株式会社和想の求人情報

着物を“ファッション”として世界に発信!壮大な夢を一緒に追いかけよう。

卸売業、小売業(島根県 浜田市)

社屋

鳥取県に本社を置き、呉服販売事業をメインに、振袖の販売レンタル、着付け教室など幅広い事業を展開している株式会社和想(以下:和想)。山陰地方のTVCMでおなじみの呉服店「和想館」を、島根に3店舗、鳥取に2店舗、山口に1店舗、運営しています。

その他にも、業界初となる呉服店に併設したカフェ「Cafe186」を展開するなど、呉服業界に革命を起こし続ける企業としても注目されている和想とは、一体どのような企業なのでしょうか?

まずは入社10年目、「和想館」浜田店で店長をしている椿和也さんにお話しをうかがいました。

Q.御社の特徴を教えてください。

椿さん

弊社は“着物をファッションとして広めたい”というコンセプトがあるので、普段から気軽に着られるカジュアルな着物をメインに販売しているのが特徴です。カジュアルといっても、お客様の好みに合わせて自由に楽しんでいただきたいので、既製品ではなくオーダーのものが多いです。もちろん、結婚式などで着るようなフォーマルな着物も販売していますが、割合としては少ないですね。

椿さん

独自の事業展開で躍進を続ける和想は、創業者の池田訓之社長の熱い想いが形となり、「和の心を世界へ、そして未来へつなぐ」を合言葉に、2005年に設立されました。そのビジョンや想いが業界に革命を起こし続ける原動力となっています。

椿さん

社長は元々弁護士を目指していたのですが、その道には進まず呉服業界に就職しました。そこで日本文化の勉強をしているうちに、「着物を通じて日本文化の素晴らしさを広げたい」という想いが強くなり、和想を立ち上げたと聞いています。 弊社で扱っている商品にカジュアルな日常着が多いのも、「着物を身近に感じてほしい」という社長の想いからです。

そんな池田社長の熱い想いから始まった和想の歴史。「山陰から呉服業界初の世界的ブランドになる」という、誰も挑戦したことのない大きな夢に向かってスタートし、なんと、創業からたった10年で、本格着物ショップWASOUKANをイギリスのロンドンにオープンするという、業界初の偉業を成し遂げました。

椿さん

着物の販売はもちろんなのですが、イギリスの方に和の心を伝えるため、抹茶をたててお客様にご提供するなど、いろんなことをしましたよ。これが結構好評で、常連のお客様も大勢いらっしゃったんですけど、一旦区切りをつけることになり、今は次のオープンに向けて休業中です。実は、ロンドンの出店で培ったノウハウを活かして、新たな海外展開も計画中なんですよ。

ロンドン店
茶道体験

Q.店舗にカフェを併設したのはなぜですか?

椿さん

呉服関係の仕事をしていると、「着物を着て出かける場所がない」という声をよく耳にします。「それなら着物を着て出かける場所を作ろう!」ということで、着物にマッチする空間として、Cafe186が生まれました。

浜田店カフェ内観
椿さん

カフェの他にも、弊社では月に1回、着物でお出かけをするイベントを企画して、お客様に着物を着る機会を作っています。着物の販売会とセットにしたツアーはよく見かけますが、弊社のイベントはあくまでも「着物を着る機会作り」ですので、販売会はなしでお出かけするだけのイベントが殆どですね。

Q.これまでにどんなイベントを行いましたか?

椿さん

毎月のイベントは、日帰りができるように、県内のレストランや近隣の県でのイベントなどに行きます。これとは別に、年に1~2回は泊りがけのお出かけイベントもありまして、京都に歌舞伎を観に行ったり、遠くはロンドンといった海外に行ったこともありますよ。

ロンドンでの着物イベントの様子

「着物を着るチャンスが少ないなら、その機会を作ろう!」という柔軟な発想は、元々他業種を志していた池田社長だから思いついた、発想の転換なのかもしれません。

お客様の声に真摯に向き合い事業を展開する和想では、着物を着るにあたって、お客様が不安に感じることは少しでも解消できるよう、努めているのだとか。

椿さん

「着物は素敵だけと自分で着れない」とか、「保管の仕方が分からない」という方が実はとても多いんです。私たちは、そういった不安を解消するために、着付け教室を開いたり、着物コンシェルジュという着物お預りサービスをご提供して、大好きな着物を思いっきり楽しめるよう、お手伝いさせていただいているんです。

Q.着物コンシェルジュとはどんなサービスですか?

