カナツ技建工業株式会社の求人情報

最先端のi-Constructionを島根で実現。 あなたのクリエイティブな創造力を活かせる総合建設会社です。

総合建設業・総合水処理事業(島根県 松江市)

川上さんと上谷さん

島根県松江市春日町に本社ビルを構えるカナツ技建工業株式会社は、島根県内でもトップクラスの事業規模と業績を誇る総合建設会社です。総合建設業とは、ゼネコンとも呼ばれ、建築・土木工事一式を発注者から直接請け負い、工事全体のとりまとめを行う建設会社のことを指します。

創業は1938年。特に戦後復興における日本の高度経済成長期に合わせて飛躍的な成長を遂げ、以降80年以上の長きにわたり、地域と共に発展を続けてきました。これまでの会社の歩みを振り返りつつ、同社が掲げる理念や今後の事業展望、人材育成の取り組みなどについて、まずは代表取締役専務の金津式彦さんにお話を伺いました。

Q.主な事業内容は?

金津さん

当社の事業領域は、主に土木、建築、環境の3つの事業に分かれています。土木は公共事業が主体で、トンネルや橋脚、道路の工事などを行います。特徴的なのは、港湾工事でしょうか。当社はこれまで漁港の防波堤の整備などを中心に、島根半島一体のほぼすべての港湾工事を手掛けてきました。

金津さん
金津さん

建築工事は大きな建物から個人住宅まで、幅広く行なっています。環境事業は、主に水処理事業ですね。大きなものでは、宍道湖流域下水道処理場がありまして、結構巨大な施設なんですけど、そこの維持管理業務をさせていただいております。あとは松江市の浄水施設の維持管理も受託していますので、今松江市内で蛇口をひねって出てくる水は当社が管理していることになります。

土木、建築から水処理事業まで、実に幅広く事業を展開しているカナツ技建工業。水処理事業を手掛けるゼネコンというのも珍しいではないでしょうか。

金津さん

そうですね、全国的にも少ないと思いますよ。高度経済成長期には全国的に下水処理が追いつかず、川や湖が汚染されていたことが問題になっていたのですが、当時の副社長が滋賀県の琵琶湖汚染問題を耳にして、同じように島根の宍道湖もいずれそうなるぞということで、いち早く改善に取り組み始めたことが始まりだったと聞いています。そこで水処理事業に乗り出したわけです。

先見の明をもって始めた水処理事業が功を奏し、会社の大きな成長の足がかりになったと共に、地域に貢献する会社、という現在のカナツ技建工業の基本理念となる部分の土台が築かれた、と金津専務は語ります。

Q.御社の掲げる経営理念についてお聞かせください。

金津さん

亡くなった会長が掲げた3つの経営新條に、“①社業を通じて社会に貢献する” “②不断の研鑽で特色ある技術を保有する” “③人の和で心の豊かさと生活の安定向上を図る” というのがあります。これが当社の基本的な姿勢になりますが、私の方でこれを踏まえたコーポレートスローガンというものを作りました。“いかにも建設業”という雰囲気のものではなく、より伝わりやすい言葉にしたくて。

金津専務が考案したスローガンは「創ります!感動・笑顔・人・未来」。お客様から受注した仕事をきっちり完成させて納めることは当然のこととしたうえで、更にお客様の想いを汲み取った仕事を行うことで、お客様の感動と笑顔を生み出す、という信念を表しています。

金津さん
金津さん

当社のホームページも、若い層の皆さんにもっと関心を持っていただきたくて、攻めたデザインにしています。

印象的な赤をテーマカラーに、躍動感あふれるデザインで若々しいエネルギーを感じるカナツ技建工業のウェブサイト。このあたりの企業イメージ刷新も、金津専務が発案者となって推し進めてこられたとのこと。

Q.では、今後の課題を感じていらっしゃることは?

金津さん

地方ゼネコンとして生き残っていくためには、まだまだ様々な改善が必要です。地方は人口が急減していますので、それによって経済も縮小していきますし、企業の数そのものも縮減していく一方だろうと。今後さらに少子高齢化も進んでいくと思いますので、やはり人手不足は避けられないですね。あと、今第4次産業革命と言われていますけど、当社も10年後、20年後の未来を見据えた事業戦略を確立していかなければならないなと。

そんな中、カナツ技建工業が現在特に力を入れているのが、”i-Construction(アイ・コンストラクション=測量から設計、施工、検査、維持管理に至るすべての事業プロセスでICTを導入することにより、建設生産システム全体の生産性向上を目指す取り組みのこと)“です。同社は2017年の第1回i-Construction大賞にて、全国に膨大な数の建設会社がある中、最上位表彰となる国土交通大臣賞を受賞しています。

国土交通大臣賞受賞

Q.このi-Constructionについて具体例を教えていただけますか?

