神州電気株式会社の求人情報

家族に誇れる会社で、家族に誇れる仕事を。
人柄重視、未経験者歓迎の風通しのよい職場です。

電気設備工事業(島根県 出雲市/松江市)

昭和21年の創業以来、島根県内を中心に、商業施設、公共施設、医療施設から個人住宅まであらゆる建物の電気設備工事を数多く手掛けてきた神州電気株式会社(以下、神州電気)。グループ会社に鉄道設備の電気工事やメンテナンス業務をメインに事業を展開している宍道神州電気株式会社があり、どちらも地域密着型の電気設備工事会社として、長きに渡り地域に貢献しています。

言うまでもなく、企業にとっても地域住民にとっても、生きていく上で欠かせないインフラである電気。建物が建てられたあと、建物内部に張り巡らされた電線に電気が走り、照明が灯されることで初めて、その建物に生命が宿ります。いわば電気の配線は「建物の血管」のようなもの。このように生活になくてはならない電気を安全に提供し、人々の暮らしや企業活動をしっかりと支えることが、電気設備工事会社の使命でもあります。

まず最初にお話を伺ったのは、入社9年目になる矢田俊史さん。現代表取締役である矢田信一社長のご子息であり、専務取締役でもあります。

以前は県外の電気設備工事会社で総務の仕事をやっていました。大学卒業後に同業他社に就職した時点で、いつかは家業を継ぐために出雲に帰らなければ、という意識がありましたね。父の会社に入社するなら、当然現場の作業員として一から経験を積むべきだと考えていたので、26歳の時に実家に戻る決意をしました。

その宣言通り、神州電気入社後は完全に新人として現場作業を担当。高校を卒業してまだ数年の年下の「先輩」のもとでの下積み時代が始まります。前職が同業なだけに、電気設備工事のことを全く知らないわけではありませんでしたが、現場仕事は全くの初体験だったとのこと。

社長の息子、という立場上、周囲もいろいろやりにくかったと思いますが、そんなこと全然関係なく先輩に思い切り叱られたこともあったりして。今思えば有難いことだと思います。将来自分たちの上に立つかもしれない人間として厳しく接してくださり、鍛えてくださったのだと。

親子間、親族間による事業承継はよくあることですが、いわゆる「跡継ぎ」とならなければならない側とそれを受け入れる側との間で、何かしらの摩擦が起こってしまいがちです。そのような下積み時代の葛藤を経て、1級電気工事施工管理技士の資格も取得し、やがて専務取締役となった矢田さん。

Q.これまでで失敗したこと、うまくいかなかったことはありますか?

これは“電気工事あるある”なんですけど、生きている電線を誤って切ってしまい、ショートさせてしまったりとか、分電盤から火花を散らして壁を焦がしてしまったりとか。多分誰もが通る道ですね。失敗することなくして上達はあり得ないので、新人は皆、そんなたくさんの失敗経験から学びながら、少しずつ一人前に成長していきます。

現在在籍しているスタッフ46名のうち、新卒入社は16名ほど。残り30名は中途入社だとか。

Q.中途採用の場合、未経験からでもチャレンジできますか?

もちろんできますよ。実際、色々な経歴を持つ方が今当社で活躍してくれています。新卒の場合も、学生時代に電気関係を専攻していたかどうかだけを重視することは基本的にないです。電気に関する基礎知識があるに越したことはないですが、逆に言うとこの仕事は、学校で学んだ基礎知識だけでは即戦力になれないですから。やはり現場で経験を積むことが大切です。

電気設備工事会社と聞けば、どうしても男性の世界のような印象が強い傾向にありますが、神州電気では若い女性も活躍しています。例えば営業部門では、部門人員5名のうち1名は女性。ベテランの男性の中に紅一点の存在ですが、女性がひとり入るだけで職場の雰囲気も変わったといいます。

他に、女性の設計士も活躍しています。現場作業では重いものを運ぶ必要のある場面もあり、女性には体力的に厳しい面もありますが、設計なら男女関係なく活躍できます。彼女はポリテクセンターの卒業生ですね。

女性でもものづくりや機械いじりが好きな方は多く存在しています。電気設備工事の業界では、体力面で男性に比べてやや不利な面もありますが、設計や営業という業務で女性ならではのきめ細かな仕事が重宝がられるなど、活躍のチャンスは多くあります。

Q.神州電気の強みは?

昭和21年の創業以来、長年地元で積み重ねてきた歴史と実績、お客様との信頼関係がありますので、おかげさまで仕事は順調に受注できています。
既存のお客様の中で、県外に本社を置く全国規模のホテルチェーンの企業様がいらっしゃるのですが、中国5県の複数のホテルの電気設備工事を繰り返しご発注いただいております。現在も山口県の現場を施工させていただいているところで、大変ありがたいことだと感謝しております。

矢田さんによると、そのお客様からのお仕事については元請業者がどの会社であるかを問わず、電気工事は神州電気へ、と指名をいただいているそう。中国5県の各地にも地元の電気設備工事会社が多数存在しているにも関わらず、敢えて出雲市の会社に再度工事を発注してもらえるのは、それだけお客様から強く信頼されている証といえるでしょう。

続いて、入社5年目の佐野天星さんにお話を伺いました。

Q.入社のきっかけは?