椿さん

お客様の大切な着物をお預かりして、和想館の店舗で保管させていただくサービスです。温度から湿度まで徹底的に管理された最高の環境で着物を保管し、定期的に陰干しなどもしますので、とても好評ですよ。

さらに、3か月に1回ほどのペースで、店舗にベテランの着物職人を呼んで、無料の着物お手入れ相談会を開催するなど、アフターサポートも万全の和想。実は、このようにお客様と職人の方が直に接する機会を定期的に設けているのだそう。

椿さん

先ほど、「和の心を世界につなぐ」というコンセプトをお話しましたが、実はもう1つ「和の心を“未来”へつなぐ」ことも私たちの使命だと考えています。 なので、着物を販売して終わりではなく、職人さんたちの想いもつないでいきたいんです。そのためにイベントを開催して職人さんとお客様が接する機会を設けています。

和想ではお手入れ相談会以外にも、職人の方の工房に訪問するイベントなども開催しており、参加者から毎回好評を得ているのだとか。

椿さん

職人の方がどんなところで、どのようにして着物を作っているのか目の当たりにすることで、そのこだわりやすごさ、職人さんたちの想いをダイレクトに感じられるとご好評いただいています。

Q.特に思い出深いエピソードはありますか?

椿さん

沖縄の工房に行った時、見学していたお客様が着ている着物を作った職人さんが、たまたまその工房にいらっしゃったんです。その時、『これ、私が作った着物なんですよ』と職人さんが涙を流して喜ばれたのは、特に印象に残っています。自分が作った着物をどんな方が買ったかなんて、普段は知ることができないですから。

沖縄の着物工房

着物を介して、職人とお客様、そして日本と世界の架け橋となっている和想の皆さん。スタッフの平均年齢は33歳と、呉服業界では異例の若さです。

そんな若手社員が多く活躍している和想の採用や研修について教えていただきました。

Q.未経験でも就職できますか?

椿さん

もちろんです!少しでも着物に興味をお持ちなら、経験は関係ありません。実際、弊社の従業員の90%以上が業界未経験者です。私も学生時代にやっていた弓道がきっかけで着物に興味はありましたが、専門知識は全くありませんでしたから。

専門知識が必要そうなイメージのある呉服業界ですが、なんと和想では90%以上が未経験で入社しているそう。椿さんを始め、店舗にいるスタッフは全員着物を着こなしていますが、着付けはいつ学んだのでしょうか?

引き続き、椿さんに和想の研修制度について教えていただきました。

Q.どんな研修がありますか?

椿さん

新卒の方は入社するまでに内定者研修を受けます。そこで、基本的なビジネスマナーから着物についての知識や着付けなど、和想で働く上で必要となる基礎を一通り覚えます。弊社の入社式は「自分で着付けをして着物で出席する」というのが伝統なんですよ。 入社後は各店舗に配属されて、店頭で働きながら実務を覚えていきます。

Q.中途採用の研修はどうでしょうか?

椿さん

中途の方は、タイミングが合えば新卒者と一緒に内定者研修を受けることもありますが、基本的には入社後すぐに店舗に配属となります。ただ、「いきなり店頭で接客して」ということはないので安心してください。初任者研修で学ぶような基礎を店舗で習得してから店頭に立っていただきます。

この手厚い研修体制があるからこそ、和想には業界未経験者や若い方が安心して就職できるのだそう。

スタッフ集合写真

Q.入社後のキャリアアップについて教えてください。

椿さん

店舗への配属後は、副店長や店長を目指してスキルアップしていきます。和想は入社年数や年齢に関わらず、頑張っている人を評価してくれるので、早い段階で役職をもつ社員が多いのも特徴ですね。

会社が日々の頑張りをしっかり見て評価してくれることが、大きなやりがいにつながると語る椿さんに、仕事の面白さや醍醐味を感じる瞬間を伺いました。

椿さん

和想の仕事は、単に着物を販売して終わりではありません。お出かけイベントや着付け教室、アフターサポートなど、お客様とのお付き合いは永く続きます。 そんな中で、お客様が着物を楽しんでいる姿を見ると心底嬉しい気持ちになりますし、そのお喜びの声を職人さんたちと直接分かち合えた瞬間は、何物にも代えがたい感動があります。

優しい笑顔で語る椿さんからは、着物が好きという気持ちや、お客様に喜んでいただきたいという接客のプロとしての想いが伝わってきます。

そんな椿さんですが、実は元々人とコミュニケーションを取るのが苦手だったそう。店長として和想館 浜田店をまとめ、お客様から大きな信頼を得ている様子からはとても想像できない姿ですが、その苦手意識を克服させてくれたのは、浜田の温かい土地柄と、「着物が好き」というお客様との共通点だったそう。

椿さん
椿さん

私は鳥取県出身で、入社してすぐ浜田店に配属になりました。最初は知らない土地で不安でしたが、浜田の方は明るく大らかで、表裏がなくて…本当に皆さん温かいなぁと。 私のことを思って本音で話してくださるのが分かるんですよ。だから私も自然と心を開けるようになって、コミュニケーションに対する苦手意識を克服できました。

人のあたたかさや想いに触れて、成長できたという椿さん。「接客業」というと、人と話すのが好きな方に向いている職業と思いがちですが、「人と話したい」という気持ちがあれば、自分を変えていけるのかもしれません。

そして、和想でそれができるのは、地域の方が身内のようにあたたかく、和想を受け入れているからなのでしょう。

続いて、入社8年目、「和想館」浜田店で着物アドバイザーとして活躍している河村麻記さんにお話しを伺いました。

Q.この仕事を選んだきっかけは?