金津さん

例を挙げると、3次元設計図面のデータと衛星通信を組み合わせることで、重機を自動運転させたりすることができるんですよ。例えば山の斜面を「法面(のりめん)」って言うんですけど、オペさん(重機を操作する人)が重機に乗って丁張りに合わせて掘削していましたが、今は丁張りがなくてもできてしまうんです。当社でもその大賞を取った現場ではそういった技術を取り入れていました。

最近では、地元住民に対する説明会の場で、着工前の構造物のVRを見せながら、完成したときのイメージを示すこともできるのだとか。

金津さん

ホロレンズというデバイスを装着すると、あたかも実際にその空間に建物が建っているかのように見えるんですよ。こういった技術を駆使して、住民の皆さんに対するより分かりやすい説明を心がけています。

このような先進的な技術を建設現場に取り入れ、i-Constructionを積極的に推進している企業は島根県内でも多くなく、全国規模で見てもかなり早い時期での導入であったとか。

金津さん

当社では国がi-Constructionを掲げるよりもかなり前から、建設にテクノロジーを取り入れることを推進してきました。当時かなり早かったと思いますよ。投資も行ってきましたし。ただ、今後もますますテクノロジーに強い人財の育成が求められていますので、日本でもリカレント教育の必要性が叫ばれていますけれども、当社でも社内研修制度の拡充には今後も力を入れていきます。

リカレント教育とは、「社会人による学び直し」のこと。新しい学問や技術を学ぶのは学生まで、という発想を捨て、企業等で働きながら、仕事上で活かせる知識や技術を学び続けることを指します。建設業で最先端のテクノロジーを活用するなど、先進的な取り組みを推し進めていくためには、社員自らが新しい知識や技術を身に着けようとする高い意識と日々の努力が欠かせません。

金津さん

研修は基本OJTが中心ですけど、その他若手、中堅、管理職などの階層別の研修や、テーマ別の研修などの社内研修体制も整備しています。現在は、eラーニングの講座の整備も段階的に進めているところです。

Q.建設業というと男性社会というイメージがありますが、御社ではいかがですか?

金津さん

年々女性の技術職は増えていますよ。建築部門、土木部門、環境部門、それぞれで女性が活躍しています。最近ではレディースパトロールというのも取り入れていまして、女性目線で、建設現場などの改善点を提案してもらうような取り組みです。例えば、現場事務所に芳香剤を置くようになったりとか、女性用トイレを設置するなどの良い変化が起きてますね。

女性スタッフ

さらに、育児介護関係の制度の見直しも年々進めており、小学生以下の子どもを持つ女性の時短勤務制度を拡充したり、男性職員の育児休業取得を推進するなど、男女共に働きやすい職場づくりも積極的に進めています。

Q.今後どのような職場にしていきたいですか?

金津さん

今当社では、働き方改革を進めています。建設業って昔から「3K」って言われるじゃないですか。きつい・汚い・危険っていう。でも今は新3Kということで、「希望・休暇・給与」、これを実現できる職場にしていきたいなと。働きがいとかやりがいを感じることができて、従来よりはちゃんと休暇も取れて、給与も上がっていくような経営をしていきたいと思ってますね。

この会社で働く誰もが自らの仕事に誇りを持ち、やりがいを感じながら豊かな人生を歩んでいけるように。さらに、自分のやりたいことは何か、これからどんな仕事をしていきたいか、そういった明確なビジョンを持ったクリエイティブな人財こそ、これからのカナツ技建工業が求める人財です、と語る金津専務。

金津さん
金津さん

当社は県内でも一歩二歩先を行く、先進的な取り組みを行っている総合建設業者であることを自負しています。そんな当社で自分の可能性を試してみたいと思われる方に、ぜひ入社していただきたいですね。

続いてお話を伺ったのは、カナツ技建工業の今を支える中堅社員のお二人です。

入社20年目という川上球司さんは、建築部にて現場の所長を務めるベテラン社員。

Q.入社からこれまでの歩みを簡単に教えてください。

川上さん

高卒でこの会社に入ったのですが、最初は何もできませんでしたね。現場で職人さんの手伝いをしたり、掃除をしたり、そんなところからのスタートです。そこから徐々に知識を付けていって、たくさんの現場を経験しながら成長してきたと思います。

川上さん

現在は所長として、ひとつの現場のすべてを采配する立場になったという川上さん。川上さんいわく、現場の所長=ひとつの現場の予算管理から、職人の管理、協力会社との交渉まで、とにかくすべてを任される立場になるとか。大きな工事になると数十億円規模になることもあり、それはつまりひとつの小さな会社を運営していることとほぼ同義です。

川上さん

僕たちが管理しなければならないのはQCDSです。Quality、Cost、Delivery、Safety。基本的にその4つの管理ですね。それがきちんとできるようになるまでには、人にもよりますけど、だいたい10年くらいはかかるのではないでしょうか。

数千万円から数十億円の工事の現場を管理し、着工から竣工までに関わる協力会社の数だけでも数十社に及ぶといいますから、大変な責任を伴う立場です。

施工風景

Q.管理職として、後輩の指導や育成において心がけていることは?

