定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
いつも行くスーパーマーケットのお魚コーナーに、いつものように夕食の食材を買いに行った新年度の春の日のことです。おなじみのアジのパックの隣に、白っぽくぬるぬるとした風貌の魚がパックに入って鎮座していました。
ラベルを見ると「どぎ」という表示と「今日のおすすめ品」の文字。手の平をはみ出すサイズで3尾入って200円せず、お財布にやさしい魚でした。
これまで食べたことはおろか、見たこともない魚でしたが、心もとないお財布事情にも後押しされ、買ってみることにしました。
家に帰って検索してみると、中国地方のみに生息するイワナ属の魚で、川の最上流に生息する「幻の魚」と言われていることが分かりました。島根県では斐伊川から高津川までの生息が確認されているようです。
恐る恐る煮つけにして食べてみたところ、とろっとした歯触りが少しあんこうっぽく、淡白な味わいで、なかなか好評でした。
新年度早々に出会った「幻の魚」を神妙に味わいつつ、予期しない出会いがこれからもあるかもしれないな、と感じ、何だかワクワクしてきました。
新年度は目新しい環境や仕事等に戸惑う場面もありますが、諸々の新しい出会いを楽しみつつ、小さくてもチャレンジしていくといいよ!と、どぎに背中を押してもらった気がしています。
(でんでんむし)