益田タクシー株式会社の求人情報

地域の生活を支える“かけがえのない存在”として、タクシー業界の新たな未来を描いてみませんか?

運輸業(島根県 益田市)

益田タクシー株式会社のタクシー

益田タクシー株式会社(以下、益田タクシー)は、1954年に島根県益田市で初となるタクシー会社として創業。以来、「マスタク」という愛称で市民から親しまれています。
長年に渡って地域と共に歩んできた益田タクシーとは一体どんな会社なのでしょうか。常務取締役の藤原政志さんにお話を伺いました。

Q.御社の事業内容を教えてください。

藤原さん

弊社は国土交通省の認可を受けて、「一般乗用旅客自動車事業」と「一般乗合旅客自動車事業」を主に行っています。一般乗用旅客自動車というのは皆さんが良くご存知のタクシーのことで、お客様を目的地までお届けしています。一般乗合旅客自動車というのは、行政からの委託を受けて運行している路線バスのようなもので、決まった場所・ルートで運行しています。小中学校の登下校で利用されることが多いですね。

益田タクシー株式会社の藤原常務

「地域のためになくてはならないマスタクになるために」を企業理念に、何をすればもっと地域の皆さんに喜んでいただけるのか、常に考えているという藤原常務。

藤原さん

近年、高齢者ドライバーによる交通事故問題を受けて高齢者の自動車運転免許の返納を国が推奨していますが、車を運転しなくては生活できない方も大勢いらっしゃいます。そういった方々のために弊社でも「まごの手タクシー」という、弊社スタッフがお客様のお買い物や公共料金の支払いといった用事を代行するサービスを始めました。

「まごの手タクシー」は地域の高齢者の方に大好評とのことですが、スタッフの数に限りがあるため、オーダーをいただいても対応できないこともあるのだそう。

藤原さん

タクシー業界全体の課題ですが、人手が足りていません。特に、次世代を担う若い世代が少ないというのが深刻な問題だと思います。弊社も従業員の数が48名いるのですが、平均年齢が60.3歳と非常に高いです。

益田タクシーに限らず、タクシードライバーの全国平均年齢は60.1歳(出典:平成30年度 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会による統計調査)と高く、一番平均年齢の低い東京都でも55.1歳とのこと。こうしたタクシードライバーの高齢化の流れを断ち切るべく、藤原常務は若い世代にタクシー業界を知ってもらえるよう、就活イベント等にも積極的に参加しています。

藤原さん

中高生に向けて職業体験を行ったり、学校が開いている会社説明会に参加したり、大学生向けの就職博にも積極的に出展しています。そこでは、「タクシー業界って意外と働きやすい!」ということを中心にお話しています。

Q.タクシー業界の働きやすいポイントは?

藤原さん

タクシー業界は「休みが少なくてきつそう…」というイメージを持っている方が多いのですが、実は2日働いたら1日休むというペースで仕事をするタクシー会社が多いんです。1日の拘束時間はやや長いですが、その分休みが多いので、働いてみると思った以上にワークライフバランスが良い!という声もよく聞きます。

タクシー業界について説明している様子

藤原常務によると、タクシー業界の働き方は自由度が高く、ドライバーの高齢化が進みつつある中で、都会では自由な働き方に憧れて、新卒でタクシードライバーになる人も増えてきたのだとか。また、時間の融通が利きやすい点から、家庭を優先しながら好きな時間に働きたい…と、女性ドライバーも増えつつあるのだそう。

藤原さん

弊社には女性ドライバーが3名在籍してますが、その中の1名は夜だけという働き方をしています。タクシードライバーはシフトに縛られることもなく、子育てとの両立がしやすいと、全国的に女性ドライバーが増えてるんですよ。

タクシーの整備の様子

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の統計によると、女性ドライバーの数は平成25年より増加し続けていて、令和2年3月では全国で1万人を超える10,108名の女性ドライバーが活躍しているとのこと。

藤原さん

お客様の約7割が女性で「女性ドライバーの方が安心だ」という声も多いんです。なので、弊社も平成30年に国土交通省から女性ドライバー応援企業に認定していただいて、積極的に女性ドライバーを採用しています!将来的には、女性専用タクシーを作ろうと思っています。

人材確保とより良いサービスのため、積極的に動いている藤原常務。求人情報には「未経験歓迎!」とありますが、就職にあたって必要な資格などはあるのでしょうか?

