スタッフのひとりごと

定住財団スタッフの日々のつぶやきをお届けします。

Diary

2025-08-14 カモと人間、二人のお母さん

自宅前の公園には大きな池があり、毎朝カルガモの親子を見るのが私の日課だ。
5羽の子ガモたちは、天候の急変やカラス、ヘビ、猫などの脅威に常にさらされている。それでも母ガモは、必死に守り抜いている。
ある日、その親子が日陰で羽を休めているところへ、小学生の男の子3人組が近づき、なかなか離れようとしなかった。どうやら子ガモに触りたいらしい。しかし母ガモは緊張感MAX。
(人間の)大人たちが心配そうに見守る中、彼らは30分も粘り、ようやく去ったかと思えば、他の仲間を連れて再び戻ってきた。
集まっていたみんなが「いい加減、解放してあげて…」と願ったそのとき、一組の親子連れの若いお母さんが声を上げた。
「カモの赤ちゃん見たいよね。可愛いもんね。でも、お母さんガモは今、どんな気持ちかな? どんなふうに見える? もし怖がっているようなら、そっとしておいてあげようね。ごめんね。」
その言葉に、子どもたちはスッと去っていった。責めることなく気づきを与えた人間のお母さんに、心からあっぱれ

(R)

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