定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

これまで、イベントや路上ライブなど、通りがかりで見たパフォーマーに対しお金を払った経験はほとんどありませんでした。
見入ってしまったとしても、想定外の出費に財布の紐が緩むことはありませんでした。
(心のなかで「ごめんなさい、ありがとう!」と言いながら。。)
しかし、先週末のイベントで出会った大道芸人さんは違いました。
迫力あるジャグリングに加え、巧みなトークで観客を魅了していきます。
そして、
「これは趣味ではなく、20年以上続けてきた仕事です。皆さんの支援があってこそ成り立っています。終わった後には皆さんのお気持ちをいただきたいのです!」
と訴えられていました。
それも、「お札をください!」「できれば何枚か!」「お札が欲しいぃ!」
と、何度もストレートに。
熱意が伝わったのか、終了後には子どもたちが次々とお札を入れていき、我が家も流れに後押しされてお札を渡すことに。
十分に価値のあるパフォーマンスでしたし、渡した後は清々しい気持ちになりました。
あの少し“くどい”ほどの訴えがなければ、ここまで集まらなかったはずです。
日本人はお金を得ることに遠慮しがち(過多に稼いだり、人から寄付してもらうとか)ですが、決して悪いことではないんだということ。
「必要だから欲しい」と伝えることの必要性について、大変参考になった例でした。
(団十郎)