定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

地方から若い女性が流出することが、少子高齢化や地域の過疎化に拍車をかけているという声に対し、「そもそも若い女性が問題なのか?」という問題提起をし、女性の声を可視化していこうという取り組みが、「地方女子プロジェクト」としてテレビ等で取り上げられていました。
その中で、地方に生きる女性の声としてあがっていたことは、
・若い女性の存在が、結婚、出産とワンセットで語られ、当の女性本人の意思や意向が確認されることがない
・地方の自治会等では男性が主、女性が下働きなどの構図があり、異を唱えると周囲から浮いた存在になる
・地方ではいまだに女性=補助的業務という認識が強い企業もあり、何年間も勤めて業務的に重要な知識等を得ても、女性は月十数万円の低賃金にとどまる傾向がある
等の地方の状況で、少しずつその現状を変えていくために行動を起こしている姿が映し出されていました。
もちろんその裏側では、男性側の辛さ・しんどさもあるのではないかと思いますし、一朝一夕に解決できるような課題でもありませんが、勇気をもって行動を起こしたプロジェクトの皆さんに、まずはエールを送りたいと思いました。
そして、こうした今まで埋もれがちだった声を丁寧に拾い上げ、向き合う姿勢のある地域は、女性だけでなく多くの人にとって、生きやすい地域の要素になり得るのではないか、と感じました。
女性も男性も性別にしばられることなく、その人らしさが生かされる風通しの良い地方になっていくために。身近なところからできることが何かあるかな?と考える、今日この頃です。
(でんでんむし)