株式会社ワールド測量設計の求人情報

建設コンサルタントは“縁の下の力持ち“。 すべての地域住民に必要とされる誇り高き仕事を、あなたも。

建設コンサルタント業(島根県 出雲市)

集合写真

島根県出雲市の国道9号線沿いに本社社屋を構えるワールド測量設計は、県下に9つの拠点(本社(出雲)、松江、安来、隠岐、雲南、大田、浜田、川本、邑南)を配し、総合建設コンサルタントとして地域社会に大きく貢献している企業です。「我々は、社業を通じ地域に幸せの“和”を広げることを使命とします」というスローガンのもと、地域住民の安心・安全を陰で支える力強い存在として、50年地域と共に歩み続けています。

建設コンサルタント業の魅力について、また今後の課題や目標などについて、まずは技術1部次長の高橋宏道さんにお話を伺いました。

Q.建設コンサルタントという業界について、少し分かりやすく教えていただけますか。

高橋さん

割とよく聞かれるんですけど、どう説明すると分かりやすいのかいつも悩みます。簡単に言うと、社会資本、つまりは公共施設の工事をするために必要な設計をするのが我々の仕事になります。公共施設っていうと公園とか体育館とか思い浮かべる人も多いかと思いますが、我々の仕事の場合は道路とか橋とか、そういった構造物を対象とします。

高橋さん

建設コンサルタントという業種の中身を知らない人は多いと聞きますが、実際人々の生活に欠かすことのできない「道路・橋・川・用水路」などの設計を行うという、非常に重要な役割を担っています。日常生活で道路を使わない人などいないでしょうから、結局のところすべての人に必要とされるものの設計を行っている、と言えます。

高橋さん

私が大学生の時の恩師に教わったのですが、土木技術者のフィールドは、外の風景を見たときに見えるものから動くもの・生き物を除いて、住宅などの建築物を除いたときに残るものすべてだ、と。

つまり、それだけ対象範囲が広いということ。それぞれの分野でより専門的な知識と技術が求められるため、例えば道路設計部門、河川設計部門、農業設計部門など、社内でも専門性によって複数の部門に分かれています。

Q.高橋さんの専門分野は?

高橋さん

私は道路設計が専門です。道路設計も幅が広くて、道路を設計するために必要なものすべてが設計の対象になります。例えば道路が川の上の走ることもあるし、田んぼを埋めて道路を作ったりすることもあるので、結構色んなことを知っていないと難しい部門なんですよ。

単に道路のことだけを学べばよいというわけではないため、一人前になるまでに時間がかかるのが、土木設計技術者の特徴でもあるとのこと。

この業界で一人前と認められるひとつの目安が、技術士という国家資格の取得です。高橋さんは道路建設部門の技術士資格、RCCM(=シビルコンサルティングマネージャ、土木工事関連専門技術者の民間資格)、測量士と主に3つの資格を所持されています。

Q.一般的に技術士になるまで何年くらいかかるのですか?

高橋さん

単に試験に合格すれば取れる資格とは違って、技術士の一歩手前で取得できる資格に「技術士補」というのがあるんですが、この技術士補を取得してから4年以上の実務経験を積んで初めて技術士2次試験の受験資格を獲得できます(※その他詳細な受験資格の条件あり)。この2次試験がまた難しくて、ここ最近の合格率は10%程度。一発合格はかなり難しいので、猛勉強しても受かるまでにはそれ相応の時間がかかるわけです。

高橋さんによると、その他RCCMの受験資格についても、実務経験が13年以上必要とのこと。建設コンサルタント業界ではこれらの資格が免許証のようなもので、やはり所持していないと一人前と認めてもらえないような性格のものだそう。なかなかの長い道のりです。 しかしそれだけ習得が大変な技術だからこそ、技術者としての価値がより一層高まり、社会から求められる人材になれるのです。

Q.高橋さんは学生の頃から建設コンサルタントで働きたいと思っていましたか?

高橋さん

私は小学生の時作文で「将来何をやりたいか」っていうのを書いたときから、「土木の設計」って書いていました。ちょっと変わってますよね(笑)。その後大学に進学して、主に河川の方の土木設計を専攻していました。私の父は高専の土木科を出ていたのですが、若い頃、創業間もない弊社でバイトしていたらしく、私が就職先を考えているときに「ワールドがいいんじゃない」と勧めてくれて。それがきっかけで入社しました。

父親が県の土木関係の仕事をしていたこともあり、小学生の頃から土木設計技術者になりたいという夢を抱いていた高橋さん。元々工作好きな少年だったそうですが、どうせ造るなら大きなものを造りたい、という想いから、いつしかそんな憧れを持つようになっていたとのこと。

