スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2022-11-07 地方移住になにを求める?

先日、久しぶりに東京に行く機会があり、大学時代の友人に3年ぶりに会って飲みながらいろいろと話をしました。

その友人も私と同じく、大学への進学をきっかけに上京した地方出身者で、話す言葉(方言)も似ていたという共通点などがあり、仲良くなりました。

昔の話や、島根に戻ってからの生活はどうか、あの人は元気か、いろいろな話をする中で、仕事の話にもなりました。

その友人は顧客管理のプラットフォームを扱う仕事をしていて、
現在、地方のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関わる業務を担当をしています。

業務の流れを新しくしたり、そのためにこれまでのシステムを入れ替えたり、新しいビジネスモデルを創出したり、環境改善・整備を推進する仕事です。
デジタル技術が社会に浸透すると、例えば、都市部で働く人が地方へUIターンなどをした際に、都市部でやっていた仕事をそのまま地方で続けられるようになったりします。

これまでは、移住と転職は切り離せないものでしたし、どこにいてもできる仕事は少し増えてきたとは言え、
ITやシステムに精通した、限られた人たちだけのものというイメージがありますよね。
でも、それを多くの人が実現できたら、都市で働いていた時のお給料をキープできるかもしれませんし、移住のハードルが下がる要素になると思います。

友人から質問されました。
「東京でしてた仕事をそのまま地方でできるようになってほしい?」

正直、私は返事に困りました。
いつかしようとしていたUターン、自分のふるさとと、東京などの都市は比べるものではなく、「違うもの」という考えを持っていたからです。
地元には〇〇があるない・できるできない、都市には〇〇があるない・できるできない、そんなこと山ほどあります。
(島根には、PARCOも、LUMINEも、伊勢丹もありません)
でもそれを移住しない理由にはしていませんでしたし、同じことをしたかったわけではないのです。

今は東京に住んでいたときとはまったく違う生活を送っています。
でも、島根での生活は120%楽しめている自信があります。本当に楽しいです。

少し考えたあと、「自分は(今は)そうでなくても良いけど、DXが進んでどこでも同じ仕事ができる環境や人が増えてほしいし、そういう働き方が存在しててほしいし、みんながそういう感覚を持っていてほしい」と答えました。

私は、都市と地方は「違うもの」と考えて、納得・理解した上でUターンしましたが、
正直、一番しんどく感じたのは「人の感覚の違い」でした。物理的なものと同じように、全然違います。

コロナ禍になった影響で、リモートワークをする人が増えたり、それに伴いコワーキングスペースが増えたりと変化が大きく進んでいますが、
それでもまだまだ、そんな働き方は現実的ではないと思っている人も多いように思います。
もちろん実際、できないこともたくさんあります。

でも部分的だとしても、できることを見つけて、働き方に多様性が生まれたら良いなと思います。
実際、様々な働き方が求められています。

これは仕事についてだけではないですが、
こうじゃなきゃいけない!わけではなく、こんな方法があっても良いんじゃない?
という考えがもう少し広がると、今より楽になったり、より良い生活を送ることができる人がたくさんいるのではないでしょうか。

時間はかかるかもしれませんが、変えていきますよ。
一緒に変えていきましょう!

(今日はテルサで5時)

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