農業・農村はかっこいい!

 「農業・農村はかっこいい!」と農村に移住する若者が増えてきた。

 島根県内へのUIターンの動向や、様々なアンケート結果、地域おこし協力隊の人数(全国で1,500人)などをみると、若者の地方志向は確実に増加傾向にあるが、風はまだ微風だ。若者に興りつつあるこの風をさらに強く興す“風神”のような強力なパワーが必要だ。
 「農業・農村はかっこいい」のことは、明治大学の小田切徳美教授の講演で知った。
 ふるさと島根定住財団は、今年度、若者を対象に、「農業・農村はかっこいい!」を詠んだ和歌を募集した。日本最初の和歌は、スサノオノミコトが「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」と雲南市の須我神社で詠んだ歌だとの神話にちなんだ取り組みだ。
 大塚一貴さん(奥出雲町)の「農作業 黙して励むその耳に 鳥、虫、草木ジャズ鳴り響く」が最優秀賞、金田信治さん(津和野町)の「歌わせて ポップにレゲエラブソング 刈って払ってブンブンブン 」と、笹鹿岳志さん(海士町)の「朝焼けに 万葉の美を見し吾が 時化を憂うる我になりぬ」が優秀賞となった。

 このコンテストは、和歌とともに、その背景となった生活(ライフスタイル)についてのレポートと審査会でのスピーチが審査された。大塚さんはIТ技術者から農業を始めた人、金田さんは定住財団が支援する産業体験を実践中。笹鹿さんは国語教師から漁師になった人だ。発表者全員のスピーチやパフォーマンスには会場の皆が感動した。農山漁村の生活を詠むこのコンテストが広く知られ、地方定住の風を興し、強める一助となって欲しい。

 次の絵空事も地方定住の風を強めることにつながると思うがどうか?
 国内外で活躍するスポーツ選手もやがては引退の時期が来る。最先端の科学・技術に身を置いた人も然り。若くしてIT起業や投機などで財をなした人も、金銭面以外での人生を深く考える時期がきっと来る。
 そうした人々が、熟考した末、はた!とひらめいた結論は、「自然のなす四季折々の情景を身近に感じ、自然と対話し、自らが食す食料を自らが生産して暮らそう」だ(野球選手は“選球眼”を活かし、果樹栽培がいい)。
 その地をどこに求めるか?世界中を国見したら、「海あり山あり島ありで、海幸山幸人の幸。四季鮮明ながらも気候は穏やか。人々は情厚くおごるところなし。古来、神と人がともに語り、ともに舞う」。そんな恰好の場所があった。島根県だ!
 善は急げと、早速に定住したところ、「友は友をよぶ」の好循環で、どんどんと同じ志の人々が集ってきた。その生活は、時折、国内外の都市や他の地域にも出かけたり、友人も頻繁に世界中から中長期の滞在に訪れたりする。

 「ホラ(法螺)ほら、なったぞ!」。これは本音七分、冗談三分だ。     (諒)


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