電気は人の暮らしに欠かせないものですし、これから先もなくなることはないので、電気に関わる仕事がしたいなと漠然と考えていました。そんな時ある知人から「電気工事の会社に入るなら神州電気さんがいいよ。あそこは活気があるから」と薦められ、入社を決めました。

地元の工業高校で電気科を専攻し、電気に関する基礎知識を身に付けた上で入社した佐野さん。知人の薦めで神州電気に入社したものの、実際に働いてみると「学校で学んだ知識と現場で使える知識は全然違う」という厳しい現実でした。

そういう意味では、学校の電気科での座学や、電気工事士の資格さえ持っていればすぐ現場で通用する、とは思わない方がいいですね。もちろん、実技試験のために身に付けた電線をつなぐ技術などは現場でも活かせましたし、経験があるに越したことはないですが、逆になくても、入社後必死で経験を積めば追いつけるものかなと思います。

工業高校などで電気科を履修した人であっても、そうでなくても、会社へ入ってからの努力次第でスキルを習得できる、ということは、未経験者でも十分活躍できるチャンスがあるということ。実際、神州電気には異業種からの転職者も少なくなく、福祉関連業、飲食業、土木系コンサル会社など、全くの異業種から電気の世界へ飛び込んで、今では第一線でバリバリ活躍している方も多いとか。

Q.入社当時と現在とを比較して、成長したと感じる点は?

最初のころは現場で漏電させてしまって、ブレーカーが落ちてお客様に迷惑をかけてしまったりもしました。たくさん失敗もしましたが、入社3年目か4年目くらいのときに初めて一人で小規模な現場を任せてもらえるようになって。

現場を任せてもらえるようになることは、それだけ経験を積んできた証なのですが、佐野さんの前には更なる壁が立ちはだかります。

工事の図面をもらって、それを見ながら大工さんに要望を伝えたりしなくてはならないのですが、最初は図面だけでは完成図が想像できなくて苦労しました。結局、大工さんの方が良く分かっておられるので、逆に教えてもらったりしていましたね。

あとで聞くと、その現場は矢田社長の身内の方の自宅だったため、万が一失敗しても大丈夫、まずは自分の力で思い切ってやってみなさい、という案件だったそうですが、それでも初めて任された佐野さんにとっては一大事。会社や現場で関わるベテランの方々からのサポートを得て、なんとかやり遂げることができたそうです。

佐野くんは出雲本社の現場では一番の若手なんですが、芯が強いところがあります。自分の意見をしっかり持っていて、必要な場面では先輩相手でもちゃんと主張もできるので、頼りにしています。これからの成長が楽しみです。

矢田専務から思いがけないお褒めの言葉をもらい、はにかむ笑顔が素敵な佐野さんでした。
続いてお話を伺ったのは、入社4年目の多久和一晃さん。多久和さんは松江営業所勤務でいらっしゃいます。

Q.現在の主な仕事内容は?

入社3年目までは、ひたすら現場の仕事で経験を積んでいました。4年目を迎えた去年の夏頃から、「施工管理の仕事をしてみないか」と声をかけられ、管理業務の方に転向したばかりです。

施工管理とは、工事の施工計画を立てたり、現場での管理監督を行う仕事を指します。現場の指揮だけでなく、工事に関わる様々な業者や現場の技術者とのやり取りなども発生するため、高いコミュニケーション能力が求められます。

多久和くんはお客様との会話などのやり取りがスムーズで、コミュニケーション能力が高かったので、施工管理の仕事が向いていると思っていました。とても気が利くので、周りから可愛がられるタイプと言いますか、思わず助けてあげたくなるような素質を持ってますね。

一職人として工事を担当する立場と、自社の職人や、その工事に関わる他社の技術者などをまとめて管理する立場とでは、求められるスキルが異なってきます。現場の知識や経験はもちろん必要ですが、それ以上に、現場に関わるすべての人を動かしつつ、スケジュール通りに工事を進め、納期までに円滑に完了させる責務を負います。

職人さんの中には、自分よりうんと年上の大ベテランの方もいらっしゃいます。まだ未熟な自分がそういう方々も含めて現場を「管理する」立場になるので、気を使う部分もあります。でもむしろ現場のことはベテランの職人さんの方がよく知っておられますし、年長者から教わることも多いので、できるだけ職人さんの意見を尊重するようにしています。

多久和さんが日々現場で、若手ながら経験豊富な職人の方々をうまく頼ったり、伝えるべきことはしっかりと伝えたりしながら、きちんとマネージメント業務をこなしている様子が想像できます。

Q.会社のどんなところが好きですか?