藤原さん

タクシードライバーとして勤務するにあたって、普通自動車第二種運転免許というものが必要となります。弊社の場合は「Mランド」という近隣の自動車教習所と提携しているので、そこで約10日間かけて免許を取得していただいています。そこにかかる費用はすべて弊社が負担しますのでご安心ください。

Q.入社後はどんな研修がありますか?

藤原さん

入社後は約5日間、弊社のベテランドライバーが講師となってタクシードライバーの心得や接客のコツなどをレクチャーします。それから数日間はベテランドライバーが同乗して実際の業務をこなしながら仕事を覚えてもらいます。

事務作業の様子

タクシードライバーの仕事は、「道を覚えること」と「お客様一人ひとりに寄り添った接客ができるか」がすべてだと語る藤原常務。コツを掴めば入社1年目から活躍できる人も多いのだとか。

藤原さん

タクシードライバーって、実は若くてもしっかりした収入を得られる業界でもあるんです。弊社では一日平均600人~700人のお客様にご利用いただいているので、「乗せるお客様がいなくて収入が少ない…」ということはありません。リピーターのお客様も多いので、気持ち良い接客をすれば指名で予約してくださることもありますよ。

益田タクシーのお客様の7割以上が電話予約のため、街中を運転しながらお客様を探すよりも効率的に仕事ができ、収入も安定しているのだそう。

藤原さん

私もお客様を乗せて走ることがありますが、心から「ありがとう」と言っていただけた時は本当にやってて良かったと思います。自分が誰かの役に立っていると肌で実感できて、接客業の醍醐味や面白みが感じられる仕事だと思いますよ。

益田市出身の藤原常務は、大学時代に名古屋のファストフード店スタッフの接客に感動し、大学卒業後にファストフード業界に就職をしたのだとか。接客の持つ力を肌で感じ、心を動かされた経験のある藤原常務だからこそ、タクシードライバーのやりがいや仕事の奥深さを、より強く感じるのかもしれません。

藤原さん

実は、私の祖父が益田タクシーの立ち上げメンバーの1人で、3代目の社長も務めていました。4代目の現社長が私の父だったので、兄弟の誰かが益田タクシーを継ぐだろうと思っていましたが、大学に入った頃は名古屋も住みやすくて、益田に帰って益田タクシーを継ぐという決心はついていませんでした。

Q.益田タクシーに就職を決心したきかけは?

藤原さん

大学生時代、長期休暇で益田に帰省した時、出雲市駅から益田駅に向かう電車の車窓から見た日本海の景色に感動したんです。名古屋に住むまでは当たり前だと思っていた益田の自然が、実は当たり前じゃなかったんだと気づかされました。その時に、絶対益田に帰って来ようと決意したんです。

益田市の夕日

いつか益田に戻って益田タクシーを継ぐと決心した藤原常務。ファストフード業界での仕事は、タクシー業界にも生かせることが多々あり、修行になったそう。

藤原さん

ファストフード店の接客マニュアルは徹底されているので、とても勉強になりました。そこでしっかり接客について学んで、ホテルに転職して経理や総務の勉強をしました。名古屋で10年間修業してから益田に戻り、益田タクシーに入社しました。

これからの益田タクシーを牽引していくため、日々奮闘している藤原常務。今後、もっと魅力的な会社にしていくため、社内改革の真っただ中です。

藤原さん

数年前から「マスタクサミット」という会議を月に1回開いて、社員との意見交換ができる場を作りました。そこで、労働環境の見直しや新しい企画の提案など、色んな意見を出し合うようにしています。

マスタクサミットの様子

Q.マスタクサミットで改善されたことは何ですか?

藤原さん

労働時間に関しては、月間の拘束時間の見直しを計り、1人当たり30時間も短縮することができました。もちろん、元々規定の範囲内の拘束時間ではありますが、話し合って無駄を削っていくことで、ここまで改善することができたんです。
ほかにも、お客様からのクレームを無くすため接客態度の見直しを図り、ここ数カ月間、ノークレームが続いています。マスタクサミットで益田タクシーはもっと魅力的な職場に変わっていくので、一緒に働いてくれる仲間がもっと増えてほしいですね。

最後に、藤原常務が求める人材についてお伺いしました。

藤原さん

運転が好きということも必要ではありますが、まずは「お客様一人ひとりに寄り添える心を持っている」ということが最重要です。それさえあれば問題ありません。
私は新しいことにチャレンジするのが好きなので、チャレンジ精神旺盛な方に入社していただけると嬉しいですね。一緒にマスタクを、そしてタクシー業界を盛り上げていきましょう!

