなりました。力仕事が全くないわけではないですが、そこは割り切って男性に任せていますし、安心して任せられる環境です。外に出ることも多いので、体を動かすことが好きな方にも向いている仕事だと思います。興味のある方は、ぜひチャレンジしてください!

キラキラとした目で語る倉本さんの表情からは、仕事の充実感や職場の居心地の良さが言葉以上に伝わってくるようでした。

設立から現在まで、新たな取り組みに挑み続けてきた昭和測量設計事務所。そのチャレンジの背景には、きっと数多くの苦労もあったはず。しかし、それを感じさせない石田社長の温かい人柄とパワーは、社員の皆さんにも伝わり、今後の更なる躍進の原動力となることでしょう。

その一員となり、次世代を担うのはあなたかもしれません。

(2021年1月取材)

この求人に応募する
一覧に戻る

「心で読む求人票」をSNSでシェア