定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
最近、ある漫画原作のNHKドラマを欠かさず見ています。
主人公は膠原病を発症し、一見日常生活は不自由なく送れているように見えるものの、昔と同じように、また健康な人と同じようには物事が上手くいかない。そんな日々を送っています。
周囲の優しい人たちとの出会いもあり、食事や生活を見直して“自分を大切にすること”を意識した丁寧な暮らしへの変化が描かれます。
その中で、「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉が出てきました。ネガティブ・ケイパビリティとは「不確実なものや未解決のものを受容する能力」。自分ではどうにもならない状況に遭遇した時、急いで解決策を出そうと焦らない、ありのまま受け入れる(耐える)ことが出来る能力といったイメージでしょうか。さらに言うと、立ち止まりじっと考えることで自ずと答えは出てくると・・・。
実は私も持病があり、このドラマ自体が共感の嵐なのですが、健康だった頃の自分と比較したりあと一歩頑張り切れない自分に落ち込んだり。
一見仕事をするうえでは「ポジティブ・ケイパビリティ(積極的に課題解決に動く姿勢)」が好まれることが多いかもしれません。でもどうにもならない物事にぶつかった時、その状況にじっと耐え得る自分になる、いったん立ち止まるという考え方も生きていくうえでのヒントになりそうです。
(R)