定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

生成AIの進歩には驚かされます。
画像生成については、イラストはもちろんのこと、
写真でも、注視すれば未だにAIらしさは残るものの、
以前に比べると自然で、本物の写真と見分けが付かないレベルになりつつあります。
また、音楽の生成についてもかなりのクオリティになっており、
ヘッドフォン等で聞くと、まだまだ楽器の境目が不鮮明だったりしますが、
例えば街頭スピーカーや、CMのBGM程度だと
最早生成AIかどうか判別できません。
さらにインターネットサイトまで、
HTML等の専門知識がなくても、「こういうサイトが作りたい」と入力すれば、
自動でサイトまで生成してくれるそうです。
そうなると、これまでは依頼主が「こういう画像・音楽・サイトが欲しい」と思っても、
素材を購入したり、専門の業者に依頼したりすることが必要でしたが、
今では、依頼主が直接生成AIで作成でますから、業者さんは生成AIに仕事を取られてしまいます。
実際、生成AI先進国のアメリカではAIによる失業が問題になっているそうです。
この流れは世界中で起こるでしょうし、我々はこのAI革新に対応してく必要もあります。
しかし、生成AIは便利ではありますが、扱うためにはスキルやセンスが問われます。
これは、先日街頭で実際に体験したのですが、
大音量で生成AIで作成したであろうオリジナルソングを
自社PRのために流している場面に出くわしました。
楽曲はAIが作ったのかとってもかっこよかったのですが、
歌詞がお世辞にも良いとは言えない(正直聞くに堪えない)内容で、
さらに歌詞の内容と曲調がまったく合ってなく、
言い方が悪いですが、下品でひどいなと感じました。
業者さんや、アーティストさんが作れば、
おそらくPR内容を人の心に届く内容に変換してくれると思いますが、
生成AIだと、担当さんのセンスがそのまま出てきます。
下手をすると事故的な内容になる可能性があり、これは怖いことです。
生成AIは便利で、できることも日々高度になっていますが、
扱う人のスキルも同時に向上せねばならず、またセンスも必要です。
場合によっては独りよがりの寒いものができたり、
時には人を傷つける内容のものができてしまう恐れもあります。
特にデザインや画像・音楽などは専門的な知見が必要な分野なので、
それを忘れずにAIと付き合う必要があると感じております。
(つかさ)