川上さん

正直、僕たちが若手だったころとは、いろんな意味で時代が変わったかなと思います。昔は、先輩に手取り足取り教えてもらうなんてことはなくて、それこそ「自分で見て覚える」が基本でしたから。でも今の若い子たちにそれを求めるのも違うかなと思うんで、できるだけわかりやすく教えることをモットーにしています。もちろん、時には厳しいことも言いますけど。

ご自身の若かりし頃とはまた違った方法で、後輩としっかりコミュニケーションを取りながら育成していきたい、と語る川上さん。仕事は楽しく、をモットーに、自分自身もあまり悩みをため込まず、上司にすぐ相談するなど、楽しく続けられる工夫をしているのだとか。

ここでもうお一方、土木部のベテラン社員でいらっしゃる上谷友紀さんにもお話を伺いました。上谷さんは川上さんと同じ高校の2年後輩で、お二人の付き合いはかなり長いそう。

Q.カナツ技建工業に入社したきっかけは?

上谷さん

元々高校での専攻が土木科でした。就職を考えていたころ、地元周辺の歩道のない道路を歩いているおばあちゃんを見かけて、そのすぐそばを大きなダンプカーが通るんですよ。おばあちゃんも怖がっていたし、危ないなあって。自分の力でそういう課題をなんとか解決できたら、と思ったのがきっかけだったかもしれません。

上谷さん

そこに住む人が安心して通れる道路を作りたい。そんな思いがきっかけで土木の世界に足を踏み入れた上谷さん。現在は土木現場の所長を務め、松江だんだん道路や尾道松江自動車道など、大規模な現場を取り仕切る立場でいらっしゃいます。

Q.楽しく仕事を続けるためのポイントを教えてください。

上谷さん

時には仕事がキツイ時もあります。そういう時、現場全体をどう回したら少しでもみんなが楽になるかな、ってことを考えるようにしていますね。しんどい時は、みんなでその辛さを分け合えるようにすべきだと思うんです。特定の誰かに負荷がかかるようなことは避けなければならない。そのあたりが自分の役割かなと思っています。

さらに、後輩に慕われる所長でありたい、と上谷さん。

上谷さん

僕はもうこの先もずっとこの会社で働きたいと思ってるんで。そのためにも、後輩をしっかり育てていかないと、いつまでも自分が楽になれないですから(笑)。もっと技術者をたくさん育成していきたいですね。

川上さん、上谷さん、お二人とも入社時から様々な苦労を重ねてこられたようですが、お二人の話からは、後輩には必要以上の苦労はさせず、この会社で楽しく仕事を続けて欲しいという愛情が感じられます。

Q.休日はどのように過ごされていますか?

川上さん

ボクシングが趣味なので、週1でジムに通っています。お酒が好きで、油断すると下腹が気になるので…それもあって。

川上さん
上谷さん

僕は車好きなので、車で出かけることが多いですね。家族とキャンプに行ったり、夏は海で素潜りしたり。島根の海はどこも綺麗なので。

上谷さん

それぞれに休日は趣味を楽しんだり、家族と過ごしたりとプライベートも充実している模様。

Q.最後に、カナツ技建工業への就職を検討されている方にメッセージをお願いします。

川上さん

この仕事は地域に貢献できる仕事であり、家族に誇れる仕事です。自分が携わった道路だったり、橋だったり、建物だったりがずっと長く世に残りますし、自分の子どもに、これ父さんがやった仕事だよと胸を張って言える。実際、地域にとってなくてはならない仕事をやっている会社だという誇りを持っています。

上谷さん

そうですね、この会社では、上層部の方々に対しても意見を言いやすい社風があります。そして、水郷祭やホーランエンヤなどの地域の祭りに積極的に協力するなど、地域貢献を惜しまない会社です。というか、我々の仕事そのものが立派な社会貢献ですから。緑豊かな島根を、僕たちと一緒により良い土地にしていきましょう!

地域にとって必要不可欠な仕事を通じて社会貢献できる、誇り高き仕事。さらに、全国的に見ても先進的な技術をいち早く取り入れ、ここ島根からi-Constructionを牽引しているカナツ技建工業。

「一歩先行く建設業」で自分の持てる力を発揮したい方には、まさにぴったりの職場ではないでしょうか。クリエイティブな精神で果敢に挑戦したい方はぜひご応募ください。

社屋

(2020年11月取材)

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