河村さん

私は地元が鳥取で、就職活動の時に地元企業で検索をかけた時に和想の求人を見かけました。その時は着物に興味があったわけでもなく、本当に何気なく応募して説明会に参加したんです。そうしたら、「世界進出!」と言っていて面白い会社だなぁと(笑)。 本当は営業の仕事がしたいと思っていたんですが、接客も面白いかも…と思い、入社を決めました。

河村さん

Q.実際に入社してみて「面白い会社」というイメージは変わりましたか?

河村さん

そうですね、入社してみたら面白いというより、想像していた以上にスケールの大きい会社だなと思いました。海外に出店したいという話は説明会で聞いていましたが、入社した時にはすでにロンドン出店に向けて社長が動いていて、その3年後には本当にロンドンにお店を出したので、早いなと(笑)。

日本国内でも拠点の山陰に次々と出店するなど、社員の皆さんも驚くスピーディーな事業展開は、池田社長の行動力によるところが大きいのだそう。

固定概念にとらわれず挑戦を続ける池田社長は、社員の皆さんにとってどんな存在なのでしょうか?

河村さん

社員ととても距離感の近い社長だと思います。月に1回、全社員会議で社長と意見交換する場があるので接する機会も多いですし、社員が社長に意見を言っているのも和想では日常風景です。余談ですが、弊社のYouTubeに、社員とノリノリで踊っている社長の動画が掲載してありますので、ぜひ見てください(笑)。

YouTubeのダンス動画は着付け教室PRの一環で、「激しく踊っても崩れない着付けを教えています」というコンセプトで作られたもの。社員の方が発案した企画に社長が全力で応えてくれる、そんな和想の日常や風通しの良さが伝わってくるようでした。

着物でダンス

続いて、日々店頭に立ち、接客をしている河村さんにとって、仕事のやりがいについて伺いました。

河村さん

お客様が洋服のように「ファッションとして着物を楽しむ」お手伝いをするのが、私のやりがいです。自分がおすすめしたコーディネートで、お出かけをされているお客様を見た時は本当に嬉しいですよ。

着物

着物や帯、小物の合わせ方など、河村さんにコーディネートの相談に来られる方も多いのだとか。

河村さん

弊社が扱う商品はフォーマルよりもオシャレ着が多いので、コーディネートの幅も広いですし、ファッションとして遊べる部分も多いんです。しきたりよりも感性で楽しめるので、コーディネートの腕が鳴りますよ!ビックリされるかもしれませんが、こんなにかわいい小物もあるんです。

着物小物
着物小物

これまで洋服しか着ていなかった方に、着物を着ることで新たな自分の魅力に気づいていただくのも、着物アドバイザーの仕事の醍醐味だそう。そんな河村さんに今後の目標を伺いました。

河村さん

浜田店をもっと幅広い年代の方に来ていただける店舗にしたいです。そのために会社にもいろんな提案をしていこうと考えています。個人的には店長を目指して頑張りたいですね。

目標に向かってひたむきに頑張っている河村さん。近い将来、店長としてより多くのお客様を笑顔にしている姿が目に浮かぶようでした。

続いて、働く環境やワークライフバランスについて教えていただきました。

和想は若い社員や女性が多いので、長く働けるよう、柔軟な労働環境の整備をしているそう。

河村さん

弊社は8割以上が女性社員なので、出産・育児休暇関係の制度が充実していると思います。特に、育児休暇から復帰する場合は、希望に応じてフレックスタイムにもできますし、育児期間中は勤務時間の短いパートタイマーに雇用形態を変えるなど、柔軟に対応しています。実際、家庭と育児を両立させて楽しく仕事をしている社員も多いですよ!

Q.有給休暇なども取得しやすい?

河村さん

有給は取りやすいですね。会社からも積極的に取るように言われます。それに、店舗ごとにチームで仕事をしているので、子どもの体調不良などで急な休みが必要になった時も周りがサポートしてくれます。安心して働ける環境だと思いますよ。

会社が与えてくれる働きやすい環境と、共に働く仲間の助け合いで、バランスの良い労働環境ができている和想。接客業のため平日の休みが多いとのことですが、実は快適なことも多く、河村さんも休日を満喫しているのだとか。

Q.オフの日の過ごし方は?

河村さん

ドライブに行ったり、マラソンやボルダリングジムに行ったりして、リフレッシュしています。休みは平日が多いので、基本的にどこに行っても混んでなくて、快適で落ち着いた時間が過ごせて良いですよ。あと、役所関係の手続きなんかも済ませられるので、実はかなり便利です。

マラソン完走証

最後に、和想に入社を考えている方にメッセージをお願いします。

河村さん

着物を通じて「お客様の新たな魅力を発見していただくお手伝いをすること」、そして「和の心を世界に広めること」が和想の仕事です。とてもやりがいのある仕事ですので、ぜひ私たちと一緒に働きましょう!

熱い想いとスピード感で業界に革命を起こし続ける和想で、山陰から日本、そして世界へ羽ばたける仕事をしてみませんか?

(2021年1月取材)

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