一緒にカラオケに行ったり、仕事以外での付き合いも多くて、楽しい職場だと思います。同業者の知り合いに聞くと、あんまり仕事以外での付き合いはないって言う人も多いので。自分はまだ年齢もかなり下の方ですし、現場では先輩に叱られることもあって、厳しく指導してもらっていますが、いったん仕事を離れると、みんな和気あいあいと分け隔てなく話してくれますね。

最年少は10代から、最年長は70代まで。実に幅広い年齢層の皆さんによって組織されている神州電気ですが、若手社員はベテラン社員に大切なことを教わりながら、ベテラン社員は若手社員に活気を与えてもらいながら、共に支え合ってひとつの会社をつくり上げています。

そうですね、仕事のオンとオフでメリハリのある良い職場だと思います。仕事中は緊張感もあり、ピリッとしますが、休憩時間などは年齢差も関係なく、気軽に会話してくれる先輩が多いですね。

このように大変社内の風通しが良く、人間関係も円滑な神州電気ですが、矢田さんによると、仕事以外での社内のコミュニケーションの場はここ数年で意図的に増やしている部分もあるそう。

やはりできるだけ交流の場が多くあることで、社内の雰囲気がよくなるのは感じるんですよ。家族参加でバーベキューをやったり、社員旅行を企画したり、今後も社内行事には力を入れていきたいと思っています。

Q.休日の過ごし方は?

僕は釣りが趣味なので、気候が良い春や秋にはよく夜釣りに出かけます。自分が住んでいる平田町の海はイカがよく釣れますし、宍道湖ではスズキがたくさん釣れます。海や湖がすぐ近くにあるのが島根のいいところですね。

僕はジムで身体を動かしたりしてます。実は社内に「チーム美BODY」っていう活動があって、まだメンバー3人しかいないんですけど(笑)。いつか憧れのムキムキBODYになれる日を夢見て、励まし合いながら身体鍛えてます。あと、カラオケ愛好家が集まった「チーム美VOICE」もありますよ。こちらはメンバー4名で、どちらのチームも絶賛メンバー募集中です!

そうですね、先ほど佐野や多久和がお話ししたように、うちは社員同士が仕事以外で遊んだりすることが割と多い会社かもしれませんね。毎年夏になると有志を募って海水浴に行ったり、冬はスノボに行ったり。プライベートでも自然に声を掛け合って、よく一緒に遊んでいます。

皆さんからお話を伺っていると、次々に有志による社内サークル活動の話が出てきて、本当に社員同士仲がよい会社であることが伝わってきます。よく働き、よく遊ぶ。そんな言葉が脳裏に浮かぶようです。

Q.今後どんな方に入社して欲しいですか?

専門知識や経験は特に問いませんので、人柄重視で採用したいです。人の良いところを見つけることができて、自分の意見がはっきり言える人、それから人の意見がしっかり聞ける人。コミュニケーションが円滑に取れる人を求めています。

そうですね、矢田専務と被りますが、お互いに意見を言い合える関係で仕事がしたいですね。より良いものづくりをする上でも、作業の効率化を図る上でも。なので、自分の意見をちゃんと言える人というのは大事なポイントだと思います。

やはりコミュニケーション力が必要ですかね。人と人の会話ができる人と言いますか。僕も未経験から入社していますが、最初は分からないことばかりです。分からないことはちゃんと周囲の人に聞きながら仕事を進めていく必要があるので、そういった会話力のある人に入社して欲しいですね。

3人の意見に共通しているのは、「専門知識や経験は不問」「大事なのはコミュニケーション力」ということであるようです。電気やものづくりに興味があり、人と関わることが好きな方は、経験の有無に捉われずにぜひチャレンジしてみられてはいかがでしょうか。
仕事の現場ではもちろん厳しさもありますが、厳しさの裏側には愛情があり、若手から年長者まで幅広く活躍できるフィールドがここにあります。

Q.今後どのような会社にしていきたいですか?

社員が働いていることに誇りを持てるような会社にしていきたいですね。社員が自分の子どもを入社させたい、と思えるような。そんな会社になれば、業績などは後から付いてくるものだと思っています。

現在、神州電気のユニフォームをリニューアル中だとか。洗練された都会的なイメージの格好いいチャコールグレーのジャケットにベージュのカーゴパンツ、足元は明るい蛍光色のスニーカー。スニーカーの色はオレンジとグリーン、本人の好みで自由に選べるそう。
そこには、「お父さんの会社のユニフォームってカッコイイ!」という子どもたちが増えたらいいなという想いであったり、「このユニフォームを着て働けることを誇りに思えるような社員」を増やしたいという気持ちであったり、矢田専務の様々な想いが込められています。

家族に誇れる会社、家族に誇れる仕事を。
社員を家族のように想い、社員の家族までも大切にしたいという温かい社風の神州電気グループは、これからも地域に必要とされ続ける電気設備工事会社として、この場所で発展し続けていくことでしょう。

(2020年1月取材)

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