高橋さん

高校生の頃、出雲市内で大規模な区画整理が始まったんですが、大学で県外に出て夏休みに帰省するたびに町の光景が変わっていて。あ、こうやって町を変えていく仕事を自分もやりたいなってその時に思ったんです。 それから何十年が経って、この会社で数年前、出雲大社前の神門通りの大規模改修の業務を請け負ったとき、実際の設計に携わらせてもらいました。私は大社町出身なので、子供のころ、あのあたりで自転車の練習をしたのをはっきり覚えていて。そんな慣れ親しんだ風景を自分の手で変えるというのは、嬉しいような、寂しいような、複雑な気持ちでしたね。でもある意味小さい頃からの夢が叶った瞬間でした。

高橋さん

生まれ育った町の再開発を自らの手で手掛けることになり、幼い時に描いた夢を実現させた高橋さん。そこに至るまでの苦労は様々あったに違いありませんが、味わった達成感はきっと言葉では言い表せないほどでしょう。

Q.会社の今後の課題と感じておられることを教えてください。

高橋さん

中堅どころの社員が不足していることですね。我々40代以上のベテラン社員と、このあと取材に応じる20代若手社員の「間の世代」が圧倒的に少ないんです。若手の子たちも今一生懸命頑張ってくれて、今後会社を担ってくれる重要な戦力であることは間違いないんですが、お話したようにこの業界はどうしても経験年数がものを言う業界なので。最も働き盛りの30代の人員が足りないのが今の課題です。

建設コンサルタント業界に共通する課題として、人材不足が挙げられます。専門性が高い業界であるだけに、時間をかけて育成していく必要がありますが、ここ島根県のような地方には土木系の大学などの数そのものが少なく、若者が進学や就職で都心部へ流出する傾向があるなど様々な要因があり、人材不足に拍車をかけています。

Q.土木系の専攻でないと活躍は難しいですか?

高橋さん

いえ、そんなことはありません。もちろん大学や高専で土木系を専攻していると有利な面もありますが、意外と求められるのはコミュニケーション能力だったりします。県の担当者の方や国交省の方、時には地域住民の方とも話し合いをしながら仕事を進めていくので、そういう方々と円滑なコミュニケーションができれば、土木系の学科を出ていなくても十分活躍できる可能性があります。

Q.建設コンサルタントへの就職・転職を検討されている皆さんへメッセージをお願いします。

高橋さん

土木系の学科を卒業して都会の大手ゼネコンに就職する島根の若者も多いようですが、我々のような地域に根差した建設コンサルタントにもそれなりの魅力があると思っています。故郷の両親の近くで暮らしながら、生まれ育った町の道路を設計したり、休日は同僚と一緒に近くの海へ釣りに行ったり。そういうの、都会ではできませんから。

高橋さん

ぜひ、地域密着型の建設コンサルタントの魅力が伝わるとよいですね。

続いてお話を伺ったのは、20代の若き設計技術者のお二人です。

現在入社7年目の昌子怜太さんと、入社2年目の糸賀俊輝さん。お二人とも松江工業高等専門学校の環境・建設工学科の卒業生です。

Q.入社のきっかけについてお聞かせください。

昌子さん

私の祖父が土木系の仕事をしていたもので、当社の社長や先代の社長と繋がりがあって、紹介してもらう形で入社しました。

高橋さん
糸賀さん

私は高専の4年次でインターンシップでお世話になったのがきっかけです。その時に先輩、というか昌子さんでしたけど、丁寧に教えていただいて、この会社で働きたいと思って決めました。他の会社と迷うこともありませんでした。

糸賀さん

お二人とも島根県出身で、ずっと島根で暮らしたいという想いから、県内就職の道を選ばれました。

Q.入社して間もない頃はどんな仕事をされていましたか?

昌子さん

先ほど話された高橋次長が私の直接の上司で、入社当初から7年間ずっと高橋次長の下で仕事させてもらっています。入社直後は当然一番下なので、設計で必要な計算のひとつを任せていただいたり、発注者の方に計算の結果を説明する機会をいただいたり、そういう仕事からのスタートでした。

計算するのも、お客様へ何かを説明するのも、最初は部分的に任されます。小さな経験を積み重ねながら先輩の下で徐々に仕事を覚え、段々と任される仕事の数と範囲が広がっていくのです。

糸賀さん

僕が入社した頃から、最初の半年間は東部高等技術校で基礎知識を学ぶ研修に行かせてもらっています。基礎というのは、測量・調査・設計の3つについてです。建設コンサルタントの仕事の土台になる知識をそこで身に着けさせていただきました。

お二人とも土木系の学科を専攻していたとのことですが、学校で学んだ知識だけで即戦力とはいかない厳しさもあります。入社後に改めて基礎知識を学びつつ、先輩に同行しながら少しずつ実務への理解と経験を重ねます。

