定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

春。実家の田んぼや畑で、父や妹と一緒に農作業をする時間があります。
年老いていく父と、年季を重ねる実家の家屋の傍らで、今年もまた、雑草は勢いよく伸び盛り、亡き母が好きだった花々も鮮やかに咲き揃いました。
畑の土をはらうと、丸々とした玉ねぎの葉の間からてんとう虫が顔をのぞかせ、空を見上げると、名前を知らない鳥が悠々と横切っていきます。
人間の世で何が変わろうと、春はやってくるんだな、と今さらながら思います。
かつて集落があったと聞く実家の奥手は、現在うっそうとした山になっており、何十年、何百年先には、この田畑も家も、大きな自然の一部に返っていくのかもしれません。
何千年と春を繰り返してきた大きな自然を前にすると、人の一生なんて本当に一瞬。その一瞬のうちの何十分かの一の春を、何はともあれ元気で迎えられたことに、感謝する今日この頃です。
(でんでんむし)