定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
昨日お客さんから聞いた話
地域の行事として、小学生と高齢者の交流イベントがあり、いずれも10数人の参加があった。
楽しい体験をした後、車座になって感想を言い合った。
最初に発言を求められた小5の子が小声でぼそぼそと言い始めた。
そこへおじいさんの一人が
「はっきりと大きい声で話さんと聞こえん!」
と強めに言ったところ
「はい。わかりました」
と言って、その子をはじめ、2番目以降の子も出来る限りの声で話したとのこと。
この話を聞いてまず思ったことは、
この令和の時代にそういう言われ方に慣れておらず、萎縮してしまう子どもが多いのではないか。
ところがその子と翌年に再会したときに
「あのとき叱られたことに感謝してます。相手にちゃんと伝わるように話すことを心がけてます」
と言ってきたらしい。
当時もっと優しく
「もう少し大きな声で話してみようか」
などと言われていたら、その子はそこまで感謝し、1年経ってもそのことを覚えていただろうか。
他人に対する無関心であったり、余計なことを言うことでのトラブルを避けたいという風潮がある中で、このおじいさんの言動は少なくとも一人の小学生を変えたと言える。
とは言え、ハラスメントや恫喝と捉えられたらアウトという時代に、昭和方式はやはり通用しにくいことも事実である
(蝮)