定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。
広島からIターンで島根に来て28年になる。
昨年、初めて採れたてわさびを食べた。
それまで私の中でのわさびはチューブに入ったものがわさびだった。
わさびを自分で擦って、あたたかいご飯にのせてみた。
さわやかな香りもまろやかな辛味も格別でした。
ごはんにわさびを乗せただけの「わさびご飯」だが、これ以上ない贅沢な食事でした。
あれから一年、はじめてわさび谷に連れて行ってもらった。
山奥の更に奥。澄み切った濁流の中に、だんだん畑のように石を積んでつくられた神秘的なわさび谷があった。
明治時代につくられたこの谷は長さ50メートルもある立派なわさび谷だった。
後継者不足により、作られなくなったわさび谷も多くあると聞いたが、
いつまでも風景を守りたいと心より思った。
(ちゃちゃまる)