Q.現在の主な仕事内容について教えて下さい。

昌子さん

今は作業リーダーとして、実作業する人たちをまとめていく立場になっています。道路設計というのは例えば道路のルートや勾配を決めたりする仕事なんですが、それを決めるにあたって、地元の人と話し合いを設けたり、地元説明会を開いたりします。その際の説明資料を作成するのも私の仕事です。

糸賀さん

僕は昌子さんの下で、補助的な業務をやっています。説明会のための資料作成や原稿作成を部分的に担当する感じですかね。あとは設計に必要な現場写真の撮影に同行したり。まだまだ分からないことがたくさんあって、1つずつ覚えているところです。早く一連の仕事の流れが理解できるようになればと思っています。

昌子さんと糸賀さん

Q.仕事でやりがいを感じる瞬間は?

昌子さん

コンサルの業務って、国や県から仕事を受注するので、納めた後に評点が付くんです。業務の進め方なども総合的に評価されるので、自分が関わった業務で高得点が取れると嬉しいですね。

Q.では昌子さんにお伺いします。先輩から見た糸賀さんの良いところは?

昌子さん

いっぱいありすぎて、すぐ出てこないですよ(笑)。強いて言えば、自分の意見をちゃんと口に出せるところ、ですかね。よく頑張って続けていると思います。

Q.では糸賀さんにお伺いします。後輩から見た昌子さんの良いところは?

糸賀さん

丁寧に仕事を教えてくださることと、仕事やプライベートの悩みの相談に乗ってくださるところです。どんなに忙しい時でもしっかりと教えてくださるので、すごく有難いです。

昌子さんと糸賀さん

本人を目の前にしながら相手を褒めるのは少し照れくさそうでしたが、自然とお互いを褒め合える、素敵な先輩後輩関係ですね。

Q.プライベートの過ごし方を教えてください。

糸賀さん

僕は釣りが大好きなんですが、たまたま同期で入社した同僚が大の釣り好きで。お互いそれを知ってからは、毎週のように早朝から一緒に釣りに出かけています。気づいたら金曜日一緒に夜まで仕事して、土曜の朝また一緒に釣りする、みたいな(笑)。釣りしながら仕事の話もしたりしますね。

聞くところによると、ワールド測量設計には釣り愛好家が多いとか。島根は海が近く、釣りスポットも多数あるので、週ごとに違う場所に行って楽しんでいるそうです。

釣りをする様子
昌子さん

僕は子どもが二人いるので、休日は子どもとよく公園で遊んでいますね。中海ふれあい公園っていう公園が近くにあって、大きな遊具があって、広々としてて、景色もいいんですよ。そこで楽しそうに遊ぶ子どもの姿を見て、子どもから元気をもらっています。たまに1人の時間ができると、庭いじりしたり、友人とバイクで出かけることもあります。

お子さんと昌子さん

お二人ともそれぞれにプライベートでしっかりリフレッシュされている様子。

Q.建設コンサルタントの魅力と、今後の目標をお聞かせください。

昌子さん

やはりほぼすべての人が使うものの設計に関われるというところですかね。表立って名前が出たりするわけではないので目立ちはしませんが、縁の下の力持ちというか。そこにやりがいと感じています。 今後はまずは資格と実力を身に付けて、管理技術者になれるように頑張りたいです。それと、僕は安来市に住んでいるので、安来市周辺の仕事をもっとやりたいですね。

糸賀さん

全く同じ仕事というのが二つとないところです。道路設計というくくりでも、場所ごとの特性に配慮した設計をしなくてはいけなかったり、色々と考えるべきことが違ってくるので、何年やっても毎回新鮮な気持ちで新しいことにチャレンジできるのが楽しいです。

昌子さん

なかなかいいこと言うね(笑)。

糸賀さん

それから目標は、まずは仕事全体の流れを早く覚えられるようになることです。次に自分が何をすべきか、自分で考えられるようになりたいです。

約5年入社年次に差があるお二人ですが、それぞれに自分の仕事と会社に誇りを持ちながら楽しく働いている様子が伝わってきました。

最後に、糸賀さんから求職者の皆さんへこんなメッセージをいただきました。

糸賀さん

建設コンサルタントって聞くと、なんか難しそうに聞こえませんか?だいぶベテランじゃないと名乗れない資格、のような名前で。もしかするとそのあたりがこの業界への入社のハードルを上げているのかもしれないですけど、実際はそんなことないです。 オフィス内も仕切りがない一間続きで、風通しが良いと思います。 少しでも興味が湧いたらぜひ一度会社見学に来てください!

社屋

(2020年10月取材)

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