益田のため、タクシー業界のため、そして会社のために、溢れるエネルギーで改革を進める藤原常務と共に、益田タクシーは進化を続けていくことでしょう。

続いて、益田タクシーに入社して3年目の塚本直樹さんにお話を伺いました。

Q.この仕事を選んだきっかけを教えてください。

塚本さん

高校を卒業してから別の会社で働いていたんですが、知人から益田タクシーで働いてみないかと声を掛けてもらったんです。私は益田で育ったので益田タクシーのことは知ってましたし、人とコミュニケーションを取るのが好きなので、やってみよう!と一念発起し、転職しました。

益田タクシー株式会社の塚本さん

Q.現在はどのようなお仕事をしていますか?

塚本さん

基本的にはタクシーでお客様を目的地まで安全にお届けしています。入社後に運行管理者の資格を取得したので、無線を使って運転手に指示を出す仕事もしていますよ。

塚本さんの仕事風景

今後も積極的に資格を取得し、仕事の幅をさらに広げていきたいという塚本さん。今も資格取得に向けて勉強しているのだそう。

塚本さん

今、国内旅行業務取扱管理者の資格を取ろうと思い、勉強しているところです。タクシー業界では特に必要な資格ではありませんが、この資格があると益田タクシー独自の旅行ツアーを組めるので、益田タクシーの可能性を広げるために取りたいです。

自身のステップアップのためだけでなく、会社の将来のために資格取得を目指している塚本さん。その熱心な姿勢は一体どこからくるのでしょうか?

Q.仕事のやりがいは?

塚本さん

やっぱりお客様から「ありがとう」と感謝の声をかけてもらえるのが一番嬉しいですね。それから、色んな道を覚えるのも楽しいんです。同じ目的地でもルートは複数あります。お客様によっては好みのルートをお持ちの方もいらっしゃいますから、プロとしてそれに応えられるよう、日々勉強しています。

塚本さんの乗務風景

自分好みのルートを覚えてくれていたことが嬉しいと、塚本さんを指名して予約するお客様も多いのだとか。常連のお客様も増え、資格取得や更なるステップアップに向かい邁進する塚本さんですが、タクシードライバーでいる限りは持ち続けなくてはならない目標があるのだそう。

塚本さん

無事故・無違反でお客様を安全無事に目的地へ運び続けることです。これがタクシードライバーとして働く限り持ち続けなくてはならない目標で、使命でもあると思います。

塚本さんの言葉から伝わってくる実直な人柄も、多くのお客様から信頼され、指名をされる理由なのかもしれません。

タクシードライバーはワークライフバランスが取りやすいというお話も伺いましたが、塚本さんはオフをどのように過ごしているのでしょうか?

塚本さん

私は昔から、神社のような落ち着いた場所が好きだったので、休みの日は少し遠くまで足を伸ばして、車やバイクに乗りながら神社やパワースポット巡りをしてます。特に菅原道真が好きで、山口県の防府天満宮には年に3回は行きますね。あと、私の名前が塚本で、大阪に同じ名前の塚本神社というところがあるので、そこに出掛けることもあります。

休日を満喫している様子の塚本さん。島根県のちょっと珍しいおすすめスポットを教えてくれました。

塚本さん

浜田市に「金城オートバイ神社」という珍しい神社があります。全国にあるオートバイ神社の第一号らしくて、そこもおすすめですよ。私も自分のバイクに乗って行ってきました(笑)。

金城オートバイ神社

オンとオフのバランスをうまく取りながら、楽しく仕事をしているという塚本さん。
最後に、島根県にUIターンを考えている方に向けてメッセージをいただきました。

塚本さん

私は益田から出たことがなく、学生の頃は都会に憧れて県外で働いてみたいと思っていました。結局、県外には出ず島根で働いていますが、今考えると島根で働いていて良かったと心から思います。

私が憧れたのは、仕事先としてではなく旅行先として「短期間だけ滞在する便利な街」だったことに気付いたんです。島根には温かい人と風土があります。都会のように時間に追われるということもあまりないと思います。長い人生、島根で一緒に暮らしていきましょう!そして、一緒に益田タクシーで働けると嬉しいです。

高齢化が進む日本で、益々需要が増えていくタクシー業界。地域の方々の生活を支えるかけがえのない存在として、タクシー業界の新たな未来を描いてみませんか?

(2021年1月取材)

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